空が広く太陽がまぶしい宜野湾の町
筆者が沖縄・宜野湾市を訪れたのは、6年ほど前。テレビ番組の取材のためでした。初夏でしたが、とにかく空が広くのんびりと時間が過ぎていく感覚が、非常に心地よかったことを覚えています。公園で見かけた動物も、タクシーで出会った運転手さんも、すべてがおおらかな雰囲気でした。
東京からは距離があり、バカンスのスポットとしてのイメージが強かったのですが、取材での訪問を機に、居住地としての沖縄の魅力にすっかり夢中になってしまった筆者。
今回は、沖縄の居住地としての魅力を、宜野湾市滞在経験からひもといていきたいと思います。
米軍基地のある宜野湾市
筆者が宜野湾市を訪れた理由は、米軍基地に関する取材のためでした。基地以外の、たとえば商店街のような場所にも米軍の影響が見られました。取材で利用したタクシーの運転手さんのお話によると、タクシーを利用するお客さんの中にも米軍関連の人が多くいるとのこと。基地問題は非常に難しい問題ですが、地元の方の中には共存という選択肢を選んだ方もいるという事実を筆者は知りました。
ステーキが日常食! 絶品のA1ソースとの相性に感激
そんな米軍基地の影響かはわかりませんが、宜野湾の町のそこここにステーキハウスがあります。筆者も取材の合間に利用しました。お店で頼んだのは、脂身の少ない赤身中心のステーキ。
実は、沖縄のステーキはソースが一味違います。「A1ソース」という、沖縄の方から愛されているステーキソースがあるのです。焼肉のたれとも市販のステーキソースとも違う、うま味とコクが濃厚なこのソース。引き締まったステーキ肉のうまみを引き立てて食欲をそそる風味が、なんとも絶品な味わいでした。
普段、筆者はステーキ肉をさっぱり・シンプルな味付けで食べることが多いのですが、そんなさっぱり派の筆者でさえ、A1ソースの魅力にすっかりハマってしまいました。沖縄に来た際には、是非A1ソースでいただくステーキの魅力を堪能していただきたいです。
宜野湾海浜公園には亀と猫
続いてご紹介するのは、宜野湾海浜公園という大きな公園です。ここでは様々な集会やイベントが行われているのですが、普段は地元の方々の憩いの場所として利用されています。
そんな公園で筆者が目にした光景は、噴水で日向ぼっこする亀です。何とものどかな光景に思わず笑みがこぼれてしまいました。
さらに海の方へ向かって歩いていくと、なんと地域猫たちの集団が! 猫たちは集会中だったようで、突然現れたどこのものとも知れない人間に対して警戒心をあらわにしていました。ところが、しばらくおとなしくしていると、猫の方から筆者の方へ歩み寄ってくるではありませんか。「集会は猫だけですよ」と諭されたような気がしたので、静かにその場を去りました。
フレンドリーな沖縄の地域猫との触れ合いは、ちょっとした思い出として今も鮮明に記憶に残っています。
のんびりとしてスローライフを送りたいのなら宜野湾市がおすすめ
沖縄独特の「ウチナータイム」では、せかせかと時間に追われる生活とは無縁です。都会で常に時計を気にしながら生活している方は最初少し違和感を覚えるかもしれませんが、慣れれば呼吸が自然と深くなり、リラックス状態になっていくことを体感できるはずです。
また、食文化も魅力的。今回はステーキにスポットを当てましたが、ソーキそばやゴーヤチャンプルーなど、意外とさっぱりと食べられる地元料理が揃っています。
”何もしない時間”を堪能する生活が実現できる沖縄・宜野湾市。ライフスタイルを大きく変えたいと考えている方に、おすすめしたい移住地です。
写真提供/1、2、5枚目:宜野湾市 アイキャッチ、3、4枚目:鈴木香里
文/鈴木香里
【PROFILE/鈴木香里】
元テレビディレクター。現在は地方創生系、観光系の記事を中心に執筆するライターです。地域の魅力を発掘し、お伝えする記事を発信していきたいです。
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