【SPONSORED】
編集部が小林市にプチ移住 実際どうだった!?
今春、cazual編集チームは宮崎県小林市に2週間滞在し、移住した方から話を聞いたり、アクティビティを体験したり、さまざまな取材を行いました。そんなプチ移住体験中の記事をシリーズ企画として展開しています。
宮崎県小林市のほかのシリーズ記事はこちら。
>宮崎県小林市シリーズ記事一覧
小林市をさまざまな角度から掘り下げるシリーズ企画の最後を締めくくるのが、プチ移住してみて、どんな感じだったのかというスタッフの率直な感想を述べる本記事。移住促進PRムービー 『ンダモシタン小林』が“二度見必至のフランス人動画”とバズった小林市ですが、実際に暮らした2週間は、果たしてどうだったのでしょうか!?
あえて下調べせずに2週間の小林市プチ移住ライフに突入
「いいとこなんてマジなんもねえ」というスピーカーからの歌声に出迎えられた初日。
これは『田舎女子高生』という曲の歌詞で、歌っているのは小林市出身のシンガーソングライターNOBUさん。地元高校生たちと歌詞を考えて作った小林市のPRソングだそうです。出身者たちがそう言うんですから、マジなんでしょうね(笑)。
2週間のプチ移住に向けての準備を進めるなかでも、小林市に大きな期待を抱かないよう心がけていたのを今でも鮮明に記憶してます。その表れが、小林市へ送った荷物の多さ! 飛行機に預けられるスーツケースいっぱいいっぱいに詰め込んだ着替えのほかは、宅配便で事前に送りました。
生活用品などを大きめのダンボール箱に詰めたのですが、そのサイズは3辺合計が160センチという最大サイズ。しかも、それを2箱も! 「小林市で何も買わず暮らせるのでは?」という声も聞こえてきそうなほど、何でもかんでも詰め込みました。トイレットペーパーからティッシュ、シャンプー、洗剤。食材に至っては塩コショウからコーヒー豆まで。
「田舎だからお茶がメインで、コーヒーはそんなに飲まないだろう」なんてちょっと上から目線で、コーヒーミルからドリッパーまで送ったんですけど、これはかなり反省しなければなりません。行ってみてわかったことですが、小林市はたしかにお茶の産地です。とはいえ、市内にはカフェもあれば、コーヒー豆を自家焙煎して売っているお店だってありました。
それでも行く前から焼酎だけは簡単に手に入ると、まったく疑っていませんでした(笑)。だからアルコール類は送っていません。「九州の大人にとって、焼酎は水より大切な液体」と、以前、九州へ出張したときに居酒屋で隣りあった地元の方に刷り込まれていましたから。
冒頭に挙げたPRムービーによると、トラクターで道路渋滞が起こるような地域ですから(動画 0:16ころ)、買い物に出かけるのも渋滞必至なのでは? とか、そもそもスーパーマーケットやコンビニはあるのか? とか、ちょっぴりマイナスな想像をしていました。いまどきインターネットで検索すれば、そんなこと簡単に知ることができます。グーグルマップを使ってストリートビューで降り立てば、街の風景だって眺めることができてしまいます。
でも今回のプチ移住では、それらの下調べはなるべくしないように心がけました。プチ移住してみて、出会ったこと、感じたこと、実際に体験したことをストレートにレポートしたかったから。なので、先入観を持たずに小林市に入りたかったのです。
見知らぬ人にも声がけ あいさつの力って偉大
プチ移住のための移動で、飛行機で降り立ったのは宮崎空港ではなく、鹿児島空港でした。小林市は鹿児島寄りに位置し、言葉も薩摩弁に近いのだとか。実際に鹿児島空港から1時間ほどで小林市に到着しました。
まずは市役所新庁舎へと向かい、今回の滞在拠点となる「お試し移住施設」の契約をすませます。
役所の移住担当の方が小林市についてひととおり説明してくれますが、あまり頭に入っていきません。担当の方は冷静沈着に話しているのですが、どこかに熱がこもっていて、情報量が多すぎるのです。その説明に耳を傾けながらも「こりゃあ2週間で、全部体験するしかないな」と覚悟を決めました。
説明のなかで担当の方から「あいさつには気をつけてください」とのひと言があり、すかさず「どういうことですか?」と聞き返しました。
「小林市の人はあいさつ好きですから、知らない人にも声をかけてきますよ」と担当者。
