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島根県で見逃せない紅葉スポット3選!渓流、峡谷、日本庭園が織りなす美しき風景を堪能しよう。

春には桜、夏にはみずみずしい緑、冬には雪景色、そして秋には赤や黄色、山吹色に彩られた紅葉。日本が誇る四季と山々は、それぞれの季節ごとに素晴らしい光景を見せてくれます。

特に、暑さの厳しかった夏が終わり、すずしい気候へと変化していく秋は、外で遊ぶにはうってつけの季節。夏には暑すぎて断念していた山遊びも、心地よい秋ならめいっぱい楽しむことができます。今年の夏は暑かったですから、例年以上にその喜びを感じられるはず。今年の秋はぜひ紅葉狩りへ出掛けてみましょう! 今回は島根県のおすすめ紅葉スポットをご紹介します。

渓流と紅葉はテッパンです! 八重滝

八重滝は、島根県は雲南市、掛合町にある滝のことです。龍頭八重滝とも言われ、少し離れた場所にある龍頭ヶ滝と合わせて呼ばれることもあります。島根県立自然公園内にあり、日本の滝百選にも選ばれている著名な滝です。今回は滝そのものだけではなく紅葉も楽しめるスポットということで、八重滝のほうにフォーカスして紹介したいと思います。

八重滝は、その名前の通り8つの滝が連なってできています。一番上流にある八汐・八塩滝は二段を合わせると落差が40メートルもある大きな滝ですが、その後に続く姫滝、姥滝、河鹿滝、紅葉滝、滝尻滝、猿飛滝の6つの滝はそこまでの落差はなく、いわゆる渓流瀑という小さめの滝となっています。

といっても、それは滝の基準に合わせて見た場合の話で、小さめの滝であってもその勢いやエネルギーには圧倒されることでしょう。特に滝尻滝などはまっすぐに水が落ちる直瀑という種類の滝で、ごうごうという音と水煙を上げて川の水が落ちる様子は壮観です。

見た目だけではなく水質も抜群で、天然記念物であるオオサンショウウオの生息域でもあり、学術的にも重要な土地なのです。

八重滝の周辺には遊歩道が整備されているので、深い森の中を流れる清流を心ゆくまで楽しみながら散策することができます。秋には渓流のまわりにしげる木々も色とりどりに染まり、滝とのコントラストはまさに日本の原風景とでもいうべき美しさをたたえています。

見頃は11月初旬から中旬ごろ。

INFO

島根県雲南市掛合町入間

【電車・タクシー】JR木次駅からタクシーで約40分

【車】松江自動車道三刀屋木次ICから約35分、または吉田掛合ICから約20分

八重滝の情報はこちら>>http://www.unnan-kankou.jp/contents/spot/115

山水画のような美しさ! 立久恵峡(たちくえきょう)

立久恵峡は、島根県出雲市の南部に広がる峡谷です。神戸川の上流2キロほどの範囲が特に立久恵峡と呼ばれる場所で、なんとそのエリアがまるごと国の天然記念物に指定されているほどの名勝地。切り立った岩、そそり立つ壁のような断崖の裾には豊かな森が広がり、四季を通じてさまざまな姿を見せてくれることから、年中観光客が訪れる人気スポットでもあります。

まるで山水画の世界に迷い込んだかのような景観が続く立久恵峡は、九州の耶馬渓谷にも似ていることから「山陰の耶馬渓」とも称されているのだとか。耶馬渓谷も日本三大奇勝として知られる有名な名勝地であり、その耶馬渓谷と並び称される立久恵峡もまた人々の心を惹きつける魅力を持っていることがよくわかる呼び名です。

豊かな自然はいつでも雄大な美しさで迎えてくれますが、やはり秋の紅葉の季節はまた格別です。夏には密度の濃い緑に染まっていた山々が徐々にその様子を変え、秋らしい色に染め上げられていくさまはえもいわれぬ美しさ。木々が密集した深い森だからこそ、その密度・濃度に圧倒されてしまいます。

立久恵峡の人を寄せ付けないような雰囲気すら感じさせる断崖絶壁やそそり立つ大きな岩を優しく包み込んで広がる紅葉は、どこかアーティスティックにすら思えます。

見頃は11月初旬から中旬ごろ。

INFO

島根県出雲市乙立町

【電車・バス】JR山陰本線出雲市駅から一畑バス須佐線出雲須佐行きで30分、立久恵峡下車すぐ

【車】山陰自動車道出雲ICから県道277号を経由し、国道184号を立久恵峡方面へ車で14km

立久恵峡の情報はこちら>>http://www.izumo-kankou.gr.jp/679

旧家が愛し育てた紅葉を堪能! 奥出雲 可部屋集成館(かべやしゅうせいかん)

奥出雲にある可部屋集成館は、奥出雲で代々暮らしてきた旧家・櫻井家に伝えられてきた「たたら製鉄」に関する道具や民族的資料、松江藩主御成の際に使用された貴重な調度品などが展示されている歴史資料館です。

隣接する櫻井家の住宅は重要文化財に指定されていて、そちらも自由に見学することができます。江戸時代、製鉄業によって評価され地位を得た櫻井家のお屋敷は、まさに歴史と風格を感じられる堂々とした造り。また明治から昭和前期まで、長い歴史の中で増築されてきた各時代の建築群も目にすることができます。

この可部屋集成館や櫻井家住宅の周辺、そして櫻井家住宅の庭園では、秋になると素晴らしい紅葉を楽しむことができます。櫻井家の日本庭園には落差15メートルの滝まであり、まるで山の中を走る渓流に迷い込んだかのような錯覚さえしてしまいます。

一年を通じて美しい自然と調和した日本庭園を楽しめますが、真っ赤な紅葉が庭を彩る秋の風景は特に見事だといわれ、奥出雲でも随一の紅葉だとされています。住宅の裏手に広がる山々も秋には色とりどりに染まり、その対比もまた魅力的です。

櫻井家の庭園に植えられている紅葉は、何代も前の当主の奥方がお嫁にくるときに京都から持参したものなのだそう。当時は苗木だった紅葉が立派に成長しているのを見ると、長い歴史をしみじみと感じられます。

INFO

島根県仁多郡奥出雲町上阿井1655

【電車】JR木次線出雲三成駅から車で約20分

【車】尾道松江線高野ICから約20分

可部屋集成館の情報はこちら>>http://kabeya-syuseikan.com/


秋になると山々を彩る紅葉。渓谷や庭園など、その美しさは飾る場所を選びません。同じ種類の木々、同じ色合いの葉でも、見る場所によってその印象は大きく様変わりします。

雄大な自然の中で紅葉を楽しむか、何百年も前から続く人々の暮らしと歴史に思いを馳せながら眺めるか……どちらも魅力的で迷ってしまいますね。島根の紅葉は今週末くらいまでが見頃です。本格的な冬に入る前に、歴史や自然に触れることのできる紅葉狩りへ出掛けてみませんか?


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