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小林市、ハンパないって! ポテンシャル、ハンパないって!
vol.1では水の街、vol.2ではアウトドアフィールド、vol.3では食、vol.4では子どもの遊び場環境と、小林市のさまざまな面を取材したが、どれもこれも非常に高水準だった。「ポテンシャルがハンパない!」とvol.1でと書いたが、その理由がわかっていただけたかと思う。
取材してわかったことをざっと振り返ってみる。
魅力その1 日本有数の名水の街
年間降雨量3000ミリという恵みの雨が霧島連山に降り、地中深く潜ることでミネラルを含有し、盆地である市街地に湧き出している。市内には70箇所近くの湧水群があるという。ファミリーマートでも小林市で採水した水がミネラルウォーターとして売られているほどだ。
>>詳細な記事はこちら【宮崎県小林市】二度見動画で話題!”水の街”で鯉とチョウザメを食べてみた
魅力その2 日本トップクラスの食材の宝庫 農業や畜産が盛ん
豊かできれいな水は農業には欠かせない。温暖な気候もあり、野菜に果実と年中、新鮮で高品質な食材が格安で手に入る。
畜産の街としても有名で、小林市が誇る宮崎牛は日本一の和牛に輝いている。
牛だけでなく、地鶏や黒豚などの生産にも積極的だ。
>>詳細な記事はこちら【宮崎県小林市】宮崎牛に地鶏、野菜に果物……食材が豊かで安い
魅力その3 山、川、湖……市内にアウトドアフィールドが豊富
霧島連山に囲まれていて、登山やトレッキングなど、山のコンテンツが身近だ。
山だけでなく、湖もあり、ウォーターアクティビティができる環境もそろっている。
まだアウトドア熱はそれほど盛り上がっていないが、だからこそ伸び代があり、これから開拓しがいがある環境だ。 しかもどのフィールドも市の中心部から車で30分もあればアクセスできる。街と自然がほどよい距離感で並存しているのがありがたい。
>>詳細な記事はこちら【宮崎県小林市】山、湖、滝、川 アウトドアフィールドがありすぎる件
魅力その4 日本一の星空が美しい町
まだそれほどPRされていないが、小林市は環境省が実施していた「日本一星空が美しい町」に過去5回も選ばれたことのある星空の町なのだ。星が見えるということは、まわりに光が少なく、それだけ空気も澄んでいるということだ。
魅力その5 子どもが喜ぶプレイスポットが充実
川をせき止めて天然のプールにしたり、元気いっぱいに駆け回れるレジャー施設があったり、キャンプ場があったり、子どもがのびのびとソト遊びをするスポットがあちこちにある。
ちなみに、街中に公園が多いのも小林市の特徴。駅前の住宅地などでもそこかしこに公園が整備されている。
>>詳細な記事はこちら【宮崎県小林市】移住したら子どもとソト遊びしたくなるプレイスポット
魅力その6 宮崎県6位の人口規模でほどよく田舎でほどよく都会
人口は45,000人ほどで、宮崎県内では6番目の規模となっている。大手チェーンのスーパーやホームセンター、レストランなどもあり、買い物にも困らない。野菜の直売所や道の駅なども多いので、地元の新鮮な食材を気軽に買うこともできる。街の規模としては地方の中規模の地方都市といったところ。前述したが、山や湖など近くには自然もある。
生活面でも不自由せずに済み、自然の中で子育てしたり暮らしたいという希望も叶えることができる。田舎すぎず、都会すぎず、移住するにはちょうどいいだろう。
魅力その7 高校スポーツの強豪校を含む教育施設の充実ぶり
45,000人の人口に対して、学校施設がとても充実している。小学校は12校、中学校は9校、高校は3校もある。幼稚園や保育園も30箇所以上あり、待機児童とは無縁だとか。高校は駅伝、男子新体操、バスケットボール、ハンドボールなど、全国大会に出場するなど、部活動が盛んだ。
移住先を検討する際には、教育環境についても気になるが、なかなか充実している。
魅力その8 自治体に元気がある
2016年、小林市の移住促進ムービーがバズった。二度見必至のフランス語に聞こえる方言動画だ。動画の中で使われているのは西諸弁という地元の方言だが、地元に根ざしたカルチャーを掘り起こして、市のPRに活用している。
また、市は西諸弁のポスターを作成し、市内各所に張り出している。クスッと笑ってしまう写真が秀逸だ。自治体の制作物にありがちな、可もなく不可もなく無難なものではないのがわかるだろう。ちなみに、このポスターは小林市役所地方創生課で内製しているというから驚きだ。
こちらの動画も市のPR動画だが、企画は地元の高校生がしたもの。クリエイターが高校生たちを指導して企画を立案させ、撮影まで一緒に制作をしたのだ。決してバズ動画を作るのが目的ではなく、動画制作をとおして、高校生たちが地元を見つめ直すきっかけを作る目的もあったそうだ。
さらに、クリエイターたちと接することで、キャリア教育的側面も持ち合わせたプロジェクトとなっている。「自分が知らないだけで、世の中にはさまざまな仕事があるのだ」ということを子ども達に伝えたいという市の思いがあるのだ。
まとめ 全部のアベレージが高水準 自然も街も楽しめる移住先
以上、ざっと振り返ってみたが、本当に小林市は自然もおいしいものも豊富で、育児をする環境としてもよいことが伝わったかと思う。市の姿勢についても興味深いものがある。
もっと山深いところがいいとか、海の近くがいいというアウトドア派にとっては物足りないのかもしれないが、自然の近くでのびのび子育てをしたいという移住者にとって小林市は、”ちょうどいい”街ではないだろうか。
実際に小林市に移住した方の記事は近日公開予定です。お楽しみに。
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text:george
【PROFILE/george】
茨城県東海村出身の32歳。インテリア雑誌、週刊誌、書籍、ムックの編集を経て、現在Webディレクター。4年前の朝霧ジャムに行って以来、アウトドアにハマる。テントはMSRのエリクサー3、タープはZEROGRAM。車を持っていないので、キャンプに行くときは知人の車に相乗りが常。なので、基本の装備は「軽くコンパクトに、友人の負担にならないこと」が信条