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tab.缶ストーブSEの本音口コミ!従来モデルとの違いや対応燃料など使い勝手をレビュー

愛嬌たっぷりな見た目に秘められた「tab.缶ストーブSE」の実力

焚き火台選びは、キャンプをする人にとって重要な問題です。便利な機能が満載の焚き火台や、とにかくタフな焚き火台などさまざまなものがありますが、「缶ストーブSE」ほど愛嬌に満ちた製品はそうそうありません。

缶ストーブSEは、大阪府にある企業「田中文金属」が展開するブランド「tab.(タブ)」の人気商品。先駆けて販売されていた「マルチに使える缶ストーブ」の、アップグレード版といえるモデルです。

従来のモデルとくらべ、どのような点が進化したのか。このユニークで可愛らしいボディに、どれほどの実力を秘めているのか。ひとつひとつ見ていきましょう!

従来モデルとの違いはココ!tab.缶ストーブSE5つの特徴を解説

【1.燃焼効率を向上させる「ストリームベース」を新たに装備】

缶ストーブSE本体内部の底にある、V字形状のパーツがストリームベース。吸気口から取り込んだ空気を理想的な気流に変え、従来モデル以上の効率的な燃焼を実現します。

【2.薪投入口をアルミからステンレスに変更】

従来モデルに備わっている薪投入口は、アルミニウム製。tab.缶ストーブSEはこれを強度が高く熱に強いステンレス製にすることで、歪みを抑えています。光沢のある質感が、デザインにおけるアクセントとしても効いています。

【3.薪投入口にロックボタンを追加】

薪投入口を手で閉じると、自動的にロックがかかる仕様になりました。tab.缶ストーブSEは簡単かつ確実なロックで、使い勝手が向上しています。勝手に半開きにならないのが、すごくイイ!

【4.パーツの分解が可能で、掃除が簡単】

焚き火台やバーベキューコンロは、構造が複雑なほど、使用後の掃除が大変です。その点tab.缶ストーブSEは主要なパーツを分解でき、掃除やメンテナンスを簡単におこなえます。

【5.ハンドルを小型化し、使い勝手が向上】

tab.缶ストーブSEはハンドルの小型化により、スッキリとした外観に変わりました。従来モデルより持ちやすく、出っ張りが小さくなったことで収納性もアップしています。

使い方はとっても簡単 薪投入口の構造が秀逸

tab.缶ストーブSEはどなたでも迷わず簡単に、そしてストレスを感じることなく使えます。

まずはフタを外した状態で、薪や枝、松ぼっくりなどの燃料を投入。料理で使うのならフタを装着し、焚き火台として使うのであれば、フタを外したままにしておきます。

続いて、薪投入口と吸気口を全開に。吸気口から着火剤や落ち葉などの燃えやすいものを入れ、ライターで点火します。

以降は薪投入口から燃料を追加しつつ、吸気口の開閉により火力を調整します。

薪投入口のカバーは、斜めの状態で固定される仕様。木の枝などを差し込んでおけば、勝手に燃焼筒のなかに滑り落ちて燃えます。

tab.缶ストーブSEはこの構造がとても便利です!

二次燃焼の効果で激しく燃えるtab.缶ストーブSE

tab.缶ストーブSEは、二次燃焼が発生する構造です。二次燃焼とは「炎に高温の空気を送ることで、一次燃焼で燃えきらなかったガスを燃焼させる」というもの。

新たに装備されたストリームベースの機能も手伝い、コンパクトなボディに見合わないほど、炎が豪快かつきれいに立ち上がります。

また、二次燃焼を利用すると、煙や煤(すす)の発生が減少するというメリットも。tab.缶ストーブSE本体と調理器具が汚れにくく、洗うのも簡単です。

ゴトクつきのフタで焚き火料理が快適なtab.缶ストーブSE

tab.缶ストーブSEの本体上部に備わったフタが、そのままゴトクとして機能します。

フタは本体以上に厚く作られており、強度は十分。重いスキレットなどを乗せても不安感がありません。焼き網を乗せれば、バーベキューもできます。

焼き料理、煮込み料理と、まさにオールマイティー。キャンプでの焚き火料理の幅が広がります。

料理中の燃料の追加や、火力の調整も容易です。薪投入口と吸気口の存在が、料理での使い勝手に大きく貢献していることは間違いありません。

まるで焚き火台とガスコンロの、中間を担うような使用感が魅力的です。普通の焚き火台よりも料理がしやすく、ガスコンロよりもワイルドな料理を楽しめます。

炭・薪・固形燃料など、さまざまな燃料に対応するtab.缶ストーブSE

数多くの燃料に対応できる点も、缶ストーブSEの便利なところ。薪・木の枝、木炭・練炭・固形燃料などを、状況や気分によって使い分けられます。

ワイルドな焚き火料理を楽しみたいのであれば、やはり薪や木の枝を使うのが一番。しかし、料理の快適さや簡単さを求めるならば、炭を使うのもおすすめです。

「炭なら普通の焚き火台でも使えるよ」と思うかもしれませんが、tab.缶ストーブSEの利点は「熱を周囲に分散させず、上方向を集中的に加熱する」ところにあります。炭自体の燃焼時間が長いため、燃料の追加で忙しくなることもありません。そして効率よく加熱してくれるだけに、必要な炭の量も少なく済むなど、まさにいいこと尽くし。

用途や気分によって、自由な使い方ができる。その汎用性の高さこそ、tab.缶ストーブSEがもつ大きな強みです。

これぞまさに“小さな巨人”!素晴らしいポテンシャルのtab.缶ストーブSE

従来モデルからのアップデートを遂げ、より美しく、より機能的になったtab.缶ストーブSE。ユニークで愛らしいその姿とは裏腹に、実際のところは超実用的です。

二次燃焼による、激しくもきれいな炎の立ち上がり。焚き火に料理にと、幅広く使える汎用性の高さ。そのほかにも、挙げるとキリがないほどの魅力をもっています。

気になるところを強いて挙げるなら、折りたためないことくらいでしょうか。それが気にならない方には、初心者・ベテラン問わず、自信をもっておすすめできる逸品です。

焚き火台選びで迷っているのであれば、選択肢の1つとして考えてみてはいかがでしょうか?

田中文金属 tab.缶ストーブSE 詳細

サイズ:直径196×高さ276mm
素材:アルミメッキ鋼板、ステンレス、スチール
価格:5,940円(税込)

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写真・文/斎藤純平

【Profile/斎藤純平】

キャンプ、バイクツーリング、スキューバダイビングを趣味とするアウトドアライター。加えてこれから狩猟を始めようかと画策中。何をするのにも基本的にすべて一人で、キャンプもツーリングも思い立ったら即出発。読み手にとって本当に役に立つ情報を発信します。


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