最大の魅力は持ち運びやすさ
アウトドアをする人間にはすっかりおなじみとなったコーヒーミル「ポーレックス コーヒーミル」。
この商品が人気を集める最大の理由はやはり、凹凸が少なく、かさ張らないシンプルなデザインにあります。
バックパックなどの隙間にもすっぽり納めることができるので、キャンプはもちろん、荷物を最小限に抑えたい登山や旅行の際にも重宝されているんですね!
また、ミルを両手に持った状態で豆が挽けるので、テーブルや台がなくても問題なし。どんなロケーションにも対応してくれるので、アウトドアではありがたいですね。
取り外したハンドルを本体と一束にできるハンドルホルダーも販売されていますが、私は自作の専用ポーチにまとめて入れています!
サイズ展開はレギュラー(写真のもの)と「ポーレックスコーヒーミル ミニ」の2サイズ。
「ミニ」であれば、ハンドルホルダーも付属品として付いてきますよ。
手入れのしやすさが味に影響する
「ポーレックス コーヒーミル」は、中のパーツを簡単に細かく分解することができ、小まめに洗えるので衛生的。洗わずに使用していると、古い豆が混ざってしまい味にも影響が出てきます。
また、刃の部品はセラミック製なので、金属特有の匂いが豆にうつることがないそう。水を吸わない性質なので、丸洗いする際も安心ですね。
ただし、小さなパーツもあるので野外で無くすと厄介です!
キャンプ場で分解・洗浄する際は、落とさないように十分気を付けましょう。
粒度は簡単に調整可能
では実際に、コーヒー豆を挽いてみましょう。
「ポーレックス コーヒーミル」の場合、コーヒー豆は最大で30g程度入ります。1杯分の適量がだいたい10gと言われるので、およそ3杯分まで一度に挽くことができますね。
刃の下のネジを回せば、エスプレッソ用から粗挽きまで好みに合わせて挽く豆の粒度を調整することができます。
ネジを回すとカチカチと手応えがあるので、回した目盛りの数を覚えておきましょう。
下の写真は、左から順にネジを締めきった状態から2目盛り、7目盛り、12目盛り回したもの。
写真ではちょっとわかりにくいですが、左から右へ、回す回数が多いほど荒くなっていきます。
挽いた豆は下の筒状の部分に収納されるので、取り外してそのままドリッパーへ。
粉を移す作業がかなりスムーズにできるので、屋外でもこぼす心配はまずありません。これも、風があったり手が汚れていたりするアウトドアではうれしいポイント。
あとはお湯を注げば完成です。
夜寝る前はアメリカン、朝は濃いめにして牛乳と一緒に……など、自分で調整して楽しめるのがいいですね。
暑いなかアイスコーヒーを味わう贅沢!
夏のアウトドアにオススメなのが、アイスコーヒーです。暑いなか、外で挽きたてのアイスコーヒーを飲むなんて最高の贅沢だと思いませんか?
アイスコーヒーを淹れる際のポイントは、氷で薄まることを考えて、お湯の量を半分にすること。
2杯のコーヒーを淹れる場合は、豆20gに対し、お湯は1杯分の150cc程度にします。そして、氷で一気に冷やす!
私はアウトドアのときは、先に氷を入れておき、その上からドリップするようにしています。
アイスカフェラテにしたいときは、粒度を細かくしてコーヒーを濃くすると、ミルクを入れても風味が残りますよ。
また、凍らせたコーヒーを牛乳に入れて飲むのもオススメ!
アウトドアで飲む場合は、事前におうちでコーヒーを凍らせて、魔法瓶の水筒になどに入れて持参します。透明のグラスも用意すると、少しずつ氷が溶けて変化していく色と味が楽しめます。
さらなるコーヒーアレンジを探求したい方は、ぜひ「コーヒーカクテル」を試してみてください。実はコーヒーと相性のいいお酒って多いんです。
ラム酒やウイスキーをコーヒーで割れば、冬にぴったりなホットカクテルに。お好みで砂糖やクリームを加えるとより優しい味わいになります。
夏場の私のお気に入りは、泡盛との組み合わせ! 沖縄の一部ではコンビニで「泡盛のコーヒー割り」が売っているほど、定番の飲み方だったりします。泡盛にコーヒーと氷を入れればOK。
飲みやすくてついついおかわりしたくなりますが、コーヒーもお酒も飲み過ぎには注意してくださいね。
製品リニューアルで機能性アップ!
2020年の春には製品がリニューアルされ、「ポーレックス コーヒーミル・Ⅱ」、「ポーレックス コーヒーミル・Ⅱミニ」が登場しました。
豆を挽く能力がアップし、これまでと同じハンドルの回転数で1.3倍の豆が挽けるのだとか!
加えて、粒度の調整がより細かくできるようになりました。これまでは、ネジを一回転させるごとに8段階の調整が可能でしたが、それがなんと16段階に。
もはや繊細すぎて私に味の違いがわかるのか不明ですが、少しずつ粒度を変えながら試してみたくなりますね。
加えて、ネジを回すときのカチカチという手応えがよりわかりやすくなっていたり、刃の部分の分解がしやすくなっていたり……まさに「不便というほどではないけれど、ちょっと気になる」と思っていた部分が改善されているんです。
たかがコーヒー、されどコーヒー。ポーレックスひとつあれば、アレンジや楽しみ方は無限大。今回のリニューアルで、その可能性はさらに広がりました。
あなたもぜひ、自分だけのコーヒーの淹れ方を考えてみてくださいね。
ポーレックス コーヒーミルⅡ 製品詳細
サイズ:本体/直径4.9cm×19.2cm
重量:本体/約304g
素材:刃/セラミック、キャップ/ステンレス、本体/ステンレス、POM、受け容器/ステンレス、シャフト/ステンレス、ハンドル/鉄・PP、調節ネジ/POM・ステンレス、内刃ベース/POM
原産国:日本国
詳細はこちら
【PHOTO/TEXT】しま子
【PROFILE:しま子】
キャンプとお酒と離島旅を愛する兵庫県民。お酒にあう料理・景色・シチュエーションを日々探求している。主なフィールドは関西一円と瀬戸内海沿岸エリア。エンタメ系雑誌の編集部勤務を経て、現在はフリーライターとして活動中。