犬連れキャンプで活躍するギア選び
愛犬とキャンプを楽しむにあたって、どんなアイテムを持っていけばいいのか迷っている人も多いはず。
今回は、ポメラニアンと6年以上キャンプを楽しむスズキさんに、愛用しているアウトドアブランドやおすすめのキャンプギアを紹介してもらいました。
まずは、好きなアウトドアブランドを教えてください。
まず、デザインが好きなのはチャムスかな。今愛用しているテントやタープは落ち着いた色が多いのですが、チャムスの小物をプラスするとポップで明るい色使いのおかげでキャンプサイトが一気に明るくなる感じが好きです。
あと、tent-Mark DESIGNS(テンマクデザイン)も大好きです。よく使うテントやタープはテンマク※が多いですね。シンプルで機能性に優れていて、自己主張がなく飾らないところがいいなと思います。
飾らないアウトドアブランドと言えば、ogawaもいいですよね。老舗の日本ブランドならではの高品質な製品を取り扱っているので、信頼度が抜群です。
特にテントは機能性と耐久性に優れていて、犬連れキャンプでも安心して使用できます。
そこまでたくさん揃えているというわけではないのですが、スノーピークも好きです。派手なデザインじゃないのに唯一無二の高級感があって、使っているとやっぱり「いいな〜」としみじみ感じます。ただ、小物までスノーピークで揃えるとなかなかコストがかかっちゃうんですよね。(笑)
※tent-Mark designsの略称。
HOT-150 火おこし兼用火消つぼ
こちらは名前のとおり、一台で火おこし兼火消つぼになるアイテム。火おこし、火消し、灰捨て、火種持ち帰りなど多用途に使えて重宝しています。
一代目がボロボロになり現在は二代目。中に蚊取り線香や着火剤などの小物を入れて、収納にも使える優秀なアイテムです。
とにかく多用途で使いやすいので、キャンプ当初から愛用しています。
有名ブランド品ではありませんが、犬連れキャンパー以外にもおすすめできる使い勝手のいい万能なギアです。
NANGA ALL DOWN SLEEPING BAG
シュラフはナンガのNANGA Aurora 450 DX ※を10年来使っています。中に使い捨てカイロを入れれば厳冬期でも快適に眠れるうえに、登山用なのでコンパクト。
ファスナーを全開にすれば、春秋のちょっと冷える夜でも掛布団として使えます。犬も潜り込んでくるほどお気に入りです。
収納に少しコツと体力がいりますが、慣れればさほど時間はかかりません。
※画像は後継品のAURORA light 450 DX
NANGA お犬様バッグ
ナンガから発売されている「お犬様バッグ」は、ペット用のシュラフ。
人間用と同じく「Aurora-tex」を採用しているので濡れに強くてスパニッシュダックダウンの中綿がたっぷり入っています。
リバーシブル仕様になっていて、シーンによって使い分けができる点もお気に入りです。
snow peak 焚火台Mスターターセット
ここ数年、スノーピークの「焚火台Mスターターセット」をずっと愛用しています。
焚火台本体・ベースプレート・炭床(ロストル)・収納ケースがお得なセットになっていて、購入後にすぐ焚き火がはじめられます。
やや重たいのが難点ですが、デザイン・使いやすさ・頑丈さを兼ね備えた安定の一台。
ただ小型犬の目線から炎が見えないからか、犬が焚き火に近づいてしまうので犬連れキャンパーさんは要注意です。
SnowPeak フロアマット
あらゆるテント、インナーテントに使える万能なフロアマット。クッション性があるので地表の冷気を抑えながらでこぼこを緩和して、テント内の居住性が格段にアップします。
アメニティドームM用、フロアシートとのセット販売品ですが、単体販売して欲しいくらい気に入っているアイテムです。
コールマン レジャーシート
子犬の粗相対策に役立つ、コールマンのレジャーシート。
粗相だけでなくうっかり水物をこぼした時もサッと拭くだけで済むので後始末がとても楽ちんです。
先ほど紹介した、SnowPeak フロアマットの上に敷いて使用しています。
ユニフレーム フィールドラック Orange別注モデル
荷物置きとして愛用中のユニフレーム フィールドラックは、差し色になる別注カラーのオレンジがお気に入り。Ogawaのテーブルとのセット使いが定番です。
Ogawaの「3ハイ&ローテーブル」を収納したときの隙間にこのフィールドラックを4枚入れて、その隙間にブルーシートも収納することで、トランク収納の省スペース化に一役買ってくれます。
tent-Mark DESIGNS × SOLUM ペポ テント
