楽しく快適にすごすためのキャンプマナー
自然のなかの静かな環境でふだんとは違うゆったりとした時間を楽しむのがキャンプの魅力のひとつ。何にも縛られない開放感、最高ですよね。
野外フェスの流行やアウトドアブームによって、キャンプ場にもさまざまなお客さんが来るようになりました。そうすると耳にするのがマナー問題。
自由に見えるキャンプだからこそ、実は気をつけないといけませんね。自分も周りのキャンパーも気持ち良く過ごすために、ちょっとした心がけが必要です。
マナー１「知らない人のサイトに侵入しない」
テントを張ったサイトの区画は、ある意味、我が家の敷地と同じ。そこに陣取ったキャンパーのプライベート空間なので、通り道にしたり勝手に侵入するのは避けること。柵がないキャンプ場も多いが、区画分けされているところでは、ロープや目印の石などがあるので、注意して確認しよう。
また、特に区画がないフリーサイトの場合でも、ある程度、自分たちのテリトリーはあるもの。例えば、テントを張って、近くにタープを設営しているようなケースでは、テントとタープの間は通らないようにするなど、注意が必要だ。野外フェスなど、テントやタープが密集しているときはテリトリーの範囲がわかりづらいことも多いが、よく見ればそれぞれの空間は見えてくるもの。
マナー２「焚き火にハンモック……自然を大切にしよう」
寒くなってくると焚き火をするキャンパーも増えてくるが、直火禁止、焚き火台必須というキャンプ場は多い。芝生のサイトの場合は、直火では芝がダメになってしまうので、そういった自然への配慮も必要。
また、例えば、ダッチオーブン料理をしていて、取り分けるときや片付けのときにフタを芝生に置いてしまうと、熱で芝が傷んでしまうので、火自体ではないものの注意しよう。
ハンモックを設営するときは、木に直接、固定ロープを巻きつけると樹皮を傷つけてしまうので、ロープを固定するとこをタオルや専用のシートなどで養生するのも忘れずに。
マナー３「ゴミの捨て方に注意！」
最近はキャンプ場もいろいろなタイプがある。区画がピシッと決まっていて、炊事場や管理棟、入浴施設があるような、近代的で整備されたキャンプ場も増えてきている。そういったところでは、ゴミ捨て場があり、すべてのゴミを処分できる場合も。とはいえ、生ゴミ、缶、燃やせるゴミ、ビンなどきちんと分別を求められる。
一方で、自然をいかした、最低限の設備だけ整えているようなキャンプ場などの場合は、ゴミはすべて持ち帰りというところもある。
捨て方以外にも注意が必要だ。就寝するときに、生ゴミの袋をしっかりと縛っておかなかったり、放置しておくと、野生動物があさりに来ることもある。荒らされる前にごみ捨て場に捨てに行ったり、夜間は車に積んでおいたり、きちんと対策を。
マナー４「キャンプ場では必要以上に騒がない」
友達大勢でキャンプに行くと、音楽プレーヤーなどでBGMを流して盛り上がりたい！ と思う人も多いかもしれないが、キャンプ場ではスピーカー類の使用を禁止しているところはけっこう多い。静かな環境を求めてキャンプをしている人も多いので、キャンプ場での音楽問題は事前に確認しておこう。
また、夜になるとかなり静かになるので、遅くまで騒がないように注意が必要だ。物音はかなり響くので、ほかのキャンパーたちの迷惑にならないように過ごそう。
キャンプが快適になるかは自分次第
こうしておさらいしてみると当たり前のことばかり。ちょっと気をつければ、自分も周りも気持ちよくすごせるものです。最低限のルールを知っておけば、安心ですね。
text:george
【PROFILE／george】
茨城県東海村出身の34歳。インテリア雑誌、週刊誌、書籍、ムックの編集を経て、現在Webディレクター。7年前の朝霧ジャムに行って以来、アウトドアにハマる。テントはMSRのエリクサー３、タープはZEROGRAM。車を持っていないので、キャンプに行くときは知人の車に相乗りが常。なので、基本の装備は「軽くコンパクトに、友人の負担にならないこと」が信条。
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