トレラン界で知らない人はいない「コロンビア モントレイル」
「コロンビア モントレイル」は、1982年にOne Sport(ワンスポーツ)という名称で誕生したオリジナルトレイルランニングブランド。
アメリカ・シアトルで活動するハイカーたちが履いていた重くて硬いシューズに着目し、軽量でフィット感にすぐれた高機能シューズを製作。今ではトレラン(トレイルランニング)界で確固たる地位を築いている。
なかでも、3回リニューアルを行った定番モデルが、この「バハダ」。
今回筆者が取材にどうしてもシューズを購入する必要が出てきたことから、こちらを購入することに。実際に履いた感想とともに、同モデルの魅力を探る。
「バハダⅢ」の魅力は? まずはシューズ全体をチェック
「バハダ」は、「コロンビア モントレイル」の中でロングセラーとして長く愛されているモデル。
スペルはBajadaで、ニューメキシコ州にあるバハダトレイルが由来。厳しい環境でもしっかり走れることを願って命名したのかもしれない。
こちらのカラーは「マダラオ(斑尾)イエロー」という限定カラーで、2017年に開催された斑尾高原トレイルランニングレースの会場からインスピレーションを受けてデザインされたそうだ。
ちなみに、ちなみに、同年に「モントレイル」から「コロンビア モントレイル」にリブランドしている。
さて本題に話を戻し、「バハダⅢ」の外観を見てみよう。
トゥ以外はほぼすべて同じメッシュ素材を採用しており、通気性はバツグン。足が蒸れにくく、長時間履いていても違和感がない。
しかし、すべてがメッシュだと地面に落ちている木の枝や葉などに擦れた際に破れる可能性があるため、耐摩耗性のある生地を溶着している。
同モデルの特徴は、クセのない履き心地とグリップ性。ソールの厚みはつま先側が10mm、かかと側が20mmとなっており、後ろのほうがやや高めに設定されている。
この高低差をドロップというが、「バハダⅢ」は高ドロップの部類に属し、初心者でもラクに体重移動ができるのがメリットだ。
この突起物は、砂利などが混じっている林道や山間部でストッパーの役割があり、登り下りする際に地面をしっかりホールドしてくれる。
また、グリーンの溝は2つの機能があり、縦は水が抜ける通り道として、雨天での走行でも水が抜けて滑りにくくなる。
横は足指の関節が曲がる際のサポート役になり、蹴り出しがスムーズになる。
履き口は肉厚のクッションが入っており、激しい運動による足首のスレや圧力を軽減。
インソールには「フリューイッドフォーム」と呼ばれる独自技術が搭載され、一般的なEVAより衝撃吸収性やクッション性が高く、足への負担が減らせる。
「バハダⅢ」を履いて実際に歩いてみた
では、実際のフィールドでハバダⅢを履いてチェックしてみた。
見た目のデザインとは裏腹に、ボテっとしたただずまいにはならず足になじみやすい。
シュータンが一般的なシューズより長く伸びていて、裏地のクッションが足の甲をやさしく包んでいる感覚は新しかった。
アウトソールの突起物が長いこともあり、砂利道を歩いても滑ることはほぼなし! また、アウトソールの溝(水を脱がすグリーンの部分)が歩いたときにうまく屈折し、蹴り出しがしやすいのもポイントが高かった。
全体的に、トレラン初心者の筆者としては快適に過ごすことができ、「いい買い物ができた」という感想を持った。
しかし、街中で履くとソールの突起物のすり減りが激しくなるため、使用する際は街中より砂利道や土路など場所を選ぶようにしよう。
「ハバダⅢ」は初心者にやさしいシューズだった
コロンビア モントレイルはトレラン向けシューズのパイオニアとして、今でも多くのアスリートが使用する王道ブランド。
この「ハバダⅢ」は、どのシューズを買えばわからないトレラン初心者でも安心して履けるシューズであることが理解できた。これからトレランを始めたい人は、購入時の参考にしていただきたい。
モントレイル「バハダⅢ」の商品情報
価格(通常版):1万4,000円+税
サイズ:メンズ/25.0〜29.0cm、30.0cm、レディス/22.5〜26cm
重量:メンズ/318g(27.0cm)、レディス/268g(24.0cm)
コロンビア モントレイルの公式ページはこちら
撮影・文/小川迪裕(オガワミチヒロ)
【Profile/小川迪裕(オガワミチヒロ)】
フリーランス編集者、ライター。得意ジャンルはキャンプとファッションで、雑誌からWEBまで幅広く寄稿する。最近はタブロイドやイベント冊子の製作、イベントの企画、ブランドPRなどもやる何でも屋に。