キャンプでも家のように快適に過ごしたい!
キャンプ用品を購入するとき、収納性や重量を見てしまうためどうしても快適性は二の次になりがち。今では各社から続々と新製品が登場し、なかには過ごしやすさや快適性を追求しているものもあるが、室内で使う家具と比べるとその差は歴然。
そんななか、家でも外でも同等の快適性をモットーに商品展開をするブランド「OUTPUT LIFE(アウトプットライフ)」の「AIR GLAMP SOFA(エアグランプソファ)」はロングセラーとしてキャンパーに愛されている。今回は、このソファを実際のフィールドで使い、快適性や使ってみた感想を紹介する。
どのくらいで組み立てられるのか、実際に試してみた
今回紹介するこちらのソファは、座面と背面のクッションをエア式にした持ち運び可能なソファ。フレームはアルミ製で1本1本は軽く、収納ケースもついているので屋内から屋外まで使えるのがポイント。
では、さっそく組み立てスタート。同製品は2人用と3人用があり、今回は2人用をチョイス。部品は4種類あり、フレームとアームレスト、エアークッション、そしてクッションを載せるベース生地だ。
【エアグランプソファの組み立て方】
クッションはエアタイプだが、4点もありサイズも大きいため電動の空気入れを使うのがおすすめ。
今回使用したのはコールマンの「アドベンチャークイックポンプ」。これを使ったら、わずか30秒ほどで完全にふくらんだ。ただし、口が合うかどうか、キャンプをする前に一度調べておくと安心。
こちらが完成したソファ。
アームレストは国産天然木の無垢材を採用。ベージュのクッションは周辺の環境とマッチしてキャンプでもなじむ。
ちなみに、クッションの色はベージュとカーキの2色、フレームはシルバーとブラックの2色展開で、お好みのカラーを選んでみてほしい。
実際に使って快適性をチェック
次に、実際にキャンプで使って快適性を調べてみた。
まずクッションの生地はオックスフォードポリエステルで、丈夫な仕上がりながらなめらかな肌ざわり。ある程度、ガシガシ使っても破れないだろう。
全体の奥行きは約70cmで、クッションなどを置くと使用奥行きは60cm前後くらいだろうか。深々と座れて、背中を預けてリラックスできる。家のソファさながらの使い心地に驚いた。
一人分のソファの幅は約73cmで、大の大人が座っても問題なく座れる。小学生くらいの子どもなら2人分で3人は座れそうだ。
座面高は約42cmで、キャンプのチェアでいうハイタイプに相当。立ち座りが容易にできる。テーブルを使用するときには、ロータイプだと前に屈む必要があるため、食事するときはミドルもしくはハイタイプで使うとラクな姿勢で過ごせる。
耐荷重は1シートあたり約120kgで、体重を気にせずに座れるのも魅力。
アームレストの天然木は滑らかで、気温15度前後の環境下でも冷たくなることはなく触りやすかった。
座高は33cmで手を置く位置が若干高いため、背が低い人は少々置きづらさを覚えるかもしれない。
でも、これほどまで家のソファに近い形で使えるのはとても快適。小さいチェアで窮屈に過ごすには嫌という人や、立ち座りをもっとラクにしたい人にはおすすめだ。
使ってみて気になったところ
快適性は申し分なし。一方で使ってみて気になったのは、組み立てと設営に時間がかかるところ。たとえば、遅い時間にキャンプ場にチェックインすると、場合によっては暗いなかで組み立てることになるため、時間配分には気をつけたい。
収納サイズと重量も気になるところ。収納袋のサイズは幅66×厚さ13×高さ54cmで、一般的なツーリングドームの収納袋2個分に相当。
重量は約13kgで、肩がけをしてやっと持ち運べる。コンパクトなキャンプスタイルよりは、家族でゆったりとキャンプをする人に向いているだろう。
快適性と見た目の豪華さならこのソファは秀逸
エアタイプのクッションと丈夫な生地、そしてゆったりと座れる快適性をもつエアグランプソファは、今までのキャンプでは考えられなかった“極楽感”を味わえるギア。
アウトプットライフは、全国のアウトドアイベントに積極的に出店しているので、こちらの商品を見たらぜひ体験してもらいたい。
「アウトプットライフ」エアグランプソファ 製品情報
価格:35,000円+税(2P)
組み立てサイズ(約):幅146×奥行70×高さ75cm
収納サイズ(約):幅66×厚さ13×高さ54cm
重量(約):13kg
耐荷重(約):120kg
商品の詳細はこちら>>https://www.plywood.jp/30783024
撮影・文/小川迪裕(オガワミチヒロ)
【Profile/小川迪裕(オガワミチヒロ)】
フリーランス編集者、ライター。得意ジャンルはキャンプとファッションで、雑誌からWEBまで幅広く寄稿する。最近はタブロイドやイベント冊子の製作、イベントの企画、ブランドPRなどもやる何でも屋に。