キャンプで作るパン「バノック」レシピ！スキレットで簡単おいしい作り方

バノックはイーストを使わずにできる、簡単平焼きパン！

キャンプの楽しみはなんと言っても食事ですね。子どもたちにとっては外で食べることが、イコールごちそう。

でも自分で作って食べればもっとおいしいんです。

そこで今回は、子どもでも作れる簡単な平焼きパン「バノック」をご紹介します。

パンと言ってもイーストを使って発酵させるわけではありません。材料は基本的に常温で保存できるものを使用するので、キャンプ２日目でも作れます。

おやつにも食事パンにもなるバノック。愛用のスキレットでこんがり焼いちゃいましょう！

バノックを作る道具と材料を用意しよう

バノックを作るのに必要な道具は、スキレットなどのフライパン、フライ返しだけ。

材料もいたってシンプルです。

粉類はキャンプに行く前に、保存袋などにひとまとめにして入れておくのがベスト。

あとは牛乳と、オリーブオイルを持って行けば大丈夫です。

弱火調理が基本のパンなので、調理に使う火はガスバーナーやカセットコンロなど、弱火に調節できるものが理想です。

私は炭火で作ることが多いですが、その場合は火を起こしすぎないようにしたり、遠火にするようにしたりして、火力を調節しています。

調理の際は子どもから目を離さず、必要であれば補助してあげてください。

＜バノックの材料＞

薄力粉　　200グラム
コーンスターチ　20グラム
砂糖　　大さじ２
塩　　小さじ1/2
ベーキングパウダー　小さじ２
（※ここまでが出発前に袋に入れて混ぜておく粉類）

オリーブオイル　大さじ１
牛乳　150ml

☆オリーブオイル　少々（スキレットに塗る用）

※牛乳は、常温保存可能な200mlパックが携帯に便利でオススメ。
※牛乳が用意できない場合は、粉類の材料にスキムミルク大さじ２をプラスし、水150mlを加えることで代用可能。

バノックの作り方1.牛乳とオリーブオイルを投入

粉類を入れた袋を開け、牛乳とオリーブオイルを入れます。

バノックの作り方2.揉む

袋の口を閉じ、袋の上から手でもんで混ぜていきます。

あまり強くもみすぎて、袋がやぶけてしまわないように注意！

バノックの作り方3.スキレットで焼く

まとまったら、生地のでき上がりです。これをスキレットで焼いていきます。

油（分量外）を塗ったスキレットに生地を入れ、指でのばしてならします。少しくらいボコボコでも大丈夫。

弱火にかけ5分焼き、フライ返しなどで裏返して、さらに５分焼きます。

ひっくり返した時に、写真のような焼き色がついていたら大成功の予感。

スキレットをつかむときは、必ず、鍋つかみやハンドルカバーを使用してください。とても熱くなるので注意！

バノックの作り方4．両面に焼き色がついたらできあがり

「えっ、もうできたの？」という簡単さ。生地はしっとりしていて甘みがあるので、子どもにも大人にも大人気。何もつけないで食べても、ジャムなどを塗ってもおいしいですよ。

手で持って食べるときは、あら熱が取れてから触るようにしてくださいね。

バノックってこんなパン

バノックと呼ばれるパンには、大きく分けて「揚げる」ものと「焼く」タイプがあります。

今回ご紹介したのは焼くタイプで、屋外でも作りやすいようバターを使わないレシピになっています。

油をまったく加えないで焼いたり、薄力粉を強力粉や中力粉に代えて作ることもできます。

この平焼きパンの発祥がどこなのか、はっきりとは分かってはいませんが、アラスカのイヌイットや、カナダ・アメリカの先住民族の間から広まったのではないかといわれています。

はるか昔から食べられてきた古代のパン。素朴で作りやすいバノックは、キャンプのごはんやおやつにぴったりですね。

アウトドアクッキングを通して、子どもたちに料理の楽しさを知ってほしい。そんなファミリーキャンパーに、季節を問わずオススメできるスキレット料理「バノック」。

ぜひ次のキャンプで、食卓の一品に加えてみてください。

【PROFILE／天嶺　葵】

アウトドア系フリーライターで、３児の母。海にも山にも出没するママキャンパー。子どもを中心に楽しめる、ファミリーライクなアウトドアライフを提案します。料理、DIYが得意。”ないもの、欲しいものはお金をかけずに作る！”がモットー。

※この記事は2022年の記事を再編集して再掲したものです。