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【東京・御前崎・白馬乗鞍】スタイリスト野崎美穂さんが営む海と山のデュアルライフ

デュアルライフの楽しみ方〜スタイリスト/グッデイコーヒー主宰 野崎美穂さん〜

都市とローカルを行き来しながら充実した生活を送る。デュアルライフ(2拠点生活)とも呼ばれるこのライフスタイルを日本で実践するのはなかなか難しい。

が、実際にそうして楽しい生活を実現している方を今回、ご紹介したい。

その方は野崎美穂さん。女性誌や広告で活躍するスタイリストでありながら、東京、御前崎(静岡県)、白馬乗鞍(長野県小谷村)の3か所に拠点を持つ彼女。しかも、2014年からは自身の興味からコーヒー店まで始めてしまったユニークな人物だ。まずは、彼女に独自のライフスタイルのきっかけから聞いてみた。

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野崎美穂さん

御前崎でサーフィンを始めたのが始まり

野崎さんのローカルライフのきっかけは御前崎(静岡県)のサーフィンだった。

「10年ほど前に一緒に仕事をすることが多かったモデルのSHIHOちゃんに勧められて、御前崎でサーフィンを始めたんです。すでにSHIHOちゃんが知っていたスクールに彼女や美容ライターさんと通いはじめたところ、みなさんがとても歓迎してくれてすぐに仲良くなりました。そのときのインストラクターの男性が現在のパートナーです。彼とは出会った時からすごく仲良くなって、やがて一緒に暮らすようになったのです」

スクールに通い始めたころは、野崎さんはスタイリスト業がとても忙しい時期で、休める場所、つまり気が向けばいつでも行ける場所が欲しいと思っていた。そして、彼女はいまから約8年前に御前崎に家を借りることに。

「仕事があれば東京へ出かけスタイリスト業をこなしつつ、御前崎では畑仕事をしたり、海へ出かけてサーフィンをしたり。移住したことで、仕事を絞り込むようになったので、以前に比べると忙しくなくなりました。とはいえ、スタイリスト業も順調だったので、最初のうちは東京の生活のほうが比重は大きかったのです」

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御前崎で野崎さんはサーフィン、SUPを楽しむ。
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その一方で畑仕事、コーヒーショップの運営、女性サーファーのためのイベントを主催するなど活動は実に幅広い。

御前崎の次は白馬乗鞍(長野県小谷村)へ

実は野崎さんのライフスタイルに大きな影響を与えたのはパートナーの男性だそう。

パートナーの方はサーフィンだけでなくスノーボードのインストラクターをしていたので、野崎さんも彼と住み始めたことをきっかけに約10年ぶりにスノーボードを再開。さらに一緒に暮らし始めて2年ほど経ったときに、白馬のスノーボードスクールの経営を彼が引き継ぐことになった。そのときから野崎さんは4月中旬から12月中旬を御前崎(静岡県)で、それ以外の季節を白馬乗鞍(長野県)で生活するスタイルを始めることに。もちろん、スタイリストの仕事が入ればそれぞれの場所から東京へも出かける。彼女によれば、徐々に東京で生活する時間が短くなったので東京の住まいは3、4年前に解約してしまった。

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白馬乗鞍での野崎さん。最初はスノーボードだけを楽しんでいたが、いまではスキー、テレマークスキーと複数のウインタースポーツを、その日の雪質に合わせ満喫している。こちらではパートナーとともにゲレンデに併設したスノーボードショップを運営する。店内にコーヒーショップも併設されている。

好きなコーヒーを本職に

季節ごとに二つの地方を移動しつつ、東京へも出かける野崎さんが、次に着手したのがまったくの異業種であるコーヒーだ。野崎さんによれば仕事でアメリカ・ロサンゼルスにロケに行ったとき、すでに現地ではコーヒーのサードウェーブの流行が始まっていたという。このとき、好みの味に巡り合えず、自分の好きなテイストのものを飲みたいと思ったのが、コーヒーにのめりこんだきっかけだった。

「私は以前から、わざわざ遠方まで豆を買いに行くほどコーヒー好きだったのです。いろいろなお店でコーヒーを飲んでいたので、味もわかるようになっていました。2014年の夏に彼から『なにかやりたいことはないの?』と聞かれ、自家焙煎のコーヒーがやりたいと答えました。すると彼も『大好きなことだから、いいじゃないか!』と背中を押してくれて。始められるなら早く始めて、5年くらいで(コーヒー事業が)自立できれば。それが当初の考え方でした。

いまは豆の仕入れから手作業での選別、焙煎、ドリップまでのすべてを自分でこなしています。スタートは2014年11月ごろ。最初は周囲の友達に飲んでもらうところから始めました。次に2015年のはじめに白馬乗鞍で彼と一緒に運営しているスノーボードショップで少しずつ出してみたのです。そうしたら、これがおいしいと喜んでもらえて順調に売れ始め、シーズンオフまで続けることに。当時は現在ほど焙煎に慣れていませんでしたが、試験的に始められる場所を持っていたことは幸運でした」

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この夏はサングラスやスポーツウェアで知られるオークリーからの依頼を受け、都内へ出張。展示会場内にブースを構え、コーヒーのサービスを行った。

御前崎にコーヒーショップGOOD DAY COFFEEを開店

春が来て御前崎に戻ってからは、知り合いの製材所の片隅にあった小屋を運よく借りることができて、そこをコーヒー店にすることに。店名はGOOD DAY COFFEE(グッデイコーヒー)。「美味しいコーヒーからいい一日が始まりますように」との思いを込めて付けた名前だ。

