>>前回の記事はこちら
いままでやってなかったことで、移住してからはじめたことってありますか?
「ブリズベンのシティボーイだったから、田舎の暮らしはあまり知らなかった。こっち来て、畑をするのも当たり前になった。最初からはやってないけど・・・。
この辺に住んでる友だちは、みんな畑を作るから。
自分で作らなきゃ、ハラペーニョとかもないし」
日本人にとって醤油は欠かせないように、ブルースさんにとって刺激のある辛さのもととなるハラペーニョは、食卓必需品だったようだ。
「オーガニックでハラペーニョを育てて、それでピクルスを作って、瓶詰めにして『ハタペーニョ』って名前で、ちょっとだけ売ってるんです」
そう言って潤さんがボトルを手渡してくれた。
ディロンさん一家が暮らすのは黒潮町の幡多(はた)郡。太陽の光が燦々と降り注ぐ健康な土地で、無農薬で丁寧に育てたハラペーニョのピクルスはハタペーニョ!
キャッチーなネーミングといい、ナチュラル感といい、ヒットしそうな予感。サーフショップだけでなく、ネット販売とかもしてみるといいのでは?
「畑は趣味だけど、大変ねえ。時間も取られるし。いまはちょっと忙しいから畑は大変。でも畑は大好き。生活ができれば、それだけやりたい。
シティボーイだったけど、若いときから、自給自足生活はしたいと思ってた。それは今も。特にいま地球の気候も変になってきちゃってるから」
それで、ショップの今後は?
「いまサーフィンスクールは、まだ仮設のプレハブだよね」と潤さん
「いろいろアイディアはあるけど、まずはサーフィンをショップとしてきちんとやっていきたい」
「野望だよね」と潤さんが笑う。
「ギャラリーとか、サーフィンのアートとか。ただまだ建物がないから。建物はコンテナをアップサイクルしたい」
アップサイクルとは、使わなくなったものの元の特徴を生かしながら素材として利用すること。
つまり貨物コンテナをいくつか組見合わせてサーフショップにするのが、まず直近の夢だ。
「コンテナハウスとか。今あるアイディアは、たぶんコンテナで実現できる。でもこの辺に住んでると、早くはできない。なにごともゆっくりと進んでいく。ゆっくり、ゆっくり」
2020年の東京オリンピックでサーフィンが正式種目になるから、ゆっくりなんてしていられないのでは?
いままでサーフィンのことをまったく知らなかった人でも興味を示すようになるから、スクールも人気が出てくるだろうか。
「いま黒潮町のサーフィンスクールは2つだけど、多分これからもっと増えると思う。サーフポイントをコントロールするのも難しくなるかも・・・」
サーフィンしている人がいないからと高知にやって来たブルースさんだが、ついに人が増えることへの心配をしなくてはならなくなった。
またサーフィン人口だけでなく、外国人旅行者もオリンピックまではどんどん増えるだろうと行政は予想しているし、旅行業も外国人訪問者に向けて取り組んでくるだろうから、英会話教室はもっと忙しくなるのでは?
「最近は黒潮町のホテルとかからも、英語を勉強したいっていうリクエストがある。できたらサーフィンスクールだけとかにしたいけど(笑)」
地方への移住者で、仕事が忙しいっていうのは贅沢な悩みかも。
ブルース・ディロンさんのサーフィンスクールにご興味のある方は以下へどうぞ
幡多サーフ道場
TEL:0880-43-3309
http://www.hatasurfdojo.com/index.html
高知県に移住した方の記事はこちら
大豊町移住ライフ・宿泊施設<みどりの時計台>運営/野田さん夫妻
高知市移住Uターンライフ・鉄のクラフトデザイナー/宇田津 毅さん
高知県黒潮町移住ライフ・サーフスクール/ブルース&潤・ディロンさん 夫妻
cazual SNSやっています!
Facebook>> https://www.facebook.com/cazual.tv/
Twitter>> @cazual_tv
Instagram>> @cazual.tv