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【レビュー】スタンレーのフラスコ(スキットル)の使い方やおすすめポイントを解説

使い方に迷う?スタンレーのフラスコ

ズボンのポケットから金属製のボトルを取り出して、グイッとウイスキーを口に流し込む。ハードボイルドものの映画やマンガでたびたび目にするそんなシーン。

そこでハードボイルドが手にしているものこそがフラスコ、またの名をスキットルといいます。

銀色に輝くステンレスのボディと、そら豆のように湾曲した形状がフラスコのポピュラーな姿。

しかし今回ご紹介するスタンレーのフラスコ「スタンレー SS フラスコ 0.14L」は、定規でラインを引いたかのような直線的なシルエットが特徴です。

そして見るからに頑丈そうなたたずまいと、男の感性を刺激するカラーリング。

そんなスタンレー「らしさ」があふれるこのフラスコの魅力を、世の粋な男性たちに向けてお伝えしたいと思います。

創業から100年を超えるスタンレーが発売したフラスコ

スタンレーといえば水筒で有名なメーカーです。

その歴史は第一次世界大戦が勃発する前年の1913年、同社としては初となる真空断熱ボトルの発明から始まりました。

砲弾のようなシルエット、無駄な装飾を廃した無骨なデザイン、そして実用性と耐久性を追求した構造。これ以上ないほど「質実剛健」という言葉が似合う真空断熱ボトルは、現在でもその姿を大きく変えることなく存在し続けています。

優れた保温・保冷性能と類まれな耐久性で、数々のアウトドアマンや、過酷な環境のもとに身を置くプロフェッショナルたちの活動を支えてきたスタンレー。

今では真空断熱ボトルだけではなく、様々なニーズに応えるべく幅広い種類のギアを販売しています。

今回ご紹介するフラスコもそのなかのひとつ。

真空断熱の機能こそ備わっていませんが、持った手に伝わる重厚感や伝統的なデザインから、スタンレーの色が強く感じられる製品です。

スタンレーのフラスコは「ハンマートーングリーン」が渋い

スタンレーを象徴するカラーといえば、やはりこの「ハンマートーングリーン」でしょう。

人によってはミリタリーテイストを感じたり、また人によっては優しい色と表現するこの塗装色は、1953年から受け継がれている伝統です。

サビ防止と耐久性向上の役目を担っていることに加え、細かい凹凸がある梨地(シボ加工の一種)のような質感が、独特な風合いを演出しています。

そしてザラザラとした手触りも満足感を強めてくれる要素の一つ。「まさに今、自分はスタンレーの製品を手にしている」と実感させてくれます。

なお、フラスコのカラーラインナップはグリーンとネイビーの2色展開。ネイビーはクールでスマートな雰囲気を持ち、グリーンとは違った良さがあります。

色に関しては好みが分かれるところですが、渋いたたずまいを持っていることは共通です。

スタンレーのフラスコは大きめのフタが使いやすい

スタンレーのフラスコのフタは、ほかのメーカーの製品とくらべて大きめに作られています。指でつまむ部分は樹脂製で、縦に溝が掘られているため濡れた手でも楽に開閉可能です。

内側にはシリコン製のパッキンが備わっており、持ち運び中の漏れとも無縁。

さらに外したフタが脱落しないようにヒンジ状のパーツで本体に固定されているため、紛失する心配も無用です。

ブラブラと勝手に動くこともないので、直にお酒を飲んでいるときにフタが顔に当たったり、グラスに注ぐ際に邪魔になったりすることもありません。

そして、てっぺんに取り付けられているステンレスのプレートが、フタをガードするようになっているのも特徴です。まだ落としたことはありませんが、このステンレスのプレートがあるかないかで、フタが破損する可能性に影響するのでしょう。

こうしてフタひとつに注目してみても、実戦においての使い勝手を追求するというスタンレーの姿勢がうかがえます。

二重の底がタフなデザインを引き立てるスタンレーのフラスコ

底の部分も注目すべきポイントです。ただ単に、この部分だけ塗装されていないという訳ではありません。

ステンレスの板が、外側からもう1枚かぶせられているのです。こうすることで、落下による破損や、コンクリートなどの固い場所に置くことによる塗装剥げを防いでいます。

そしてもちろん、見た目においても大きく貢献していることは言うまでもありません。

底部にシルバーのラインが入ることで全体の印象がグッと引き締まり、ヘビーデューティーな雰囲気がいっそう強まっています。

手のひらサイズのフラスコがこれだけの存在感を放っているのは、この二重の底があってこそ。

底部に「STANLEY」のロゴがしっかり刻印されているのも、見逃せないポイントです。

スタンレーのフラスコはオトコゴコロをくすぐるアイテム

フラスコはお酒を入れて持ち運ぶための道具。つまりは、無くてもまったく困らないものです。

それでも使いたくなってしまうのは、そこにロマンがあるからではないでしょうか。

もちろん実用面でのメリットもちゃんとあります。お酒のビンを割ってしまうリスクを回避できること、大量のお酒は入らないため飲み過ぎを防止できること。

しかしそんなメリットはすべて後付け。結局はカッコいいから使うのです。フラスコはポケットにおさまる男のロマン。

ムーディーな夜を飾る、ちょっと気取りたいオトナのためのアイテムです。

スタンレー SS フラスコ 0.14L 詳細


サイズ:高さ12×幅5.7×奥行き3.1cm
重量:90g
容量:0.14L
素材:本体/ステンレス、フタ/ポリプロピレン・シリコン

写真・文/斎藤純平

【Profile/斎藤純平】

キャンプ、バイクツーリング、スキューバダイビングを趣味とするアウトドアライター。加えてこれから狩猟を始めようかと画策中。何をするのにも基本的にすべて一人で、キャンプもツーリングも思い立ったら即出発。読み手にとって本当に役に立つ情報を発信します。

※この記事は2020年の記事を再編集して再掲したものです。


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