仕事仲間のお父さんがコーヒー通だというので、試飲してもらったら『すごくおいしい』と好感触。また、友達が運営する不動の滝自然広場オートキャンプ場が、豆を仕入れたいと注文をくれるようにもなった。「このときのオーダーが本格的なコーヒー店スタートの一番のきっかけでした」と野崎さんは振り返る。結果的に、2015年春は御前崎でのショップオープンとコーヒー豆の卸の二つをこなすハードワークとなった。ゴールデンウィークの納品に向けて、より良質なものを提供しなくてはいけないと試飲、焙煎の研究を重ねたという。

「お店がオープンしてからは、SNSを通じサーフ仲間や、製材所の関係者の間でじわじわと知ってもらうことができました。彼も協力してくれて、いまでは二人とも焙煎、ドリップができるようになったのでやりくりもできています」

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2015年11月に行われた不動の滝自然広場オートキャンプ場でのハンドドリップコーヒーのワークショップの様子。このほか、地域のイベントなどで精力的に出店やワークショップを行っている。

デュアルライフで気づいたローカルで暮らす楽しさは?

ローカルの魅力について尋ねたところ、野崎さんの口からまず出たのが野菜について。

「地方だと本当に外食をしないんですよ。野菜も毎日のように誰かからもらいますしね。今の生活を選んでホントによかったと思います。東京はとにかく時間の流れが速い。でも地方では時間がゆっくり流れていきます。季節を肌で感じられるのもいいところ。以前は野菜の旬を考えたりしなかったので、冬にキュウリやナスを食べたりしていました。でも実際に自分で育ててみると、旬のものが移り変わっていくのを感じられるようになったのです。夏はナスやトマト、ゴーヤ、オクラ、ピーマン。これらが自分の畑でも取れるし、友達が届けてくれることもあります。旬を少しでも過ぎると、季節の野菜ってピタリと手に入らなくなるんですよ」

二つの地域、それぞれの魅力

「御前崎では海に行けば誰かに会える。そうして海を通じ、そこからまた新しい出会いがある場所です。また、夕陽が本当にきれいで、それを眺めながら海に入れるのを何と贅沢なんだろうといつも思っています。最近はサーフィンだけじゃなくてSUP(サーフボードの上に立ち、パドルを濃いで進むサーフィン)も始めました。これなら年を取っても続けられるし、波がなくても楽しめる。一方、白馬乗鞍は登山者が多いエリア。スキーリゾートとしての歴史がとても長くて、60年通っているなんて方もいるほどです。私はこちらでスノーボードに加え、4年前からスキーをスタート。その日の雪質に合わせ、スキーとスノーボードを使い分けています。さらに2年前からテレマークスキーにも挑戦しているんです。雪山を散歩するのが楽しくて。テレマークスキーはコツをつかむまでに体力を必要とします。でも、今からやっておけば、おばあちゃんになっても続けられる気がしています」

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夕日と白銀。御前崎と白馬乗鞍にはそれぞれ代えがたい美しさがある。その自然のなかで野崎さんは季節ごとのアクティブな楽しみを続けている。

今の生活をどう感じていますか?

「とても幸せです。東京の部屋を引き払うときに、仕事がなくなってもいいかどうかをひとつの判断基準としました。移住した当初、仕事が減って焦りを感じた時期もありました。でもいまは、焦りやうらやましさを感じることはありません。そして、今は自分のこれまでの人脈で、地方にいろいろな繋がりを作れるのがうれしい。以前は海と山(御前崎と白馬乗鞍)をどうすればうまく繋げられるかと考えていましたが、コーヒーというツールができたおかげで白馬乗鞍の人が御前崎に、また御前崎の人が白馬乗鞍に足を運んでくれるようになりました。両方の人が行き来することで、新たな交流が生まれたのです。さらに、出張や豆の注文が入るなどで、東京との新しい繋がりもできてきました。本当にコーヒーの仕事に取り組んでよかったと思います」

 

スタイリスト業をこなしながらも、以前より充実した生活をローカルで過ごしていると言う野崎さん。現在では女性サーファーのためのイベント、静波ガールズコンテストを主催したり、ファッションブランドの展示会、地域のイベントでコーヒーショップの出張を行ったりと精力的な活動を続けている。地方での新しいライフスタイルを実践する彼女の今後に、大いに注目したい。

 

【プロフィール】
野崎美穂(のざきみほ)/スタイリスト
大分県別府市出身。大学進学で上京し、卒業後スタイリストの道へ進む。1991年にスタイリストとして独立。現在は春から秋は御前崎、冬から春を白馬乗鞍にて過ごし、スタイリスト、コーヒー事業、スノーボードショップ運営の手伝いなどをこなしている。

【インフォメーション】
GOOD DAY COFFEE(グッデイコーヒー)のFacebbok https://www.facebook.com/gooddaycoffee2015/?fref=ts
野崎さんの主催する、静波ガールズコンテストのFacebook https://www.facebook.com/shizunamigirlscontest/

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text:ビューティフルキャンピング
【PROFILE/ビューティフルキャンピング】
本業はメンズファッション誌、ファッション広告の編集・執筆。2011年春から、キャンプ空間をスタイリッシュに演出する楽しみ方「ビューティフルキャンピング」を広めようと活動中。
http://beautifulcamping.net/
https://www.facebook.com/BeautifulCamping


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