直火で加熱するだけ!超お手軽なコンビニの鍋
弁当のおかずから晩酌のおつまみまで、幅広く活躍するコンビニの冷凍食品。
そのなかには、アルミのトレーに入った鍋もあります。
具材とスープが冷凍された状態で入っており、直火で加熱するだけで完成するお手軽な商品です。
そしてこの鍋、キャンプでの食事にもおすすめです。
具材を切ったりスープを水で割ったりする必要がないので、食事のための荷物を最低限に抑えられます。
そして準備に時間がかからないため、メインの料理に添えるサイドメニューとしてもおすすめです。
このように、いくつものメリットを持つコンビニの鍋。
今回はコンビニ各社のなかでもとくに店舗数が多い3社、ローソン・セブン-イレブン・ファミリーマートの商品をレビューします。
【ローソン】チゲ鍋 うどん入り
まずはローソンのチゲ鍋。
パッケージに描かれているチゲ鍋は、スープの赤みが強く、なかなか辛そうな印象を受けます。
パッケージをはがすと餃子と肉団子が2個ずつ、そのほか白菜・もやし・ニラ・豚肉などの具材、そしてうどんが入っているのが確認できます。
これをそのまま、キャンプ用のシングルバーナーで加熱。
家庭用のコンロにくらべ、シングルバーナーの多くは狭い範囲を集中的に加熱する特徴があります。
そのためスープが溶けるまでは、弱火で加熱するのが大切。
最初から強火で加熱すると、底に穴があく可能性があるからです。
完成したチゲ鍋は、赤みがかったスープのなかに具材がたっぷり。
パッケージの写真に偽りなしです。
食べてみると、見た目どおりけっこう辛め。
白菜や玉ねぎからは野菜ならではの甘味が感じられ、トロトロ食感の餃子をひと噛みすると、味噌ベースの濃いスープがあふれ出します。
そして辛いスープには、やはりうどんがよくあいます。
商品名には「うどん入り」とまるでおまけのように書かれていますが、実際の量は意外と多めです。
熱さと辛さの相乗効果で、汗ばむほど体が温まっているのがわかります。夜はまだ肌寒い、今の時期にちょうど良い鍋です。
内容量は648g、価格は税込み538円。
【ローソン】コク旨仕立てちゃんぽん
同じくローソンから、冷凍のちゃんぽんも販売されています。
辛いのが苦手な方は、こちらがおすすめです。
栄養成分表示を見てみると、エネルギー418kcal・たんぱく質16.4g・脂質9.4g・炭水化物68.7gと表記されています。
いっぽうのチゲ鍋は、エネルギー493kcal・たんぱく質20.1g・脂質13.6g・炭水化物75.2g。
ちゃんぽんのほうが、よりヘルシーであることがわかります。
それでも味はなかなか濃厚。鶏ガラと豚骨ベースのスープは、まろやかでやさしい味わいです。
具材はキャベツ・もやし・玉ねぎ・にんじん・きぬさやなどの野菜がたくさん入っています。
さらにイカにエビにきくらげと、歯応えがある具材も。
麺は本場のちゃんぽんらしく、黄色みがかった太麺。こちらもまた歯応えがあり、食べ応え十分です。
具材の種類が多いので、いろどりが豊かな点も印象的でした。
内容量は587g、価格は税込み430円。
【セブン-イレブン】関西風だし香る 鍋焼うどん
最初に気づく特徴は、パッケージが透明であるため、入っている具材がひと目で確認できること。
消費者の立場からすると、とてもありがたく感じられます。
具材の並べ方も、今回取り上げている商品のなかでもっともきれいでした。
食べてみると魚のだしの風味がしっかり効いており、香りもよく立っています。
原材料名の表示を見ると、いわし削りぶし・さば削りぶし・かつお削りぶしの文字。
さらに昆布も入れて、旨味や風味をより豊かにしているようです。
そしてこの昆布は、北海道産の真昆布を使っているとのこと。
うどん以外の具材が豊富で、ほうれん草や卵焼きなど、さまざまな食感と味わいを楽しめます。
意外だったのが、焼いた餅が入っていたこと。この餅が満足感をさらに高めてくれます。
そして鍋焼うどんといえば、やはりしいたけは欠かせません。
しいたけの旨味を加えたスープが、噛むたびにジュワッとしみだしてきます。
内容量は588g、価格は税込み451円。
【ファミリーマート】お母さん食堂 だしが自慢の鍋焼うどん
見た目はセブン-イレブンの鍋焼うどんと似ているものの、スープの配合や具材の内容が異なっています。
こちらのスープのだしには、さば削りぶし・いわし削りぶし・そうだかつお削りぶし・かつお削りぶし、そして昆布が使用されているようです。
具材に餅は入っておらず、かわりに鶏肉が多く入っていました。
スープを口にしてみると、だしの風味はセブン-イレブンよりマイルド気味に感じます。
気のせい、あるいは加熱時間のちがいのせいかもしれませんが、むしろこちらのほうが好みの方もいるはずです。
食べた感想としては、尖った個性を持っているわけではなく、良い意味で「普通」の鍋焼うどんといった印象。
まさに「お母さん食堂」の名前にピッタリの商品だと感じます。
実家に帰らずとも、ほっとするようなやさしい味わいを堪能できる鍋です。
内容量は591g、価格は税込み450円。
シメはコンビニおにぎりを入れた「おじや」がおすすめ!
シングルバーナーやコンロで加熱するだけで食べられる、キャンプにおすすめの鍋。
これ1つだけでも十分満足できますが、残ったスープにコンビニのおにぎりを入れると、シメのおじやが楽しめます。
おすすめのおにぎりは、昆布入りのもの。どんな鍋にもマッチして、とろとろに溶けたのりと昆布の風味が最高です。
鍋焼うどんには、梅が入ったおにぎりもおすすめ。魚のだしと梅の酸味が、これまた本当によくあいます。
おじやを食べ終わったらスープもなくなるので、アルミのトレーは小さく丸めてゴミ袋へ。後片づけの簡単さも、コンビニの鍋の良いところです。
食材の準備がいらず、発生するゴミもごくわずか。そのためキャンプ以外にも、ツーリングや釣りにおける食事におすすめです。
きれいな景色を見ながら、アツアツの鍋を食べる。
そんな贅沢な時間を、最小限の手間で楽しめます。
写真・文/斎藤純平
【Profile/斎藤純平】
キャンプ、バイクツーリング、スキューバダイビングを趣味とするアウトドアライター。加えてこれから狩猟を始めようかと画策中。何をするのにも基本的にすべて一人で、キャンプもツーリングも思い立ったら即出発。読み手にとって本当に役に立つ情報を発信します。
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