登るだけではなく麓も楽しい高尾山
先日の記事で高尾山登山についてまとめたが、麓のスポットもかなり面白そうです。
それが2015年8月にオープンしたTAKAO599ミュージアムです。高尾山をさまざまな角度から楽しめるような展示がされている無料の自然博物館です。
好奇心の入口へ、ようこそ。
599m。高尾山は、決して高い山ではありません。しかし、懐の深い、存在感の大きな山です。
豊かな生態系や歴史をはじめ、ここでしか出会えない魅力が、599mの隅々にまで息づいています。
“世界一登山客の多い山”と言われる高尾山ですが、もっと人々の誇りとなり、100年先も愛される存在へ。
世界に誇れる素晴らしい自然を発信するTAKAO 599 MUSEUMから、新しい楽しみ方がはじまります。
高尾山は、あなたを新鮮な驚きや発見に満ちた好奇心の世界へいざなう、はじまりの山です。
ようこそ、新しい高尾山へ。
TAKAO599ミュージアムに行けば高尾山の生態系が丸わかり!
館内にはギャラリーがあり、植物や動物など高尾山の豊かな生態系がわかる展示がされています。
菌類や草花などがアクリル樹脂に封入されて展示されています。
生き生きとした草花の姿がとてもきれいです。
高尾山には暖温帯と冷温帯に分布する植物が混在して生育していて、1600近い種類の植物が存在している言われています。この数は、なんとイギリス全土で自生する種類の数に匹敵します。
ほかにも昆虫標本もあり、高尾山の生態系を目で見て学べるのです。
ムササビ、イノシシ 迫力ある動物の剥製展示
高尾山には自然林以外にスギやヒノキなどの人工林もあり、広大な森が広がっています。南側斜面に常緑広葉樹林、北側斜面に落葉広葉樹林というように多様な植生が高尾山の特徴です。こうした植生のなかでムササビやニホンリス、イノシシ、ニホンザルなど動物たちが生息しています。
NATURE WALLという展示では、高尾山を象徴するブナの木を中心に、高尾山の動物たちが剥製として展示されています。
立体感あふれる展示が目を引きます。なかなか見ることができない動物たちの毛並みやサイズ感など、ダイレクトに感じれらます。
1日のうちに何度か、プロジェクションマッピングの映像を流しています。高尾山で動物たちが四季を通してどういう暮らしを送っているのかをユーモラスな映像で見せてくれます。
思いのほかデザイン性が高く驚く高尾山グッズ
ショップには高尾山グッズが並んでいたのですが、想像以上のデザイン性の高さにびっくりしました。展示や施設内のグラフィックも含めて、デザイン性が妙に高いので、どなたが関わっているのかを調べたら、TAKAO599ミュージアムのアートディレクターは大黒大悟さんでした。「無印良品」のグラフィックやムービー制作にも携わった方だそうです。
TAKAO599のホームページも秀逸!
TAKAO599ミュージアムのHPが非常に見やすくてぜひ見ていただきたいです。記事を作るうえでHPをチェックしたのですが、高尾山に行く前に見ていなかったのが悔やまれます。
というのも、高尾山の登山ルートについて、所要時間やルートの特徴などがていねいにまとめられています。難易度や距離、見所といった情報が細かく載っているのです。
これから行こうとしている方は、ルート選びの参考になるので、ぜひチェックしていくことをおすすめします。
ほかにも動物、鳥類、植物など、高尾山の生態系を写真付きで解説しているので、登山中にそういった花を探しながら歩くのも登山をより楽しくしてくれるはず。
高尾山口のお蕎麦やさんやお土産屋さんもぶらり
高尾山口には名物のとろろそばを出すお蕎麦やさんや酒まんじゅうを出す和菓子屋さん、お土産屋さんがずらりと並んでいます。下山後、疲れた体を休めて腹ごなしをするのもいいですね。
text:george
【PROFILE/george】
茨城県東海村出身の32歳。インテリア雑誌、週刊誌、書籍、ムックの編集を経て、現在Webディレクター。4年前の朝霧ジャムに行って以来、アウトドアにハマる。テントはMSRのエリクサー3、タープはZEROGRAM。車を持っていないので、キャンプに行くときは知人の車に相乗りが常。なので、基本の装備は「軽くコンパクトに、友人の負担にならないこと」が信条