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キャンプで気持ちよく寝るための必需品「寝袋」の選び方(形状・素材・サイズ・季節)

睡眠を征する者はキャンプを征す!

1つ持っていると、色々な場面で使えて便利な「寝袋」。キャンプだけでなく、ちょっとした旅行や仮眠、震災時の備えとしても買っておきたいですよね。

そこで今回は、寝袋について徹底解説! これから買おうとしている人はもちろん、「子どもが増えたから買い直そうかな」という人も必見です。

寝袋のキホン

全力でキャンプを楽しむためには、快適な睡眠と寝袋は必須です。寝袋は、またの名をシュラフと言いますが、これはドイツ語なんだとか。最近は、様々な形や素材が発売されており、用途に合わせて使い分けられます。自分にぴったりの寝袋がほしい!

寝袋の種類

寝袋を選ぶポイントは、①形状、②素材、③使用シーズン、④サイズが決め手になります。それぞれにメリット・デメリットがあるので、自身の用途によるチョイスを心がけてください。

①形状

・マミー型

【保温性◎ 軽量性〇 快適度〇】

その名の通り、ミイラのような形の寝袋。

腰から足にかけてせばまっており、寝袋と身体のスペースにムダがなくなっています。より保温性が高く、首や頭まですっぽりとかぶればポカポカにあったまること間違いなし。

ただしフィット感が増したぶん、窮屈さを感じる人もいるかもしれません。

・封筒型

【保温性△ 軽量性△ 快適度◎】

封筒のように長方形で、普段使うような布団に一番近い形。二人用など、種類も豊富です。足元の自由度が高いため、寝返りを打つのもラクちん。また、商品によっては横のファスナーに同じ寝袋を連結できるため、大きいサイズで子どもと一緒に寝られます。

ただし、マミー型に比べると少しかさばり、保温性は低いのが難点。夏用にするのがオススメです。

・ヒト型

【保温性〇 軽量性〇 快適度◎】

パッと見、衝撃を受ける「ヒト型」の寝袋もあります。ヒト型は身体にフィットするので保温性が高いうえ、寝苦しさを感じにくくなっています。

なかには、上下取り外してダウンジャケットとして利用できるものもあるので、荷物を軽くしたいキャンパーにとってはありがたいですね。

②素材

・ダウン

【軽量性◎ 耐水性△ 丈夫さ△】

ダウンはふわふわで、寝心地がよく快適。そしてなんといっても軽い。持ち運びに便利で、ギュッと詰め込めば嵩(かさ)が減りコンパクトになります。

ただし、取り扱いには少し気をつかう必要があります。水に濡れてしまうと保温性が下がり、乾くまで時間がかかります。ダウンの湿気がとれないとカビが生えてしまうこともあるので、使用後は通気性のよいところで干してください。洗濯には専用の洗剤が必要で、メンテナンスはやや手間がかかります。また、価格も化学繊維に比べると少々高め。

軽さとコンパクトさを重視する人に向いていて、本格登山をする人やバックパッカー、自転車旅をする方におすすめです。

・化学繊維

【軽量性△ 耐水性◎ 丈夫さ〇】

ダウンに比べて手入れがカンタンな化繊。濡れに強く、モノによっては自宅での洗濯も可能です。また、ダウンの寝袋に比べると値段もお手頃です。ただし、嵩があって重量もあるため、かさばりがちなのが難点。

手入れがラクなので初心者だったり、重さをあまり気にしなくてよいオートキャンパーに向いています。

③使用シーズン

・3シーズン(春・夏・秋)用

・夏用

・冬用

使用する季節ごとに、ダウンや中綿の量が違う寝袋が販売されています。“最適温度”や“最低使用温度”など、保温力が表記されているので、買う際は値段やサイズだけで判断せずにきちんとチェックしましょう。気候や使用するシチュエーション、個人差によって体感温度は変わりますが、アウトドアでは朝晩で寒暖差が激しい場所も多いので、寝袋の保温力は大事なポイントです。