知らない人にもあいさつをするというのが、小さいころから教え込まれている。だから学校の登下校に行き当たったりすると、生徒は1回しか挨拶しないけれど、こっちは連続して何十人もの生徒に頭を下げてあいさつを続けなければならないというわけ。
その次の朝、ランニングに出かけた小林総合運動公園の広場で、園外授業でお散歩に来ていた保育園生たちから、いきなり終わりのないあいさつの洗礼を受けました。
こっちは濃い色のサングラスをかけた黒づくめのスポーツウエア姿。しかも、ヘアスタイルは金髪で、どこから見ても怪しすぎるよそ者。少し面食らいましたけど、子どもたちの元気なあいさつは気持ちがいいものですね。なんてことはない、こういったなにげないことが心をほぐしてくれます。
小林市の食材を使った焚き火バーベキューも堪能
私たちが滞在した「お試し移住施設」は、古民家でも住みやすくユニットバスやウォシュレット付き水洗トイレ、IHコンロなどを備えていました。そのままでも申し分ないほど快適ですし、清潔でステキな日本家屋なのですが、せっかく2週間も暮らすわけですからcazualらしい生活ができたらと思い、数々のアウトドアギアを持ち込みました。
毎日欠かさず使っていたのがコーヒー用にSOTOのシングルバーナーとチタンのカップ、フォールディングタイプのコーヒーミル。ヘリノックスのコットにロースタイルのチェアです。
プチ移住と言えども旅先の地。アウトドアギアで日々を過ごせば、家の中で暮らしていても毎日ほぼキャンプ気分です。
キャンプ気分と言えば、都会の住宅では絶対にできない焚き火も「お試し移住施設」の庭でやりました。せっかく火をおこしたので、もちろんバーベキューもしました。小林産の高級な黒毛和牛で。
せっかくなので張り切って一番上等なお肉を購入。100グラムあたり1620円もするサーロインステーキです。店員さんに伝えたのはグラム数ではなく、写真映えするように「このくらいの厚さ」と、親指と人差し指を使って厚さを表現して切ってもらいました。その厚さ、ゆうに2センチ超です。
霜降り肉がジュウジュウと音を立てて焼け、香ばしい煙があたりに立ちこめます。ところが隣家との距離感がそこそこあるので、煙の心配はありません。
2週間の滞在でもご近所づきあい 野菜や山菜のおすそ分けをいただく
しかも、バーベキューで焼いている肉以外の食材はご近所さんからのいただきもの。
というのも、ふだんは空き家状態の「お試し移住施設」に滞在するcazualチーム。滞在した小林地区の「お試し移住施設」は中期型なので、滞在できる期間は最長で29泊30日まで。どこの誰ともわからぬ人が何週間かいて、ひと月後にはまた違う人が暮らしていることもあるわけです。しかも取材スタッフはいい歳して金髪。自分で言うのもなんですが、あやしいったらありゃしません。
そんなだから、きっと不審者にしか思えないだろうなと思い、事前に面を割って、「これから2週間、ここに滞在する者です。なにかとご迷惑をおかけするかもしれませんが、よろしくお願いします」とごあいさつしておいたのです。
そのあいさつがあったからなのか、2週間の滞在期間中に何度も、「多く採れたから」と路地野菜や山菜などの差し入れをいただきました。おかげで小さなご近所づきあいも生まれ、本当に移住した気分になれたのでした。
水道から出てくるのは50年かけてろ過された天然水
野菜はいただきものばかりではありません。ときには買いにも出かけました。牛・豚・鶏の有名な産地でもある小林市ですが、ミネラルたっぷりの水で育てられた野菜だってみずみずしく、寒暖の差が大きい盆地で育った果物は甘くおいしいのです。
もっぱら買いに行ったのは「JAこばやし 百笑村」。cazual編集部が拠点を置く「小林地域・中期型お試し移住施設」から4キロ弱の距離。クルマで10分もかからないのでアクセスもよく、品ぞろえも豊富で新鮮、しかも安いものばかりだったからです。
あと、スーパーマーケットでは変な買い物もしました。それはペットボトルに入ったミネラルウォーターです。都会に暮らしていれば、それはちっとも変ではない行為。でも、あとから知ったのですが小林市は水道からミネラルたっぷりの天然水が出るということ。たしかに『ンダモシタン小林』ムービーにもそんなシーンがありましたが、西諸弁をヒアリングできず、すっかり聞き流していました。実際、某コンビニで売られているミネラルウォーターの取水地が市内にあります。
