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1991年に廃校となった物件を生産拠点として手に入れたTHE SUPERIOR LABOR

NAP代表、ディレクター兼デザイナー/河合誠さんインタビュー その3

「お金を借りられる、借りられない」という予算の話は先送りにして、「こんなことがやりたい」という理想を設計士に相談し、話に乗った設計士は「オススメではない」物件を見つけてきた。

それをひと目で気に入った河合 誠さん。

しかしその物件はそもそも、借りられるとか買えるという類の話ではなかった。

 

cazual編集部(以下、c) 土地探しで出した条件って、どんなのがありました?

河合さん(以下、) 岡山と倉敷に置いていた機能を一緒にするんで、それよりちっちゃくなったら意味がないからスペースの問題と、やっぱり土地建物が自分の所有であるっていうこと。あと、できればその土地に住みたいっていうこと。

最初は、仕事のスペース的なことが多かったですけどね。

c その条件に合ったから、ここに決めたんですね?

 ここは、その設計士が勝手に見つけてきただけの物件。小学校としては1991年に廃校となりましたけど、地域の住民会で使ってる町の持ち物だったから、借りられるとか買えるとか話のじゃなかったんですよ。

それでも気に入ったから、企画書を作って町にプレゼンして、一応入札するっていう方法で買えることになったんです。

 

c ここから空港まではどのくらいの時間ですか?

 空港まで25分ぐらい。岡山市から空港を通り越した先。市街化調整区域を越えて自由にできるのが、この辺りなんですよ。

なんだかんだで物件を見つけてから、お金借りるのと工事期間と含め、ここに越してくるまでに2年近くかかりました。

c 土地はどのくらいの広さですか?

 1000坪です。

既存の校舎を直すほかに、自宅とお店と縫製工場の3つを新築したんですけど、建物4ついっぺんに取り掛かったんで、全部をエコノミーな感じで押さえながらやりました。

c 移り住んできたとき、ヨソ者扱いはなかったですか?

 まわりに人が住んでないから、感じることはなかったですね。

住民会っていうのがあるんですけど、僕らは会社として来てるから、特にそういうことを感じることもないです。

住民会で何かするっていうときに、街だと「行けない。でも会費の3000円は支払とくか」ってなりますけど、田舎の価値観ではそれは通用しない。

住民会の活動では、僕らも「道つくり」っていうのに呼ばれる。

基本的には溝そうじなんですけど、この辺りイノシシが多いんで山道に側溝を作ってあるんです。

でも斜面には山芋が埋まってて、それを掘り起こすから、土が溝に落ちて完全に埋まってしまう。だから誰も通らないような道を2kmぐらい住民会の活動で「道つくり」するんです。完全な土木作業ですよ。はじめて参加したとき、「年寄りばっかりで、これは無理だな」と、思いましたね。

うちは若いのが多いんで人員を投入したんですけど、住民会活動って日曜日の8時からはじまるんですよ。でもうちの会社は9時からの始業、しかも日曜日は休みだった。

若い子らが仕事より早い時間にボランティアで来いっていうのも気の毒なんで、会社の休みを月曜日に変えて、住民会活動があるときには、半日ぐらい仕事として行くようにしてるんです。

そういう活動をやってるんで、地域の住民は特に何も言わないですね。

c スタッフは、岡山県出身者が多いんですか?

 県外が多いですね。

それで半数以上がこっちに住んでるかな?

この辺には賃貸物件っていうのがなかなかない。空き家物件とかに入るには人の紹介って感じになるんですけど、こっちにきて5〜6年ぐらい経つから、ちょこちょこそういう情報がもらえるようになったきた。「ばあさんが入院するから家が空くよ」とか(笑)。

空き家があっても、昔からずっと空いてるところはやっぱり住めないですよ。水回りが腐ってたりとかしますし。

c 家は人が住まないと途端に痛むって言いますしね?

 だから「今度空くよ」っていう話が1番いいですね。

別のエリアに、この小学校と同じぐらいの築年数の学校があったんですけど、そこはずっと使ってなかった。

でもここは、住民会で使ってたんですよ。月に1回は住民会で人が来て掃除したりとか、空気の入れ替えで開けたりとかしてた。

もう1個の小学校は使ってなかったから、自然に壊れてしまいましたね。

c 小学校の備品というか、面影というか、チャイムはあえて残してるんですか?

 黒板とか使えそうなものは使ったり、色々ですね。

残すつもりでいたものを、最後の最後に工事業者が捨ててしまったりとか(笑)。

そんな業者のミスは、新品を持って謝りにきてくれたりもしました。

裏にはブロックを積んだような給食室があったけど取り壊して、縫製工場を建てて。

中途半端に現代的で、古くて味のあるようなものも、あんまりなかった。窓枠も全部アルミサッシが入ってたり。

床もアピトンって言う、火にくべても燃えないような目が詰まってる、堅いだけで味も何もない木材が貼ってあった。だからその上に杉板を貼って、全部イメージを変えたんです。

地方のメリットは、本当の田舎にいること。

過疎となった山奥に手に入れた土地に工場を2棟とショップ、さらに敷地内に自宅も建てた河合さん。

河合 誠さんインタビューその4

できることをちょっとずつ増やし、NAP VILLAGEはなおもアップデート中 続く

 

NAP VILLAGE(ナップビレッジ)

岡山県加賀郡吉備中央町上田東字ハチガハナ2395-5

電話 0867-34-1117

NAPホームページ http://nap-dog.com

 

 


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