海沿いでキャンプをすることが多いのか、山あいが多いのか、夏だけなのか、一年を通してキャンプをするのか、必要なスペックはひとそれぞれです。いつ使うのかを見極めて、買うようにしてください。ビギナーであれば、冬以外に対応できる3シーズン用は汎用性が高いのでおすすめです。

④サイズ

サイズも大小いろいろなものがあり、大切な決め手。大きすぎると外気が寝袋内に入り込みやすく、十分に保温されません。体にフィットするものを選べば保温性は高まりますが、小さすぎると窮屈で安眠できません。

そしてそれは子どもでも同様。「子どもはすぐ成長するからな…」と大きめの寝袋を買って、風邪をひいたら楽しい思い出が台無しです。そんな場合は、長さ調節機能の付いた寝袋がオススメ。寝相の悪い元気いっぱいの子どもでも、熱を逃がしにくくしてくれそうですね。

身長が低い場合は、大人でも子ども向け寝袋を狙うのもありです。大人も子どもも、身体に合ったサイズで快適な睡眠をとりましょう。

寝袋と一緒に使いたい快眠グッズ

①マット

マットは、あるのとないのでは大違い! 寝袋だけだと地面がゴツゴツしていたり、ヒヤッと冷たかったり、どうしても寝にくいんですよね。マットがあれば、まるでいつも寝ているベッドのよう。快適性もアップしますし、地面からの冷気も遮断できるので、マットは必須です。

睡眠は旅の質と体調に直結しますので、寝袋だけではなくマットも合わせて入手するのがおすすめです。

夏場の平地でのキャンプであれば、逆にマットとブランケットだけでOKな場合もあります。夏キャンプであれば、むしろ寝袋よりもマストアイテムかもしれません。

種類は大きく分けて3タイプで、クッション性と収納方法が異なります。それぞれのタイプからさらにキャンプ用と登山用で分かれるので、自分の使い方に合わせて選べます。

・クローズド・セルタイプ

もっともオーソドックスな折り畳みやロール式のマット。比較的安価で、耐久性がありますが、コンパクトさには欠けます。手軽なアウトドアやキャンプ初心者向け。

・エアタイプ

空気を入れて使用するマット。かなり快適度が上がり、空気の量を調節すれば、好みのやわらかさが手に入ります。また、収納がコンパクトなため持ち運びに便利。ただ空気を入れるのも抜くのも時間がかかるのが少々ネック。そして、穴が開いたら使えません。

・インフレ―タータイプ

ほぼ自動的に膨らむマット。スポンジやウレタンフォームが入っているため快適。そのぶん、やや重量があります。ある程度の耐久性はありますが、こちらもエアタイプ同様パンクしたら使い物になりません。

②コット

自身のキャンプスタイルと金銭的余裕があればおすすめなのがコット。マットに比べてかさばって重くなりますが、かなり快適度が上がります。

少し高さのあるものなら、荷物置きやベンチにも使えますし、何かと色々使えるので重宝します。地面との間に風が通って、ちょっと寒く感じたら、コットの下に荷物を入れればOK。マットを組み合わせて使うのもアリです。

③枕

枕までそろえれば、快眠度は高め。数百円で買えるものから、空気を入れて使う、持ち運びしやすいものなどさまざまです。快眠を追求してキャンプ上級者へ近付くのもアリ。

持っていくアイテムが増えてしまうので、バックパックを枕代わりにするのもおすすめです。

④耳栓・アイマスク

初心者キャンパーなど、ふだん外で寝ることに慣れてない人はそろえておいてもいいかも。あと、雨天時のキャンプでは、テントにあたる雨音が大きいので、防音のために耳栓があると便利です。

また日を遮るものがないとテント内は明るくなってしまうので、ゆっくり寝たい場合は、日を遮るためにアイマスクが活躍してくれます。

最高の眠りで最高のキャンプを

追求すればするほど、奥が深いキャンプと睡眠の関係。キャンプでの快眠を手に入れることができれば、体力を回復させてキャンプトリップをぞんぶんに楽しめます。キャンプというと日中のアクティビティやバーベキューに目が行きがちですが、体を休める睡眠にもこだわってみてください!


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