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キャンプチェア「ガダバウトチェア」が今なお人気の理由とは? 購入してレビューしてみた

50年以上も愛されるキャンプチェアの名品

ガダバウトチェアは、イギリスのマクラーレン社が開発したキャンプ向けのハイチェア。折りたたむと杖にもなる斬新な使い方に加え、独創的なデザインで今でも多くのキャンパーから愛されている。

すでにマクラーレン社ではこのチェアは生産しておらず、代理店をやっていたエイアンドエフも販売を終了。また、このチェアをベースにして作った「バガボンド」というチェアも作られていない。

そんなガダバウトチェアを、ネットオークションで購入することに成功! さっそく使ってみた。

マクラーレンの歴史とガダバウトチェアの誕生

マクラーレン社は、航空機分野のエンジニアであった創業者、オーウェン・フィンレー・マクラーレン氏が、1961年にそのノウハウを生かして一般消費者向けにガダバウトチェアを開発したのが始まり。発売すると世界中のキャンパーに受け入れられ、特にイギリスとアメリカで注目を集めるようになる。

その後、マクラーレン氏は旅行や仕事でアクティブに動く赤ちゃん連れの家族を見て、当時の大型で動きにくいプラム(=バギー)に着目するようになる。それで完成したのが、世界初の折りたたみ式ベビーカー「ベビーバギー」。

重量約3kgと超軽量で、ワンステップかつ片手で折りたたむことができ、そしてボーダー柄のおしゃれな生地を採用し、その高い完成度は世界中で人気を博すようになり、現在この初期モデルはニューヨーク近代美術館(MoMa)やロンドンの近現代美術館、テート・モダンなど有名な美術館に永久保存されている。

マクラーレン社は、このバギーの成功でキャンプ分野からバギー分野へシフトし、現在は英国王室も使用するほどの信頼性とクオリティを獲得している。

簡単、軽量、そしておしゃれが揃う完成度の高さ

では、今では生産されていないガダバウトチェアとはどのようなものなのか、実際に見てみよう。ちなみに、自分が購入したのは復刻版で、色味や素材は初期のものとは異なる。

こちらが収納した状態。サイズは幅22×高さ100cmで、今の収束式キャンプチェアと大体同じくらいになる。発売当初、収納袋は付いていなかったとのこと。

なぜ収納袋が不要だったかというと、序盤で紹介したとおり、このチェアは杖として使えるため。袋から出すと、ゴムバンドで固定されており、トップ部には1本だけハンドルが付いている。これでそのまま持ち運べるというわけだ!

ハンドルはスポンジ素材が使われており、手に汗が付いてもある程度吸収して滑る心配がない。クッションもあるので、しっかり握っても痛くないのがポイント。ただ、物によってはここが劣化していることがあるので、中古で買う際は注意しよう。

ゴムバンドを取り外し、収束したチェアを広げれば瞬時に開脚。これですぐに座れる。

こちらが展開したチェア。サイズは幅72×奥行40×高さ78cmで、座面高は34cm。ただし、ひざから地面までの高さは40cmとなっている。

実際に座ってみるとわかるが、座面はおしりを包むように中央が沈み込むかたちとなっており、座面高とひざから地面までの高さが微妙に異なる。

背中も生地が包むように丸くなる。一般的なチェアは多くの人が座れるようにやや大きめに設計されているのに対し、ガダバウトチェアは少し細身(狭め)に設計されている。

このゆったりめと細めの違いにより、ガダバウトチェアのほうが包み込まれる感覚がより明確にわかる。この包み込まれるような感覚をぜひ体験してもらいたい!

肘掛けは、ナイロンもしくはポリエステルで作られたやわらかいテープが付いている。チェアに座るとこのテープがしっかりと伸び、腕を載せても安定するのでうれしい。

脚先はプラスティック製の部品が付いており、地面で使用する場合はこれがストッパーの役割をしてくれる。ただ、家で使うとこの部分が床をキズつけてしまう可能性があるので、使用する場合はシートを敷いて使ったほうが良さそうだ。

なお、実際の設営から使用しているところまでのひと通りの動作を動画に収めたので、興味がある人はこちらも合わせてみてほしい。

デザインが先行して少し不便と思うところも

個人的には少し不便と思うところもある。真正面から見ると、Vの字のような形になっている。これによって独自の形が作り上げられているわけだが、その反面、脚を横に広げられず、少々窮屈に感じることがある。

脚を組めばその問題点は解消できるわけだが、くつろいで過ごしたいときは脚を組んでばかりではいられない。とはいえ、杖になるコンパクトなつくりを優先しているので、トータルで見れば目をつむってもいいかもしれない。個人差が出るだろう。

個人的には買って良かったと思えるチェア

こちらのガダバウトチェアは、オークションだと1脚6,000〜12,000円で売買されているようで、状態を気にしない人であればもう少し安く手に入れられるかもしれない。

現行品はないため、気になった人はオークションやフリマアプリなどで探してみてはいかがだろうか。

【文/撮影】小川迪裕

【Profile/小川迪裕(オガワミチヒロ)】

フリーランス編集者、ライター。得意ジャンルはキャンプとファッションで、雑誌からWEBまで幅広く寄稿する。最近はタブロイドやイベント冊子の製作、イベントの企画、ブランドPRなどもやる何でも屋に。


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