バリューボルドーの白&ロゼを手に早春のアウトドア料理を
気温が下がり、家にこもりがちな季節。だからこそ、天気に恵まれた日は屋外やテラスへ、ひと足早く春を探しに。そんなとき開放感にひたりながらワインと食事を楽しんではいかがでしょうか。最近はゴージャスなキャンプ「グランピング」も流行っていますが、カジュアルなアウトドア料理なら気負いなく、いつでも挑戦できます。
満足感を高めるコツは、新鮮な食材を入手し、お手頃価格ながら上質なワインを揃えること。たとえば、まだまだ冷たい海の潮流にのり身の引き締まった魚介類と、ボルドーの白やロゼとを合わせるのはいかがでしょうか?
「冬は肉&重厚な赤」のイメージを打破すべく、早春のアウトドア料理はバリューボルドーにお任せ!
「アニス風味の茹でエビ」海に近いボルドーは魚介料理が豊富、いつものエビを日本でもボルドー風に。
ボルドーのあちこちで定期的に開かれるマルシェでは、茹でエビをよく見かけます。アニス、フェンネルと一緒に茹でられた小さなエビは、クリスピーな皮ごと食べるもの。エビの甘味、茹で汁の塩気が効いているので、レモンを絞る代わりに柑橘の香りが強い辛口ワインを。軽快なアントル・ドゥー・メールの白や、柑橘にベリー系の香りが加わったロゼ色のスパークリングがオススメです。
<合わせたいバリューボルドー>
シェ・ド・ラ・ロズレ・白・アントル・ドゥ・メール(AOCアントル・ドゥー・メール)/クレマン・ド・ボルドー・ジャイヤンス・ブリュット・ロゼ(AOCクレマン・ド・ボルドー)
「新鮮いわしのバーニャカウダ」バランスのとれたワインで、手軽な料理をグレードアップ。
かたくちいわしを開いて身の部分を塩漬けに。一か月ほどで醗酵が進んでアンチョビとなりますが、醗酵途中のアンチョビには新鮮ないわしの風味が残り、それはそれでバーニャカウダにうってつけ。春の到来を告げる菜の花、マッシュルームなどをつけていくと、まるでフレッシュないわしのつみれを野菜と一緒に食べているかのような気分に。つける食材によって味わいのニュアンスが変化するので、どれをも包み込むバランスのとれた白ワインやロゼを用意したいところです。
<合わせたいバリューボルドー>
シャトー・サランソ・デュプレ・ブラン(AOCボルドー)/
シャトー・ド・リュサック・ル・ロゼ(AOCボルドー・ロゼ)
「カニ脚のバター炒め」旨みの強い料理には、白ワインをやや高めの適温で。
「白ワインはどれも冷やすべき」という常識を簡単に覆してくれるのが、ボルドー白。様々な品種をブレンドし、複雑味のある深い味わいを完成させているから、高い温度になっても全体の構成が崩れません。となれば、スキレットでさっと炒めたカニのパワフルな旨みと対峙させるときも、常温で風味を強めた白ワインが最適です。なお、カニにタイムなどのハーブを加えると、青草の香りを持つボルドー白とより上手にフィットします。
<合わせたいバリューボルドー>
シャトー・レ・グラーヴ・白・樽熟成(AOCブライ・コート・ド・ボルドー)/
キュヴェ・クレマンス ブラン(AOCアントル・ドゥー・メール)
「生ガキの甘口白ジュレ添え & 甘口白で戻したドライフルーツのチョコフォンデュ」甘口ボルドーの登場回数は2回。
養殖が盛んなアルカッションから日々届く新鮮なカキは、ボルドー人の大好物。生ガキは、辛口白だけでなく甘口白とも合わせます。前菜の生ガキとのペアリングを楽しんだ後、甘口白の残りは熱々のチョコフォンデュとともに再登場。生ガキには甘口白のジュレを、チョコフォンデュには甘口白に一晩つけておいたドライフルーツを。事前に開栓して料理に少量使用し、そのまま1日置いても甘口ボルドーなら風味が高いままなのです。
<合わせたいバリューボルドー>
シャトー ラグランジュ カディヤック スウィート(AOCカディヤック)/
カステルノー・ド・スデュイロー(AOCソーテルヌ)
冬こそ空気が澄み、人も少ないキャンプ場はアウトドアパーティに最適。そんなとき大活躍しそうなバリューボルドーのご紹介でした。