高性能なiPhoneのカメラを駆使したい!
いまやスマホのカメラはコンデジと同じか、それ以上に使い勝手がいいことから、カメラを持ち歩かなくなった人もいるのではないだろうか。
筆者も仕事柄、すぐに記録として残しておきたいホワイトボードや展示会のシーンは、すかさずスマホを取り出してとりあえず撮ってしまう。
しかし、一眼レフカメラやミラーレスカメラのように、広角や望遠、マクロなど用途によっていろんな撮影をしてみたい人も多いはず。そこで、海外でも賞を受賞した実績のあるレンズアイテムを購入し、使い方や実際に撮影したものを紹介する。
ケースにレンズが搭載されたシフトカムとは
「ShiftCam(シフトカム)」は、iPhoneケースに複数のレンズがついたアイテム。iPhoneのシリーズによってレンズの数は異なるが、3〜6種類のレンズがあり、用途によって様々な撮影ができる。
2019年に開催された量販店、写真家、評論家などによって選出される「デジタルカメラグランプリ 2019 SUMMER」において、撮影関連アクセサリー部門で金賞を受賞。
ケースにレンズをつける斬新さに加え、本格的なレンズを用いて撮影できる技術が特徴である。
まずは開封して全体をチェック
こちらが箱から出したすべてのパーツ。右から内側ケース、外側ケース、ストラップ、左上がキャップ、左下がインカメラ向けレンズ。ケースが2種類あり、ホールド感とクッション性を向上させているところが興味深い。
筆者はiPhone7を使っているため、それ専用のケースを購入。こちらはレンズが3種類あり、上から120度広角、180度魚眼、10倍マイクロレンズの順についている。
![](https://cazual.shufu.co.jp/wp-content/uploads/2020/03/IMG_9468.png)
レンズはひと繋ぎになっていて、下から押し上げるとレンズが動いて変更できる
実際にiPhoneをつけてみた。横から見ると、若干ではあるがタッチパネル面が出ているように思われる。このケースでがっつり使用する場合は、あらかじめiPhoneに保護フィルムをつけたほうがいいかもしれない。
![](https://cazual.shufu.co.jp/wp-content/uploads/2020/03/IMG_9465.png)
電源ボタンがあるサイド
![](https://cazual.shufu.co.jp/wp-content/uploads/2020/03/IMG_9466.png)
音量調節ボタンがあるサイド。ちょっと押すだけで反応するので便利
レンズを覆うキャップ。磁石が内蔵されているので、すぐにピタッとはまる。
![](https://cazual.shufu.co.jp/wp-content/uploads/2020/03/IMG_9462.png)
音量調整サイドの下にストラップの穴。付けづらかったので、筆者はそのままで使用
![](https://cazual.shufu.co.jp/wp-content/uploads/2020/03/IMG_9479.png)
テーブルにおいたときの絵。レンズ部が浮いているが、すぐに手に取りたいときには意外に便利だった
シフトカムを使って実際に撮影してみた
3種類のレンズがついたシフトカム。はたしてどんな画像が撮れるのか、チェックしてみた。
![](https://cazual.shufu.co.jp/wp-content/uploads/2020/03/IMG_1002.png)
まずはレンズなしで撮影した写真
次に120度広角で撮った写真。
おー、広く撮れてる! ロータリー全体を写せたとともに、通常では見られなかった右の建物も登場。左の垂れ幕も出てきたので、思った以上の広角写真になった。
こちらは180度魚眼で撮った写真。
空が広く撮れてより広角に撮れた! 先ほど撮影した120度広角と比べても、右の建物よりその先の空間が現れ、左は新たな建物が出現。目で見たときの視野に近いくらいの広さが撮れて驚いた。
次にマクロレンズを試してみた。
マクロは物に近づいて撮らないと効果を発揮しないため、近くの花壇に植えられていた花を撮影してみた。こちらは通常のレンズ。手前の花はボケてしまい、奥の草花にピントがいってしまった。どう調整しても手前の花はこのまま。
10倍マイクロレンズで撮影。手前の花にしっかりピントが合っている! しかも、さらに一番カメラに近い花びらにピントがあった。
筆者の撮影技術がよろしくなかったのでいい絵は撮れなかったが、かなり近距離での撮影で実力を発揮することは確認できた。
実際に使っていて気になったこと
レンズの高性能ぶりにはとても感動を受けた。その一方で、使っていて気になったところも見つかった。
まずは電源ケーブルの差込口。上部が少しもっこりしているのがわかる。入れるときにちょっと力を入れないと挿さらないとともに、ケーブルによっては強く干渉して入らないかもしれない。
次に車の中にて。筆者はVANMASSのスマホスタンドを使っているのだが、シフトカムを付けた状態でこちらに差し込んだところ、レンズ部が浮いてしまってセットすることができなかった。これは致命的!
スタンドの片方にiPhoneが引っかかったのでなんとか置くことはできたが、揺れでいつ下に落とすかわからない状況。スタンドには注意したほうがいいかもしれない。
撮影の幅を広げたい人には便利なアイテム!
最後に難点をいくつか紹介したが、レンズの性能においては感心するところが多く、iPhoneで様々なシーンを撮影したい人にとっては気に入ること間違いなしのアイテム。気になったらぜひ近くの量販店へ行って試してみてはいかがだろうか。
ShiftCam 2.0「トラベルセット iPhone 7/8」商品紹介
価格:7,480円(税込)
サイズ(約):130×75×H205mm
重量(約):400g
商品の詳しい詳細はこちら
【文/撮影】小川迪裕
【Profile/小川迪裕(オガワミチヒロ)】
フリーランス編集者、ライター。得意ジャンルはキャンプとファッションで、雑誌からWEBまで幅広く寄稿する。最近はタブロイドやイベント冊子の製作、イベントの企画、ブランドPRなどもやる何でも屋に。