セリアのファイアスターターで火起こしをしよう!
キャンプで火起こしをする際には、どのような道具を使用していますか?
チャッカマンやマッチを使っている方が多いと思いますが、メタルマッチと言われる、火起こし用の発火道具(ファイアスターターとも呼ばれている)があることはご存知でしょうか。
マッチが湿っていたり、チャッカマンや、ライターのオイルが不足していたときなどの緊急時にも対応できます。
アウトドアアイテムが豊富なセリアでは、100円(税別)でファイアスターターが手に入るので、どんなものか試してみたい方にもオススメです。
今回は、ファイアスターターの使い方を詳しくご紹介いたします。
セリアのファイアスターターの仕様
セリアのファイアスターターは、全部で3色のカラー展開があります。
今回、紹介する「モスグリーン」に加えて、「オレンジ」「ブラック」です。
発売当初は大人気で入手困難だったこちらの商品ですが、現在では多くの店舗で手に入りやすくなってきています。
マグネシウム芯の棒の部分と、棒を削るために用いるストライカー部分は、黒いヒモでつながっています。
マグネシウム芯の下準備をする
棒の部分には黒いコーティングがされているので、使用する前にこのコーティングを削り取る必要があります。
ストライカーを倒すようにしながら、表面のコーティング部分を削ります。
黒いコーティング剤が剥がれ、銀色のマグネシウム芯が出てきました。
銀色のマグネシウム芯の部分を削って、マグネシウムの粉を作ります。この粉を発火させたいものに振りかけてから、着火作業をします。
3種類の火口でチャレンジ
今回は、固形燃料などの特別な着火剤を使用せずに、身近にある火口(ほくち/着火させるためのもの)で火起こしをしてみようと思います。
どの素材が着火しやすいかも、同時に見ていきます。
写真は左から、「麻ヒモ」「ティッシュ」「落ち葉」の3種類です。
検証は「落ち葉」「麻ヒモ」「ティッシュ」の順番で進めていきたいと思います。
火口1:落ち葉
落ち葉にマグネシウムの粉をふりかけます。
マグネシウムの棒をストライカーで斜めにこすり、火花を飛ばします。
数回火の粉を飛ばしたところで、煙が出ましたが、発火することはなく、ここから火を育てていくのは難しそうです。
火口2:麻ヒモ
身近にある火口として、着火しやすいという理由から、多くのキャンパーさんに使用されているのが麻ヒモです。
30cmほどの長さに切ったものを用意します。
ねじりをほどくようにして、麻ヒモをほぐしていきます。
塊がなくなり、細かい繊維状になるまで、ほぐしましょう。
ほぐした麻ヒモは、丸めます。
丸めた麻ヒモを、小枝と一緒に、焚き火台の上に置きます。
同じように、マグネシウムの粉をふりかけて着火します。
1、2回火の粉を飛ばすと、すぐに着火し、燃え広がりました。
この後、木くずなどを上にのせることで、しっかり火起こしができそうです。
火口3:ティッシュ
必ずと言っていいほど身近にある火口として、ティッシュを使用した検証もします。
ティッシュだけでは風で飛ばされやすいので、小枝で囲みながら着火します。
こちらも1、2回火の粉を飛ばすと、すぐに着火しました。
木くずをふりかけて火を育てます。麻ヒモよりも、燃え広がるスピードが遅かったので作業がしやすかったです。
木くずは、小枝をナイフなどで削って作ったり、手で細かく折ったりして用意するのもよいです。
松ぼっくりも、火口に適しているので、木くずの代わりになります。
小枝にも燃え広がり、しっかりと火起こしができました。
この後、炭や、薪を上にのせることで、安定した火力を維持することができます。
初心者でも、セリアのファイアスターターは使える!
ファイアスターターの使用は、はじめてでしたが、初心者でもしっかり着火できました!
ライターなどの発火道具のように火はつきませんが、それらで行う火起こしとは少し違った面白さがあります。
100均で手に入るファイアスターターは、火起こしする楽しみが手軽に味わえるので、お試しで使用するにはかなりオススメです。
サイズもコンパクトで、携帯性に優れているので、キャンプのお供にぜひお試しください。
【PROFILE/さとう あい】
宮城県仙台市在住の料理家。料理教室の運営や、レシピ提案などのフードコーディネーター業をする傍ら、ライターとしても活動中。やんちゃ盛りの2児の母であり、子どもと海や川、山などアウトドアへ出かけ、休日は自然の中で遊ぶのが日課。