一般的な天然水は、雨や雪解け水が大地にしみて20〜30年くらいかけてろ過されるそうです。小林市では、まわりを取り囲む霧島連山を通して50年もかけてろ過されるので、長い年月を経た分だけミネラルをたっぷりと含むようになるのだとか。大地という天然フィルターを長きに渡って通ってきただけあって、湧き水の透明度は桁違いです。その湧き水から水道水を採取しているのですから、小林市でミネラルウォーターを買うのはかなり変わったことかもしれません。
また、そんな良質な水で育った野菜たちもミネラルを多く含むはず。クレソンに至っては水辺にたくさん自生しています。だからスーパーマーケットに売っていても、採って運んできた手間賃ほどのプライスしかついていません。これはうれしいサプライズでした。
都会より充実していたと断言できる2週間の小林滞在
2週間の滞在中、朝な夕なにと、取材以外にも多くの場所を訪れました。たくさんの人とも出会いました。小林市で生まれ育ち、ずっと小林市から離れずに暮らしている人。いったんは都会に出たけど、また小林市に戻ってきた人。別な土地から移住してきた人。
取材チームが宮崎県小林市に滞在した2週間は、普通に暮らす2週間よりずっと濃厚な体験。もしかすると普通に経験しうる2倍も3倍もあるかもしれません。
それは出会う人、出会った場所、タイミング、運や縁もあるので一概に数値化できません。誰にも平等に与えられているのは1日が24時間であるということ。だから私たちが経験したことは勝手に濃厚だったと思っているだけで、誰もが同じ24時間、あるいは2週間という時間をどこかで過ごし、違う経験を積んでいます。だから本当は濃いとか薄いとかは測れないのかもしれません。
ただひとつだけ言えるのは、ふだん都会で暮らしているときより、小林市での生活は明らかに充実していたということ。2週間という限られた時間だったからこそ、走りまわり、そしていろんなことを感じたのです。
初日に役所の方から聞いた「小林市の人はあいさつ好きですから、知らない人にも声をかけてきますよ」という言葉。市の繁華街にいても、よそ者に対して誰となく声をかけてきます。
2週間も滞在しているとやがて驚きもなくなり、それがいつしか普通のこととなっていくのです。都会ではとても考えられない現象。しかも最後はみずから積極的にあいさつし、日に日にその声も大きくなっていく自分に気づかされます。
「じょじょんよかとこ、住んみやん」
これは『ンダモシタン小林』ムービーの最後フレーズ。西諸弁で「とてもよいところだから、住んでみなさい」という意味です。
冒頭にも書いたように田舎だし何もないだろうと思っていましたが、スーパーもドラッグストアもあるので生活のための施設はたくさんあります。たしかに遅くまでやっている小洒落たレストランや、流行りの服を扱うセレクトショップなどはあまりないので、トレンドの最先端に憧れている人にとっては、何もないと感じるかもしれません。
その代わり、ここにしかないものもあります。
ひなもりオートキャンプ場に泊まった夜。「野尻地域・短期型お試し移住施設」で過ごした夜。まわりに光源がないので、星空が何よりも明るく感じました。それは都会のネオンよりもまぶしく輝き、お酒より気分を酔わせ、都会で飲み明かす夜よりもっと心を癒やしてくれました。
cazual編集部が宮崎県小林市に2週間のプチ移住をしてあらためて気づいたことは、時間をムダにしてはいけない、目をつぶっていてはいけないということです。行動を起こせば何かがはじまり、何かに気づけます。
宮崎県小林市のほかのシリーズ記事はこちら。
>宮崎県小林市シリーズ記事一覧
移住インフォメーション
小林市への移住に興味を持った方は市役所HPの移住情報のページをチェックしてみてください
【問い合わせ先】
小林市地方創生課プロモーショングループ
電話 0984-23-1148
ファックス 0984-23-6650
メール k_iju@city.kobayashi.lg.jp
photo:ULALA
text:アマキン
【PROFILE/アマキン】
本業はクリエイター。アウトドアアクティビティ、DIY、クッキングを得意とすると豪語しながら、すべてはプロフェッショナルには遠く及ばない「素人にしては、まあ上手だな」程度のレベル。
構成:所 隼登
(本記事は宮崎県小林市と協働製作したスポンサードコンテンツです)