テンマクデザインのペポは一番使用頻度が多いメインテント。デザインこそクラシカルですが、遮光性・通気性に優れたTC素材のテントなのでオールシーズン快適に過ごせます。
A型シルエットでレイアウトしやすいのと、たくさんテントが立ち並んでいても見つけやすくてほかのキャンパーさんと滅多に被らない点がお気に入り。
立ち上げだけなら慣れれば10分程度ですが、、ちゃんと張ろうとするとペグが大量に必要なので(本数だけならランドロック並)キャンプ初心者の人は練習が必要かもしれません。
Takibi-Tarp TC wing(廃盤)
寒い日は暖気を逃さず、暑い日は日除け、雨の日は雨除けと、人にも犬にも必要なアイテムですね。
犬にとってもタープの下は快適で気持ちよさそうです。焚火タープは中で焚火もできるので、ほぼ万能なタープです。
Takibi-Tarp TC wingは大きすぎて廃版になってしまったようですが、tent-Mark DESIGNSのタープはたくさんのバリエーションがあるので、どんなキャンプスタイルにも合わせられる焚火タープがみつかるかと思います。
ogawa ヴィガス
軽装備で楽しみたい近場のキャンプにはogawaの「ヴィガス」を持っていきます。正面出入り口にサイドウォールがついていてタープが不要なので、持ち運ぶ荷物を少なくしたいキャンプで重宝します。
コンパクトな2ルームテントで、ちょっと力は必要かもしれませんが設営自体はとても簡単。テントを立ち上げる時間がなさそうなとき、面倒だなと思ったときにおすすめです。
一応公式だと1~3人用みたいですが、犬x3、人間x2だとちょっと手狭感があるので犬と奥さんがテント内で寝て、前室で僕が寝ることもあります。(笑)
ogawa トレス(廃盤)
ogawaの「トレス」はワンポールテントなんですが、ちょっと不思議な形で目立つところがお気に入り。
3本のアートポーツのおかげで見た目以上に広く使えるので、設営時間がなかったり面倒なときに使用しています。
ogawaトレスは、使うたびに「あれ?こんなに広かったっけ?」と思わせてくれるテントですね。
シチュエーションに合わせて自由にアレンジがしやすく、3方向に出入り口が設けられている点も過ごしやすくておすすめです。
snow peak ランドロック
snow peakの「ランドロック」は、リビングと寝室をひとつでまかなえる2ルームシェルター。オールシーズン使えるタイプですが、私は豪雪や厳冬などで屋外での調理をしたくないときに使用しています。
大きさに反して設営はそこまで難しくはないのですが、やはりサイズ的に荷物が多くなりすぎるのが難点。
YOKA TIPI
YOKA TIPIは、インナーのないシェルタータイプのワンポールテントです。コンパクトながらもスカートや煙突穴がついていてコスパのいいテントだと思います。
おもにアジリティ競技会でサクッと場所を取りたいときに使用していて、設営時間は5〜10分ほど。
テント内で薪ストーブが使える点がウリみたいですが、薪ストーブを所持しておらずまだ試していません。
最後に、どのテントでも共通ですが、犬が脱走しないようスカート付きで隙間ができないものが助かります。
袋状になっているテントだと脱走防止にも役立ちますし、冬場の冷気も抑えられるので一石二鳥。必要があれば、テントの出入口はワイヤーネットで塞いでいます。
機能性&耐久性に優れたアイテムで犬連れキャンプを楽しむべし
3匹のポメラニアンとキャンプを楽しむスズキさんに、犬連れキャンプのリアルな愛用品を教えてもらいました。
デザインの好みは人それぞれですが、愛犬と安心してキャンプを楽しむためには機能性と耐久性に優れた実力派のギアがおすすめ。
今回ご紹介したアイテムはスズキさんが実際に愛用している商品ばかりなので、犬連れキャンプに持っていくギア選びに悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
取材に協力してくれたワンちゃんのプロフィール
・てんいちくん
フレンドリーで人間にもワンちゃんにも慣れている大食漢な7歳の♂ポメラニアン。
一蘭ちゃんやたんじろうくんなどの二匹をあたたかく見守る、長男らしい一面も。
・一蘭ちゃん
アジリティ競技会にも出場経験があり、運動神経抜群な6歳♀ポメラニアン。
構わないとじーっと視線でアピールしてくる、華やか美人な女王様。
・たんじろうくん
とにかくヤンチャで人懐っこい、生後5か月の♂ポメラニアン。
暴れん坊すぎて骨折してしまったそうで撮影時はギブスを着用していました。
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