2017年もほぼ終わり。どのような年になりましたか?
幸運つづきだった人も、何となく振るわなかった人も、2018年、良い年にするには、良い元旦から。そこで、全国の絶景初日の出スポット、しかもアウトドア好きのみなさんに向けて“ひと味ちがう”オススメをご紹介! 例年とは違い、印象に残ること間違いなし。
初日の出を拝んで、良いスタートを切りましょう!
初日の出の歴史って?
スポットの紹介の前にちょっとトリビアを。
1月1日、元旦の日の出を「初日の出」と言います。もともとは、四方拝(しほうはい)という、宮中で行われる一年で最初の儀式をまねて、庶民の間でも盛んにおこなわれるようになったんだとか。
家族そろって各家庭で新年最初の日の出を待ち、四方、東西南北を向いて「昨年の感謝と、新年の豊作と無病息災」を祈っていたようです。いまの形で初日の出を拝むようになったのは、明治時代以降のこと。初日の出と一緒に「歳神様」が降臨するといわれています。歳神様とは穀物の豊穣を司る神様で、また私達の祖先の神。その歳神様に、一年の豊作と、家族の健康をお祈りするようになりました。
初日の出は、美しい景色だけでなく、美しい祈りも込められているんです。
閑話休題。いよいよ絶景スポットをご紹介!
【宮城県】船上からご来光! マリンゲート塩釜「元旦 初日の出遙拝船クルーズ」
ありがたい初日の出を、贅沢に船上から拝めるのが、マリンゲート塩釜「元旦 初日の出遙拝船クルーズ」。日の出の時間に合わせて松島観光桟橋からクルーズ船が出航します。松島湾内の島々を巡ってから、仁王島の沖合で初日の出を遥拝。
海の上、水平線から昇る日の出は息をのむこと間違いなし。しかも、船内から見れば寒さも凌げるのがイチオシポイント。防寒対策もバッチリです。
松島には観光名所もたくさん。国の重要文化財に指定されている「五大堂」や国宝の「瑞巌寺」は伊達正宗の手がかかっています。また「観瀾亭」は伊達藩の歴史と深い関係がある茶室で、国の重要文化財になっている障壁画もあります。
ここでは、和菓子や抹茶も頂けるので、松島湾を眺めながら心穏やかに優雅な時間を過ごせます。クルーズのあと、のんびりしたお正月を過ごしたい方にオススメ。
アクセス
マリンゲート塩釜
〒985-0016 塩釜市港町1-4-1
TEL 022-365-3611
【電車】
仙台方面から松島へお越しの方へ
JR仙石線の場合、仙台駅から松島海岸駅までの電車は1時間に2本しかありません。
でも、仙台駅から本塩釜駅までの電車は10~15分ごとに出ているので、本塩釜駅で下車し、マリンゲート塩釜~松島海岸までの遊覧船がオススメ。松島湾内一周コースと遊覧時間・見どころ・料金など変わりはないので、時間のロスがないマリンゲート塩釜からの乗船がお得です。
インフォメーション
日時 1月1日(祝) AM6:20出航
マリンゲート塩釜
〒985-0016 塩釜市港町1-4-1
TEL 022-365-3611
遊覧コース
(1)塩釜 → 松島コース
所要時間:約90分
料金:大人1,600円 小人800円
(2)塩釜 → 塩釜コース
所要時間:約90~100分
料金:大人2,000円 小人1,000円
詳しくはHPへ
URL https://www.marubun-kisen.com/wakuwaku/hatsuhinode.php
【千葉県】誰よりも早く! 日本一早い初日の出は犬吠崎で
離島、山頂を除いて、日本でいちばん早く初日の出を拝める場所、知っていますか?
それは、千葉県・犬吠崎なんです! 離島を除いた日本最東端は北海道の納沙布(のさっぷ)岬ですが、地軸の傾きにより、関東最東端の犬吠埼が、最も初日の出が早いということになります。関東の人も足を運びやすいですよね。
元旦の犬吠埼は、寄せ打つ波と、崖にそびえ立つ白亜の灯台が、初日の出を美しい情景に仕上げます。大海原を眺めながら、新年の抱負を立ててみてはいかがでしょうか。
アクセス
所在地 〒288-0012 千葉県銚子市犬吠埼 MAP
交通アクセス 銚子電鉄・犬吠駅から徒歩で7分
臨時列車【JR東日本】
JR東日本千葉支社では、初日の出鑑賞に便利な特急「初日の出号」を運転します。詳細につきましてはJR東日本千葉支社ホームページをチェック。
臨時列車【銚子電鉄】
銚子電鉄なら犬吠埼周辺へのアクセスは抜群。毎年恒例となっている大晦日と元日に臨時列車を運行します。
12月31日午後9時30分から1月1日の終電まで乗車できる限定弧廻手形も販売。
詳細は、銚子電鉄ホームページをチェック。
インフォメーション
元日の未明は、初日の出を見にくる自動車で混雑するため、犬吠埼周辺道路では交通規制が敷かれので公共交通機関を利用するのがオススメです。
【静岡県】標高770mの箱根・十国峠で、初富士・初日の出の縁起もの二本立て!
