陸前高田の海で始まる体験型観光コンテンツが面白そう!
東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県陸前高田市。同市の広田湾漁協の漁師で構成される広田湾遊漁船組合が、街を盛り上げるおもしろい取り組みを始めている。それが、お酒を海に沈めて熟成させる”海中熟成体験”だ。広田湾遊漁船組合で試験的に実施してきたが、2019年4月から通年楽しめるコンテンツとして本格提供をスタートする。
海中熟成体験は、体験者が漁船に乗って海に出て、お酒を沈めて熟成させるという、日本でも珍しい体験型観光コンテンツとなっている。
陸前高田市は、人口流出や漁業の後継者不足問題など、将来的な地域衰退が心配されているが、地域を盛り上げる取り組みとして広田湾遊漁船組合が活動してきた。このプロジェクトは、体験型の観光コンテンツということで広田湾産の海産物の認知&消費拡大を狙うとともに、市内の経済効果拡大も期待されている。
海中での長期熟成でまるやかで芳醇な味わいに進化
広田遊漁船組合では2017年11月から、試験的に日本酒やワインなどのお酒の海中熟成体験を実施してきたが、実際に海中での熟成が効果的だという調査もしている。地元の日本酒「奇跡の一本松」(岩手県・酔仙酒造)を4ヶ月、8ヶ月と海中熟成をさせて分析を行なったところ、まとやかさとうまみが増し、しかも熟成期間が長期化することで芳醇な味わいになることが判明。波の揺れと海の音波により水とアルコールの分子が混ざり合うことでまろやかになるという。
この体験では、未熟成のお酒と海中熟成させたお酒の2種類がセットになっているので、味の変化を飲み比べて楽しむことができる。
自然が作り出す世界に1つだけのマイボトル
ビン詰めされたお酒を海中に沈めるので、熟成期間の間に貝や海藻などがビンに付着して、文字どおりり”自然の装飾”が施されるのも魅力。
陸前高田の海が世界にひとつだけのマイボトルに仕上げてくれるのだ。熟成の様子を記録したマイカルテも一緒に送られてくる。
体験型観光コンテンツは、そこでしか得られない体験やふれあいができるのが最大の魅力。海好き、お酒好きの方にはぴったりなコンテンツだ。なにはともあれ、広田湾が作り出すお酒の味が気になるー!
※プロジェクトの背景やこれまでの活動詳細はコチラをご覧ください
http://hirotawan-yugyosen.com/service/AGED/
「広田湾海中熟成体験」詳細
提供サービス内容
1.マイボトル作成体験
熟成カルテを作って自分だけの熟成体験、封蝋体験(ロウでビンにフタを行う防水対応) ※人数により変更
2.漁船に乗船して日本酒の設置体験(見学)
3.牡蠣など広田湾産海産物の漁場見学
体験料金(例)
2名1組 11,000円〜/人3名1組 8,200円〜/人4名1組 6,800円〜/人
申込方法
インターネット申込
1.広田湾遊漁船組合ホームページ(http://hirotawan-yugyosen.com/)
2.じゃらん(https://www.jalan.net/kankou/spt_guide000000203534/)※今後、申込み方法を拡大予定
その他
・1組につき広田湾産海産物セットがついてきます。(旬の広田湾産海産物+牡蠣のバーニャカウダx1個、広田湾産塩蔵ワカメ100g)
・熟成用1本+未熟成1本の合計2本
・お届けは約10ヶ月の海中熟成ののち、着払でお届け