コールマン・アウトドア・クラブ(Coleman Outdoor CLUB)のサマーミーティングで発見したキャンパー家族の「むぅさん」。
日中は子どもとキャッチボールを楽しんだりしていました。静岡県にある朝霧ジャンボリーオートキャンプ場は広々としているので、160組もの参加者がいても隣りのテントまで遠く、プライベートを守るどころか、キャッチボールもできるほど余裕のキャンプエリア。普段とは違ったキャンプが味わえます。
そんな「むぅさん」のキャンプサイトで見つけたキャンプテク。テントやタープをピンと張らせるガイロープに、タルチョ風のフラッグを添えてます。なんとなく流行りというか、キャンプサイトを賑やかにデコレートできるように飾るのではなく、ガイロープに沿わせるところが大きなポイント。
ガイロープは外幕の要。ガイロープのテンションが緩むと、外幕まで緩みます。いつでもピンピンに張っておきたいですが、キャンプサイトを歩いているとき、不注意でガイロープにつまづいてしまうことも……。キャンプに慣れた大人だって無意識のうちにガイロープでつまづくことがあるんですから、注意力の散漫な子どもならなおさら。つまづいてガイロープのテンションが、一瞬緩むくらいならまだしも、転倒すればケガを負うことだって容易に想像できます。
テンションがパンパンに張ったガイロープで勢いよくつまづいて、転ばなかったときこそ要注意。そんな場合、ペグが抜けて飛んで行ってしまうことだって想定できます。テンションがパンパンならパンパンなほど、ペグが抜けたときは勢いよく飛びます。ほとんどのペグが金属製で、中には鋳鉄製のアスファルトだって打ち抜けるペグだって存在し、それらを好んで使う人も少なくありません。アスファルトも貫くんですから、クルマに飛んでいったらボディにキズ、ガラスなら簡単に割れてしまうかも。ましてや人に当たったことを想像すると、ちょっとゾッとします……。
そんなことのないように、ガイロープを目立たせて注意を向けるよう工夫したキャンプテクだったのです。しかもよく見るとガイロープにはLEDの電飾が巻きつけてあり、そのケーブルを追っていくとソーラーパネルが!
日中、太陽光で充電し、暗くなったらLEDの電飾を灯し、ガイロープの存在も明らかに。昼だけでなく、夜も安心のキャンプとなるのです。
「ゆる〜くオシャレ」がキャンプサイトのこだわりと話していた「むぅさん」ですが、語らずとも「ゆる〜くオシャレ」な中に、鋭いテクを散りばめていたのでした。
photo:ULALA
text:アマキン
【PROFILE/アマキン】
本業はクリエイター。アウトドアアクティビティ、DIY、クッキングを得意とすると豪語しながら、すべてはプロフェッショナルには遠く及ばない「素人にしては、まあ上手だな」程度のレベル。