熱海と箱根の中間に位置する十国峠。昔の国名で「伊豆」「駿河」「遠江」「甲斐」「信濃」「相模」「武蔵」「上総」「下総」「安房」の十の国がここから見渡せたことから、この名前がつきました。
現在でいう、静岡県・山梨県・長野県・神奈川県・東京都・千葉県。すごく見晴らしがいいということがわかりますね。晴れ渡った日の十国峠の頂上からは富士山や南アルプス、駿河湾はもとより湘南海岸や三浦半島が見られます。そしてもちろん、初日の出と、日の出に染まる富士山を同時に楽しめます!
頂上には、十国峠ケーブルカーが利用できるので移動は問題なし。元旦には臨時運転が行われます。山頂のレストハウスも、元日は臨時営業しています。
アクセス
箱根 十国峠ケーブルカー
〒419-0101 静岡県田方郡函南町桑原1400-20
TEL 0557-81-6895
【車】
東名高速道路御殿場I.C.から乙女峠、箱根湖尻経由で39km(平常時60分)。
新東名高速道路 長泉・沼津I.C.または東名高速道路 沼津I.C.から伊豆縦貫自動車道~国道1号線~箱根峠経由で32km(平常時45分)。
熱海駅から9km (平常時25分)。
小田原から箱根新道で25km(平常時40分)。
伊豆長岡から伊豆中央道~熱海峠経由で22km(平常時35分)。
伊東駅から亀石峠~伊豆スカイライン経由で30km(平常時40分)。
【電車】
JR熱海駅から伊豆箱根バスで約40分
主な観光地からの所要時間
箱根・芦ノ湖 約20分 熱海市内 約40分 三島市内 約45分 伊東市内(伊豆スカイライン経由) 約40分 修善寺温泉(伊豆中央道経由) 約50分 小田原(箱根新道経由) 約40分 御殿場I.C.(芦ノ湖スカイライン経由) 約60分 沼津I.C.(伊豆縦貫道経由) 約45分 長泉・沼津I.C.(伊豆縦貫道経由) 約45分 伊豆高原(伊豆スカイライン経由) 約75分 土肥温泉(伊豆中央道経由) 約90分 稲取温泉(伊豆スカイライン) 約100分
※所要時間は大型観光バスでの目安時間となります。
インフォメーション
十国峠ケーブルカー
詳しくはHPをチェック
http://www.izuhakone.co.jp/jukkoku-cable/
【滋賀県】インスタ映え抜群の琵琶湖の鳥居「白髭神社」
「白髭神社」は滋賀県北西部の高島市にある、日本最大の湖・琵琶湖に面した神社。“近江の厳島”とも言われる、琵琶湖に浮かぶ大鳥居は、この神社のシンボル的存在です。天下変災の前兆として社前の湖中に石橋や鳥居が突然姿を現したとも言われるんだとか。また湖上交通のさかんな時代には、船で訪れる参拝者の目印にもなっていました。
この白髭神社、創建はなんと1900年前。第11代天皇の垂仁天皇のころで、近江エリア最古の神社とされています。また、全国にある白髭神社の総本社ともされていて、ご祭神は社名にもあるように延命長寿の神。最近ではパワースポットとしても注目を集めているんです。
初日の出には、バックに琵琶湖最大の島・沖の島を添えながら、インスタにあげたくなるようなフォトジェニックな景色が見られます。
アクセス
〒 520-1122 滋賀県高島市鵜川215
TEL 0740-36-1555
【電車】
都駅よりJR湖西線近江高島駅下車 約40分(新快速)
近江高島駅から約3㎞ 徒歩40分・タクシー5分
【車】
京都・大阪方面より = 京都東ICから湖西道路・国道161号を北上 40㎞
東京・名古屋方面より = 米原JCで北陸道へ、木之本ICから国道8号・303号・161号を南下 45㎞
インフォメーション
〒520-1122
滋賀県高島市鵜川215番地
URL http://www.shirahigejinja.com/
【三重県】恋人の聖地で初“投函”!? 伊勢志摩ラインで「天空のポスト」と初日の出
三重県にある「伊勢志摩スカイライン」は、伊勢神宮(内宮)と鳥羽市街地を結ぶ有料道路です。その中腹にある「山頂展望台」は、晴れた日には富士山が見えるくらい、とても見晴らしがよく、元日には初日の出を見に来る人でにぎわいます。
