ヘッドランプがいま、USB充電タイプが人気急増中！
ヘッドランプといえば、キャンプに限らず登山からふだん使いにいたるまでいろんな場面で使えるギア。額につけることで両手が空き、特に暗い場所での活動がしやすくなるのが何よりのメリットである。
自然エネルギーを源にしたユニークなアイテムを輩出するアウトドアブランド「バイオライト」が、今年に新しいギアを投入。それが今回紹介する「ヘッドランプ」。潔い商品名だが、個人的に「これいい！」と感じたのがいくつかあった。
この商品の性能特徴と、実際に使ってみた感想を紹介する。
つい持っていきたくなるギアになりそう。その理由は？
従来のヘッドランプは、ランプ部が大きく首が疲れることや、電池タイプでわざわざ交換する必要があることが難点だった。しかも電池においては、どのくらいまで保つかわからず、手元に電池がなければもちろん使えない。
バイオライトのヘッドランプは、いまトレンドのUSB充電を採用したのが大きい。また、ランプ部がわずか厚さ9mmと非常に薄くなり、従来のヘッドランプとは異なったデザインを採用した。その代わりに、バッテリーが後頭部についているため、比重が後ろにくるようになっている。
バッテリー部を見てみよう。なかなか大きい。「これじゃあ電池式のヘッドランプと重量が変わらず疲れやすいのでは？」と思う人がいるかもしれないが、個人的にはそうは思わない。
なぜなら、比重が前にあった従来のヘッドランプは頭が下に向きやすく、まるでスマホを見るような姿勢になる。多くの人が理解できるだろうが、下を向き続ければ肩こりや頭痛になりやすいので苦痛だ。
一方で、比重が後ろにあると頭が下を向きにくくなり、むしろ前を向きやすくなる。そう、ラクな姿勢になるのだ！ ちなみに、総重量は69g。
バッテリーの裏を見てみると、バッテリー残量メーター（左側）がある。ここを見ればあとどれくらいで電気が切れるかわかるため、充電のタイミングがわかりやすくなっている。内蔵電池は900mAhで保ちは悪くなさそうだ。
ランプ部は角度を4段階で調整することが可能。片手で簡単にできるのもポイントだ。
また、バンドは汗をスムーズに吸収して素早く拡散する素材を使っているので、暑い日や動いているときなどに快適性を与えてくれる。これのおかげでつけ心地も良好！
気になる明るさだが、最大330ルーメンと優秀なスペック。機能としては、約100ルーメンの拡散ランプ、約230ルーメンのスポットランプ、その両方を組み合わせた最大330ルーメンのライティング、天体観測などに適した赤色、そして点灯の5機能が付いている。
上の写真は拡散・スポットライトを一緒につけたときの様子。つけた部分がはっきりと見えるほど明るくなった。これなら夜のテント設営も問題なくできそう。真っ暗なキャンプ場でも、これなら安心して道を歩けるだろう。
このヘッドランプ、唯一気になる点といえば…
申し分ないくらいのクオリティ！ と思ったが、唯一「ここが残念……」と感じたところがある。それは”スイッチ”だ。
ランプの上部についているのがスイッチだが、正直押しづらい。素手で押しづらいとなれば、例えば寒い日に手袋をつけてライトをONにするのはさらに難しい。ランプ部の角度を前に倒せばなんとかなるが、毎度その行程を踏むのは煩わしい。
まぁ慣れれば問題ないので、使い続けていくのがいいだろう。個人的には、このスイッチ問題を上回る機能性が備わっているので、評価としてはあって便利だと思う。
バイオライトのヘッドランプは持っていて損なし！
今回はバイオライトの新作ヘッドランプについて考察してみた。良いところ・改善すべきところは探せばいろいろ出てきそうだが、1か月ほど試してみて個人的には良品と感じた。取材や出張が多い自分としては、ライトを持っていくとしたらこれがあれば十分なように感じる。ヘッドランプをお探しの人は、ぜひ参考にしてみてほしい。
バイオライト「ヘッドランプ」アイテム詳細
価格：5500円＋税
重量：69g
カラー：グレー(GY)、レッド(RD)、ティール(TEAL)、イエロー(YL)
明るさ：最大330ルーメン（スポットランプ 230ルーメン／拡散ランプ 100ルーメン）
照射時間：3.5時間（HIGH）・40時間（LOW）
照射距離：75m(スポットランプ)、16m(ワイドランプ)
点灯モード：白色スポット、白色拡散、赤色、白色点滅
防水等級：IPX4 ※完全防水ではない
付属品：本体充電用USBケーブル
内蔵電池：900mAhリチウムイオン電池
商品の詳細はこちら
https://www.bioliteenergy.jp/menu44/contents976
取材・文／小川迪裕（オガワミチヒロ）
【Profile／小川迪裕（オガワミチヒロ）】
フリーランス編集者、ライター。
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