石油ストーブの「持ち運び」は困ることが多い!
冬キャンプの必需品である暖房器具。みなさんは何を持っていかれるだろうか。
圧倒的にニーズが高いのは、家でも使える石油ストーブ。しかし、いざ車に載せて持ち運ぶと、ガタガタ揺れたり倒れそうになったりと、安全に持っていくのが大変……。そんなときに、とても便利なアイテムを発見!
実際に使って、その魅力を掘り下げる。
ガッチリ固定して安全に持ち運べる専用バッグ
今回紹介するのは、『asobito(アソビト)』の「ストーブバッグ」。
『asobito(アソビト)』は、スタンレーやAOクーラーなど海外の人気ブランドを輸入販売するビッグウイングという会社のオリジナルブランドで、こちらは小田原のセレクトショップ「sotosotodays(ソトソトデイズ)」と共同開発したもの。だいたいの石油ストーブが入ることから、ここ最近の冬キャンプブームと相まって需要も増えそうだ。
asobito製品の特徴は、パラフィン(ロウ引き)加工を施した防水コットン生地を使っていること。水に強いだけでなく、キズや汚れが次第になじんでいく経年変化を楽しめるのがポイント。
耐久性も申し分なく、キャンプにもってこいの素材である。こちらのストーブバッグにもこの生地が使用されていて、ストーブを守ってくれるのだ!
本当に安全に持ち運べるの?実際に使って性能をチェック
ストーブケースについて述べる前に、まずは付属品を見てみよう。
本体のほかに、クッション2枚と底板(左)、そして固定ベルト(上)が付属している。底板はツルッとした面と凹凸がある面の2種類があるが、前者を下にして中にセットしよう。また、クッションもやわらかい面と硬い面があり、前者がストーブに当たるように気をつけよう。
こちらが固定した状態。2枚のクッションを両サイドに入れて、固定ベルトで包むように巻く。ストーブの上部が飛び出ているのは、傘がついている石油ストーブも収納できるようにするため。
フロント面を閉めれば四方向が固定されるので、最後にフタを閉めれば完成。
全体サイズは幅38×奥行き38.5×高さ57cm(約)で、トヨトミの対流型ストーブやスノーピークのストーブ、フジカハイペット、アルパカストーブなどが入る。ケースが収納された状態からストーブを入れて持ち運べるような状態にするまでの行程時間を測ってみたところ、わずか3分くらいでできてしまった。
個人的にこの商品がいいと思ったところは、クッションが厚めに設計されているところ。なんと3cmもあるのだ!
左右は付属品のクッションで、前後は本体に内蔵されたクッションでストーブを包むので、これならストーブがガタガタ揺れずに済むのもうなずける。
組み立て方法は動画を用意したのでこちらを参考にしていただきたい。
2箇所にハンドルが付いている意味とは?
このバッグの両サイドには、上と下の2箇所にハンドルが付いている。これはどういう意味があるのだろうか?
まず上部のハンドルを持つことで、地面につかずに持ち運びができる。これが一般的な使い方。
次に下のハンドルを持ってみる。少し腰が曲がり、1分間でもこの体勢でいるのは正直きつい……。では何のためにあるのだろうか?
答えは、クルマの積み下ろしがラクになること! 筆者が乗っている日産・エクストレイルのリアの高さは腰の位置くらいのため、上のハンドルを持ったままクルマに乗せると腕をかなり高めに上げないと厳しいが、下のハンドルならちょうどいい高さで載せられる。ここまで細かく設計されているのは嬉しい!
使ってみて気になったところは?
個人的な意見としては、もう少し軽く持ち運べる方法があれば……ということくらいだろうか。
ケースの重量は約1.4kg(付属品は別)で、自分が使用しているトヨトミ・レインボーの重量が約6.2kg。合わせて7kgくらいになるので、力に自信がない人は苦労するかもしれない。石油ストーブの重量は変えられないので、ケースだけでも少し軽くなれればと感じた。
asobitoとsotosotodaysの共同開発製品はこれだけじゃない
ちなみに、asobitoとsotosotodaysが共同で開発したアイテムはストーブケースだけでなく、こちらの薪バッグもある。
こちらは肩がけができるほど広いハンドルがあるのに加え、本体の下にもハンドルが付いているので、肩にかけながらも手でしっかりと握って持ち運べることから安定感はバツグン。
サイズは幅39×奥行き40×高さ39cm(約)で、実際に中に薪を入れてみたところ、キャンプ場で販売されている薪が3束収めることができた! ここまでは通常版と同じ仕様。
sotosotodaysとの共同開発したアイテムは、それにプラスしてフラップ(フタ)が付いている。これがあることで薪を雨などから守ることもできるし、この上に小物を置いたりすることも可能。焚き火好きには便利なアイテムなのだ。
石油ストーブはasobitoのケースで持ち運ぶのが便利!
石油ストーブは、もともとは家で使うことを想定しているためケースが付かないことがほとんど。そのため、外へ持ち運ぶ際にはそのままの状態になることが多いが、asobitoのケースがあれば揺れることなく、また本体やその周りのアイテムを傷つける心配もない。
もし石油ストーブのケースを持っていない人は、こちらを使ってみてはいかがだろうか。
asobito「ストーブバッグ」商品紹介
価格:1万5800円+税
サイズ:幅38×奥行き38.5×高さ57cm
重量:約1.4g(付属品含まず)
asobitoの詳細はこちら
sotosotodaysの詳細はこちら
撮影・文/小川迪裕(オガワミチヒロ)
【Profile/小川迪裕(オガワミチヒロ)】
フリーランス編集者、ライター。得意ジャンルはキャンプとファッションで、雑誌からWEBまで幅広く寄稿する。最近はタブロイドやイベント冊子の製作、イベントの企画、ブランドPRなどもやる何でも屋に。