『蟹蔵と行く!マングローブガザミ漁ツアー』や『佐和田の浜 風(KAJI)サバニツアー』などを企画催行するプラネット・フォーの中村良三さんは、宮古島をベースにしたツアーを行なっている。
その中でも注目の目玉は、カツオ一本釣り漁師修行のツアーだ。
「宮古島をベースにしたツアー『ひととき散歩』は、一昨年の夏からはじめたので、もうすぐ2年です。一本釣り修行ツアーも2シーズン出てます。今年で3シーズン目。またやろうと思ってます」
カツオ一本釣りの漁って何時に出るんですか?
「夜中1時です。だから民泊をやってる漁師さんの家に泊まってもらう。午後3時に伊良部に着いたら、まずまち歩きをやります。
漁師町の話とか、町の歴史とか、漁師町の暮らしをまず感じてもらって。『明日は大漁にしようね』って乾杯して、早めに寝る。それで、夜中の12時ごろ起こされるわけです(笑)。
ほんでパタパタと着替えて、1時に船に乗り込んで、エサを積むところからはじまって」
一本釣りのエサって、果たして何?
一本釣りのエサってなんですか?
「グルクンの稚魚ですね。ちっさい魚。高知とか鹿児島の一本釣り漁は、いわゆるカタクチイワシがエサです。こっちはグルクンの稚魚。
うまくしたもんで、追い込み漁って言って、そのちっさい魚の群れを追い込んで、一網打尽にする伝統漁法がいまだに生きてるんですよ。
エサをとる技術があって、一本釣りをするって船が生きてる。両方とも共存共栄しているのが沖縄では、伊良部島だけなんです」
エサを積み込んだら出発ですか?
「お祈りをしてから出発ですね。船には船霊(ふなだま)さまがいる。火の神さまとか、かまどの神様もいる。そのあと島の神さまの前を通るときに、お神酒を船から捧げて、航海安全、大漁祈願をお祈りする。そういった神さますべてにお祈りしてから行く感じですかね。
ゆっくりゆっくり休憩しながら、だいたい3時間ぐらいで、パヤオっていう浮魚礁が設置してあるとこまで行く。そこには、必ずカツオやマグロの群れがいるんです。それを一本釣りする」
カツオの一本釣りって、そんなに簡単なもの??
簡単に釣れるもんなんですか?
「パヤオのまわりって小魚がいっぱい。その小魚をエサにしてる、夜明けでお腹をすかせたカツオ、マグロがパヤオのまわりをウロウロしてる。
カツオやマグロは口をパクパクしないから、泳いでないと息ができない。だから、夜中じゅうずっと泳いで寝てるんです。それで、夜が明けて目が見るようになって、エサを探しに浮いてくる。そこにバッとエサをまくと、『小魚の群れが見つかった!』って、あがってくるです。
次に何をやるかというと、船から水をビヤーっと放水する。すると、ピチャピチャピチャピチャって海面が泡立つじゃないですか。これを自分たちの大好きな小魚の群れを追い込んだとカツオが勘違いするんです。カツオの模様って横縞3本線なんですけど、興奮すると白く途切れるんで、横縞が縦縞に見える。カツオの色が変わるですよ。
もう興奮状態でバクバク。そこで戻りのない針に、鳥の羽を白やピンクや青にしてモドリのない針に結びつけた疑似餌をポーンって投げると、飛びつくみたいにして、なんでも入れ食いですよ」
【続く】
沖縄県宮古島移住ライフ・地域づくりコンサルタント/中村良三さん2
沖縄県宮古島移住ライフ・地域づくりコンサルタント/中村良三さん3
沖縄県宮古島移住ライフ・地域づくりコンサルタント/中村良三さん4
宮古島に移住したヨガインストラクターの記事はこちら
>>https://cazual.shufu.co.jp/archives/tag/miyako_life1
中村さんの催行する「宮古島ひとときさんぽツアー」の情報は、こちらからどうぞ
http://www.plannet4.co.jp/hitotokisampo/
なりきり漁師
http://www.plannet4.co.jp/hitotokisampo/tour-narikiri.php
一本釣り修行ツアー
http://www.plannet4.co.jp/hitotokisampo/tour-katsuo.php
や〜がまく〜がま
http://www.plannet4.co.jp/hitotokisampo/tour-yagama.php