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驚くべきプロの技を手に入れる!テンマクデザインのキングトングで完璧なグリル料理を作ろう

画期的アイディアが満載! “トングの王様”をレビュー

キャンプでの楽しみといえば、やっぱり焚き火でしょう。そして焚き火に必要なものといえば、焚き火台、薪、それと火ばさみ。焚き火台に関しては、多くの人がこだわりを持って選んでいることと思います。では、火ばさみはどうでしょうか?

「ストレス無く使用できるトングを作りたかった」という思いから開発された「キングトング」は、その言葉どおり、どんな太さの薪も思うままに持てる火ばさみ。進化の余地がなさそうにも思える火ばさみという道具に、より高次元な機能性を与えたことから、2015年のグッドデザイン賞を受賞した逸品です。

キングトングをデザインしたのは、カヌーガイドとして20年以上に渡り焚き火料理を作り続けてきた大ベテラン。そして現在キングトングを販売しているのが、テントメーカーとして人気の「テンマクデザイン(tent-Mark DESIGNS)」です。

「火ばさみなんて100均の製品でいいんじゃないの……?」

そう思っていた私も、キングトングの便利さを味わったことで考えを改めることとなりました。キング(王様)を名乗るにふさわしい、まさに弱点なしの画期的アイテムです。

へたりにくく耐久性にすぐれるM字形状のバネ

普通の火ばさみと明らかに異なるのが、アルファベットの“M”に似たバネの形状。普通のトングであれば、薪をつかむ際にこのバネの部分が目に見えて変形します。いっぽうキングトングの場合は、見た目ではわからない程度にしか変形しません。

3つのカーブを設けることで、薪をつかんだ際の変形と、それに伴う負荷を分散しています。

テンマクデザインがうたっている「へたりにくく、耐久性にすぐれる」という特徴は、バネの動きを最小限にとどめることで実現しているようです。本体がオールステンレス製である点も、耐久性に貢献していることは間違いありません。必要最低限の手入れで、良いコンディションを長く保てるはずです。

先端部の“爪”がダッチオーブンのリフターに

バネとともに、キングトングが持つ大きな特徴である、先端付近の爪。

この内側に飛び出た爪は、ダッチオーブンを持ち上げるためのリフターとして使えます。ダッチオーブンの本体だけでなく、フタを持ち上げる際もかなり便利です。あくまで簡易的なリフターとして使うべきものですが、火ばさみとリフターの機能を融合することで荷物を減らせるのがメリット。

そしてこの荷物を減らせる点は、グッドデザイン賞を受賞した際、審査委員に評価されたポイントでもあります。

太い薪でもつかみやすい3つの理由

なぜキングトングが、どんな太さの薪でも持ちやすいのか? 実際に使ってみてわかった理由を3つ挙げます。

1つ目は、M字型のバネを採用しているおかげで、持ち手側の開き幅が広いこと。普通の火ばさみより、薪をつかんだ状態でしっかり握れます。

2つ目が、先端の爪が“かえし”になっていること。いちど薪をつかめば爪の上に引っかかった状態になり、握りしめなくても保持できます。

3つ目は、十分な剛性があること。安い火ばさみは素材の薄さや形状によって、グッと力を入れたときに“たわみ”が生じるものもあります。いっぽうキングトングの場合はたわみが生じず、握る力をダイレクトに先端まで伝えてくれます。

どんな太さの薪でも持てるうえに、それほど力を入れる必要もない。これもまた、キングトングが持つ強力な武器です。

意外と細かい作業も得意

先端部が丸められているのも、キングトングならではの特徴です。細かい作業が苦手なようにも見えますが、実際はむしろ逆。先端部が隙間なくピッタリと噛みあう仕様で、爪楊枝のような細い枝でもしっかりつかめます。

金属板は平らな面よりも曲面の方が強い性質があるため、いくらハードに使ってもつぶれそうにないほど、高い強度を持っていることも見逃せません。

また、焚き火シートにダメージを与えないという意外なメリットもありました。先端が切りっぱなしになっている火ばさみは、焚き火シートのうえにある薪などを拾い上げる際、先端部がシートに引っかかってほころびを生じさせることがあります。

キングトングは先端が丸いため、それが起こりません。それにくわえて、焚き火台に傷をつけにくいメリットも期待できます。

およそ1,000円で手に入る、こだわりの一品

税込み価格1,089円と、“キング”というわりには意外なほど安いのもいいところです。キングトングは以下の4つのバリエーションがあり、今回レビューしたのはノーマルなキングトング。

・キングトング
・革巻きキングトング
・キングトング【S】
・キングトング【ロング】

小型の焚き火台をおもに使っている場合は、キングトング【S】を。逆に通常よりも大きな焚き火台を愛用している場合は、キングトング【ロング】を。オールステンレスでは見た目が味気ないと感じるなら、革巻きキングトングを選ぶといいでしょう。革巻きキングトングだけ価格が少し高くなりますが、ほかのモデルの価格は大差ありません。

気に入ればまさに一生もの。そしてなんといっても、あの人気ブランド・テンマクデザインのアイテム。気軽にこだわりを取り入れられる、おすすめのプチプラキャンプ用品です。

キングトング 詳細


サイズ:約395mm
重量:約157g
価格:1,089円(税込)
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革巻きキングトング 詳細


サイズ:約395mm
重量:約168g
価格:2,178円(税込)
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キングトング【S】 詳細


サイズ:約180mm
重量:約60g
価格:968円(税込)
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キングトング【ロング】 詳細


サイズ:約490mm
重量:約190g
価格:1,408円(税込)
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写真・文/斎藤純平

【Profile/斎藤純平】

キャンプ、バイクツーリング、スキューバダイビングを趣味とするアウトドアライター。加えてこれから狩猟を始めようかと画策中。何をするのにも基本的にすべて一人で、キャンプもツーリングも思い立ったら即出発。読み手にとって本当に役に立つ情報を発信します。

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