キャンプでのキッチン作りの基本とは?
SNSなどでオシャレなキャンプキッチンの写真を見かけたことはありませんか?
マネしてみたいけど、「具体的にどこをどうすればいいの?」と思う方もいるかもしれません。
そこで今回は、料理がもっと楽しくなる、見た目にも機能にもこだわったキャンプキッチン作りの基本をご紹介します。
キャンプキッチンにこだわる
キャンプの醍醐味のひとつにキャンプ飯がありますが、それを作るキッチンの設営にもさまざまな楽しみがあります。こだわりの道具選びから使いやすいレイアウト、見た目の配色など、追求するおもしろさが満載です。
ふだんの料理より、設備や道具、スペースで制限が多いぶん、見た目だけでなく機能性も重視しなければならないのがキャンプキッチンの大きなポイント。
キャンプの荷物は”小さく軽く”が基本ですが、アイテムの種類で料理の幅や質、量が大きく変わるため、料理にこだわりたい人、大人数でのグルキャン、連泊などの場合はキッチンアイテムの充実化を意識してみましょう。
最近は、コンパクトに収納できたり軽いキッチンアイテムばかりなので、工夫次第では荷物のスペースを確保できます。
キャンプで料理する際、最低限必要になるのはコンロ(ガスなのか炭なのか)、鍋やクッカー、包丁などの基本的な調理器具、食器、カトラリーです。
そこに調理用のテーブル、クーラーボックス、ジャグ、スパイスボックス、ゴミ箱など、設備系アイテムをそろえていき、レイアウトを組みましょう。
使いやすいキャンプキッチン作りのコツ
オシャレを追求する前に、まずは使いやすさが重要です。どのようにすれば機能性の高いキッチンになるのかご紹介しましょう。
コツ1 キッチンアイテムはひとつの場所にまとめる
基本中の基本ですが、キッチンテーブルをはじめ、コンロやクーラーボックス、調理器具などはひとつの場所にまとめておきましょう。作業ごとに物を取りに行くことがなくなると、そのぶん調理もスムーズに進みます。
家のキッチンで、何がどこにあるか定位置が決まっているので道具や調味料をサッと取り出せます。調理手順だけでなく、使いたいものがすぐに取れる状況がスムーズな調理に欠かせないのです。
特に細かい調理器具は落としたり行方不明になりがちなので、一角にまとめて吊るしておけば探す手間も省けて便利です。
コツ2 キッチンはテントやタープの外に設置する
火を使うキッチンは安全面を考えてテントやタープの外に設置しましょう。テントやタープの近くに設置する際も、火器類は離れた場所に配置するように意識してください。
雨のときは中に入れることになりますが、火器類は地面に近い場所、つまりテントやタープから離れた場所にセッティングし、周りに燃え移るものを置かないよう気をつけてください。
コツ3 動線を考えた配置にする
みなさんの自宅をキッチンを想像してみてください。
冷蔵庫があり、シンク、作業台、コンロという並びになっていませんか?
これは食材を取り出す→洗う→下ごしらえ→加熱という、調理の動線が考えられた並びです。キャンプでも同様に自分が動きやすいレイアウトでセッティングすれば調理がスムーズになります。
コツ4 作業テーブルの高さを揃える
キッチンテーブルはダイニングテーブルなどの通常のテーブルより高さがあるため、男性でも調理しやすいです。その高さにコンロやジャグをそろえると、調理がしやすくなるだけでなく、見た目もスッキリして快適です。
しかし、深い鍋を使うときはテーブルの高さよりコンロの位置を低くするとのぞきやすくなるため、高さをそろえることにとらわれすぎず、自分の作業しやすさ重視でいろいろ調節してみてください。
キッチンがすっきりしていると使いやすさや見た目のよさだけでなく、スペースもコンパクトになり、そのぶんくつろぎ空間を増やせるメリットもあります。
オシャレなレイアウトのポイント
基本的なキッチン作りのコツがわかれば次はオシャレなレイアウトに挑戦してみましょう。
ポイント1 キッチンの型
キッチンの型は3種類あります。いろいろ試して、自分の調理しやすい型を見つけましょう。
I型キッチン
”I”の字のように、キッチンアイテムを横一列に並べたシンプルな型。自宅と同じような動線で配置できるため、調理がしやすいです。
それなりの広さが必要ですが、一列に並ぶので、大勢での作業がしやすいというメリットもあります。使いやすさもオシャレさも兼ねそなえた試しやすいレイアウトです。
L型キッチン
テーブルの位置に対しコンロなどを垂直に配置した、自分の周りをキッチングッズで囲む型です。
I型と比べ調理中の動きが少なく済みます。少ないスペースでもオシャレな雰囲気を出せるレイアウトです。
U型キッチン
L型と同じように自分の周りにキッチングッズを並べた型。作業スペースも収納スペースもたっぷりで便利です。
他のスペースからやや独立した雰囲気が出るため、キャンプでも自分だけの城(キッチン)を築きたい本格派にオススメなレイアウトです。
ポイント2 色調を統一する
各々のアイテムの色を統一すると、より落ち着いたスタイリッシュな雰囲気に仕上がります。ブラウンで自然になじませるのもよし、ブラックで大人っぽさを出すのもよし。
自分の好きなイメージ、好きな色でアイテムをそろえると、よりキッチンに愛着がわくこと間違いなしです。
便利でオシャレなキッチンアイテム
キャンプキッチンに慣れてきたらアイテムにもこだわってみましょう。
カッティングボード
カッティングボードとは、まな板としてもお皿としても使える便利なアイテムです。
例えばカッティングボードの上でローストビーフを切って、そのまま食卓に持っていけばキャンプらしいワイルドな雰囲気が出ます。
洗い物を少しでも減らせるのがうれしいポイントですね。
調味料ケース
油にしょうゆ、塩、こしょうなど、小瓶が多い調味料類は車などの運搬時もどう収納するか頭を悩ませます。
そういった散らかりがちな調味料は専用のケースに入れておけば持ち運びも安心ですし、そのまま作業台におけば、調理時もスムーズに進められます。
ウッディなスパイスボックスや、金属製の工具箱をアレンジしたようなボックスまで、さまざまな調味料ケースがあるので、チェックしてみてください
ゴミ箱
盲点なのが、ゴミ箱です。
ゴミ袋をむきだしのまま置いておくと、せっかくのテントサイトやキッチンまわりをこだわっても残念な仕上がりに……。
ゴミ箱があれば見た目が整うだけでなく、袋の口を広げてセッティングできるのでゴミを捨てやすくなるメリットもあります。
料理も食事もキャンプを盛り上げる大事なイベント、こだわればこだわるほど楽しさもアップします。
快適に調理が進む、オシャレで使いやすい自分だけのキッチン作りを考えてみてください。