また「展望足湯」では、目の前に広がる伊勢湾を眺めながらのんびり出来るのでオススメ。
そしてなんと言っても注目してほしいのが「天空のポスト」! 昔懐かしいフォルムのポストですが、現在もちゃんと集荷されています。売店で切手と絵葉書を買い、(愛を込めて)投函する人も多いんだとか。そのため恋人の聖地とも言われています。
この展望台から、伊勢神宮内宮駐車場までは約8km。初日の出を拝んで、伊勢神宮に初詣に行く、理想的な元日の過ごし方ですね。
アクセス
伊勢志摩スカイライン
〒516-0023 三重県伊勢市宇治館町 三重県伊勢市 宇治館町岩井田山 677-1
http://www.iseshimaskyline.com/index-2.html
インフォメーション
営業時間
12月31日 7:00~24:00
(大晦日から元日は終夜営業)
1月1日 0:00~19:00
◎1月2日~1月15日 6:00~19:00
伊勢志摩スカイライン道路の通行料金
自動二輪車126cc以上 880円(※125cc以下の自動二輪車は通行できません)
軽・小型・普通自動車 1,250円
URL http://www.iseshimaskyline.com/index.html
【高知県】幸運の「だるま朝日」で運試し!? 室戸岬
みなさん、だるま朝日を知っていますか?
だるま朝日とは、太陽の蜃気楼の一種で、海面の海水温と大気の温度差により水蒸気に光が屈折して、太陽がだるまのように歪んで見える現象のこと。特に、秋分の日ごろから春分の日ごろにかけて、見られるため、元日も例外ではありません。特に室戸市は、太平洋に突き出た地形をしているため、東にだるま朝日・西にはだるま夕日を臨むことができる珍しい場所です。
ただし、さまざまな条件が合わないと見られないため、元日に見られたらかなりラッキー! 新年のおみくじ気分で拝みに行ってみては?
http://www.muroto-kankou.com/daruma/
アクセス
〒781-7101 高知県室戸市室戸岬町
【車】
高知道南国ICから国道55号経由で66km90分
【電車】
土佐くろしお鉄道奈半利駅からバス60分、バス停:室戸岬→徒歩3分
インフォメーション
詳しくは室戸市観光協会のHPをチェック
http://www.muroto-kankou.com/daruma/
【島根県】殿様目線でご利益倍増!? 松江城・天守閣から見る初日の出
初日の出を、国宝松江城天守最上階「天狗の間」から望めるチャンスがあるんです。
松江城は、松江市をつくったといわれる堀尾吉晴が戦国時代に築城を開始した歴史ある城。しかも、明治には取り壊し、天守閣は売りに出されそうになったところを、地元の有志により買い戻されたんだとか。地元から愛されてきた城と言えます。
そんな城から2018年の初日の出を拝めるなんて、なんともご利益がありそう。殿様も同じ景色を見ていたかもしれない、と思うと感動的ですね。天守閣で見るためには先着順に配られる整理券が必要です。元旦から早起きして、運気アップを狙いましょう!
アクセス
松江城天守閣
〒690-0887
島根県松江市殿町1-5 松江城
【車】
山陰道松江西ICから約10分
【電車】
JR松江駅からバス「松江城(大手前)」または「県庁前」下車徒歩約5分
インフォメーション
日 時:2018年1月1日(元旦)6:30〜8:30
※一の門前にお並び下さい ※日の出予想時刻 7:16頃
場所 松江城天守「天狗の間」
人数 先着50名様 ※開門前に整理券配布
料金 大人 560円 小・中学生 280円
おもてなし 温かいぜんざいをサービス(300人分)
本丸広場(入場無料)からも初日の出は見られます
URL http://www.matsue-tourism.or.jp/m_castle/
いかがでしたでしょうか?
旅行のついでに、ご利益アップのために、新年のアウトドア始めに、初日の出を遥拝してはいかがでしょうか。
いずれにしても、みなさま良いお年をお迎えください!