アンケート調査で判明したアウトドアスポーツの現状
ここ数年で浸透した新しい生活様式によって、ブーム再燃中と言われているアウトドア。
確かに、アウトドアショップはいつでも混んでいますし、ここ数年でアウトドアのガレージブランドも一気に増えてきました。
さらに、クラウドファンディングでもアウトドアギアが溢れており、まだまだこのブームは止みそうにありません。
そんな中、株式会社クロス・マーケティングが、全国47都道府県に在住する20~69歳の男女5,000人を対象に「アウトドアに関する調査」を実施。
今回はアウトドアスポーツの種類別に、実施率、実施目的や理由、頻度、今後の意向などを聴取し、分析しています。
アウトドアスポーツとは、山や海、川、森などの自然環境下で行うスポーツのこと。
ハイキング、登山、カヌー、カヤック、サーフィン、スキー、スノーボード、マウンテンバイクなどが代表的なアウトドアスポーツです。
アウトドアスポーツは、体力や技術だけでなく、自然環境に対する理解やリスペクトも必要なほか、天候や地形などの自然環境の変化に対応する能力も求められます。
それでは、気になる調査結果について見てみましょう。
<アウトドアスポーツ実施経験者>
アウトドアスポーツの実施経験者は59%、直近3年以内は25%、1年以内は19%と、ブームのわりにはそこまで高くない印象となりました。
直近3年以内の実施率TOP5は、「釣り」「サイクリング」「登山・トレイルランニング」「トレッキング・ハイキング」「スキー」。これらを複数楽しんでいるアウトドアフリークの人も多いのではないでしょうか?
温暖化の影響もありウインタースポーツ人口の減少はかねてよりみられていましたが、予想通り「スキー」の経験者は38%から、直近1年以内の実施が2%と減少する結果に。
また、いずれもアウトドアスポーツの実施率は女性より男性の方が高い傾向にありますが、SNSを見ても女性の釣り師や登山家の人たちも増えてきたのは注目すべき点かもしれません。
なお、年代別のアウトドアスポーツ直近3年以内実施率のTOPは、20代で「スノーボード」、30~50代は「釣り」、60代は「トレッキング・ハイキング」となっています。
<アウトドアスポーツの実施理由及び実施して良かったこと>
3年以内に実施したアウトドアスポーツの実施理由は、「自然の中で過ごす」「気分転換」「健康」が全般的に高いという結果に。
特に「自然の中で過ごす」は、トレッキング・ハイキング、登山・トレイルランニング、釣りの実施者に多く見受けられたとのことです。
一方、「健康」は、サイクリング実施者で高い傾向にあったとのことで、体を常に動かしているサイクリングはふだんから健康維持に関心がある人が習慣的に起こっている様子。
また、実施して良かったことは、全種別で「気分転換ができた」が最も高く、次いで釣りを除く種類で「体力がついた」という結果になりました。
遊びながら体力がつけられる点は、アウトドアスポーツの大きなメリットだといえます。
<アウトドアスポーツの実施頻度と意向・情報収集源>
実施頻度が最も多いアウトドアスポーツは「サイクリング」で、”月に1回以上の実施者”は6割を占めています。
次いで多いのは「釣り」「トレッキング・ハイキング」という結果となりました。
今後増やしていきたいアウトドアスポーツは、「トレッキング・ハイキング」「サイクリング」「スノーボード」が4割を超え、潜在的なニーズがあることがわかります。
なお、情報収集源は、「友人・知人」「インターネット上の記事」「お店やメーカーのHP」「アウトドア用品店の店員」「SNS、ブログ」「インターネット上の口コミ」が上位を占めているとのことです。
レポート項目一覧
・属性設問 (性別/年齢/未既婚/同居家族/居住地/職業)調査結果詳細
・アウトドアスポーツ経験(過去/直近3年/直近1年)
・アウトドアスポーツ実施頻度
・アウトドアスポーツ一緒に行う人□アウトドアスポーツを始めた時期
・アウトドアスポーツをする理由
・アウトドアスポーツをして良かったこと
・アウトドアスポーツに年間にかける金額
・アウトドアスポーツの今後の実施頻度
・アウトドアスポーツをする際の交通手段
・アウトドアスポーツ・キャンプに関する参考情報
※レポートのダウンロードはこちらから
https://www.cross-m.co.jp/report/sports/20220318outdoor/
調査概要
調査手法 :インターネットリサーチ
調査地域 :全国47都道府県
調査対象 :20~69歳の男女
調査期間 :2022年3月8日(火)~3月14日(月)
有効回答数:本調査5,000サンプル
※調査結果は、端数処理のため構成比が100%にならない場合があります
アウトドアスポーツの種別は、厚生労働省のホームページを参考として聴取
・海(マリンスポーツ)
・水上(カヌー・カヤック・釣り・水泳・ラフティングなど)
・雪上(スキー・スノーボード・ノルディックスキー・スノーモービルなど)
・屋外全般(サイクリング・ランニング・ハイキング・モトクロスなど)
・山(登山・トレッキング・ロッククライミング・フリークライミングなど)
・空中(スカイダイビング・パラグライダー・グライダーなど)
お問い合わせ先
会社名 : 株式会社クロス・マーケティング
http://www.cross-m.co.jp/
広報担当 : マーケティング部
TEL : 03-6859-1192
FAX : 03-6859-2275
E-mail : pr-cm@cross-m.co.jp
文/中山 圭
【Profile / 中山 圭】
東京都立川市出身。広告代理店、出版社2社での広告営業を経て2019年に独立。趣味はルアー釣り、カメラ、音楽(ベース)。学生時代に始めたバス釣りで、2年もの間釣れなかったことから、ルアー釣りにのめり込むことに。ここ数年はバラした70cm以上のGTを追い求めて、南の島遠征を繰り返している。将来の夢は風景写真で入賞を果たすこと。モットーは、“釣果と景色は足で稼ぐべし”。
※この記事は2022年の再編集して再掲したものです。