ゴールゼロに代わる小型ライトを発見!その名はレッドレンサー
ゴールゼロの「ライトハウス マイクロ」は、手のひらサイズでUSB充電式、そして最大170時間ももつ持続力がキャンプに便利として、多くの人が愛用するLEDランタンとして知られる。
圧倒的な人気で、どの店舗も発売するやいなやすぐに完売してしまうほどである。でも、キャンプ用品は奥が深く、ライトハウス一択になるかと思ったら、ドイツのライトメーカー・レッドレンサーが手のひらサイズの小型LEDランタンを発売。気になったので実際に使ってみた。
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2種類の電気供給ができる利便性がスゴい
レッドレンサーは、1993年にドイツで創業したライトメーカー。2000年に発売したLEDキーライト「Photonpump V8」は世界中で数百万個も売れる大ヒットとなり、LED時代の草分け的存在として知られるようになった。今回紹介する「ML4」は、そんな同社が発売するライトの中では一番新しい商品。直径2.9×高さ97cmの小型で、重量は電池を含め71gとこちらも軽い。ポケットに忍ばせて持ち運べるほどの優れた携帯性が特徴である。
オンライン登録をしておくと、公式の最大7年間の製品保証が受けられるようになっており、大事に使ってもらいたい人には嬉しいサービスも付帯する。
トップ部にはフックが付いており、ハンガーからロープ、木の枝まで幅広い場所に引っ掛けられる。ゴールゼロのライトハウスにも引っ掛けられるリングが装備されているが、ロープに引っ掛けるにはS字フックなど、フックを別途用意する必要がある。ML4の場合、カラビナタイプなので開口部を押せばどこにでも引っ掛けられるのが魅力だ。
ボタンもトップ部に配置。人差し指でも押せる大きいサイズで、グローブをつけていても押しやすい。ライトハウスのボタンは小指の爪くらいの小さいサイズなので、暗い場所ではどこにボタンがあるかわからなくなってしまう。その点ではレッドレンサーのほうが優秀だろう。
そして、一番の特徴が電気の供給方法。側面に小さい金属部品が2つ付いており、これをケーブルに接続して充電する。マグネットタイプになっているので、押し込む必要はなくパチッと自動的にくっつく。充電時間は2.5時間で、ライトハウスの3.5時間と比べると、レッドレンサーは1時間も早く充電できる。
「充電ケーブルを忘れた!」という人も心配することなかれ。本体にはリチウムイオン電池が入っており、一般的な単三乾電池と交換すれば一時的に使用することができる。
ライトハウスはボトム部にUSB端子が付いており、ケーブルなしでそのまま充電できるのが魅力だが、ソケットや電源がないと充電ができないデメリットがある。これならケーブルでの充電と電池の交換の2種類を選択できるのがメリットである。
レッドレンサーは、レッドモード、蓄光リングと豊富な機能にも注目
ML4にはノーマルとワームライトという暖色ライトの2種類が展開されており、筆者は後者を購入。
実際に点灯させてみた。ボタン部の光は最初だけ点灯し、グリーンは80%以上の電池残量があることを示す。イエローは50%前後、レッドは20%前後と3 種類の表示で残量が見られるのはありがたい。
メイン調光はパワー、ミドル、ロー(写真上)の3段階で、加えて点灯モード、一時的に300ルーメンの強力な光を放つブーストモード(写真下)、そして目に優しいレッドモードも搭載している。
レッドモードは暗所で使用する際に眩しさを感じにくく、暗い場所で早く目を慣れさせる際などに便利。
こちらもパワー、ミドル、ローの3段階調光と点灯モードがある。ブーストモードはない。
点灯時間はパワーが2.2時間でミドルが7時間、ローが40時間となっており、ここはライトハウスのほうに軍配が上がる。光束はブーストが300ルーメン、パワーが150ルーメン、ミドルが50ルーメン、ローが5ルーメンになっている。ライトハウスは150ルーメンが最大のため、バリエーションの豊富さはML4のほうが優れている。
さらに、ライト部の下には蓄光リングが装備されており、ある程度光らせておくとこのリングが光るようになる。これがあれば、たとえば就寝時にライトを消したとしても、ほんの少しの光が残るので寝袋のファスナーを見つけることもできるし、バッテリーが切れてもほんのり明るさで移動もできる。
ライト以外の機能として、IP66の防塵・防水性能を備え、豪雨でも浸水しない性能をもつ。落下試験では2mの高さから落としても壊れない結果が出ており、人が持つ位置なら壊れないようになっている。
大型版のML6はスタンド付き
余談だが、このランタンシリーズには大型モデルのML6も販売されている。最大光束は750ルーメン、最大連続点灯時間は240時間と機能も充実しており、テーブルランプとしても使いやすいように底にはスタンドが付属している。ML4にはスタンドが付いていない。
サイズは直径4.2×17.8cmと小型にはならないが、こんなものもあることをここで紹介しておきたい。
光は下向きなのでスポットライトとしては使えない
なお、ML4もML6もランタンというカテゴリーで販売されている関係上、スポットライトの前方向への点灯はできないため、辺りを明るくする場合は本体を上に持ち上げるしかない。
フロアランプ、テーブルランプとして使うには問題ないが、トイレの行き来や暗い場所の移動など前方向に光を当てたい場合は別のものを使用したほうがいいだろう。
小型・充電式のLEDランタンを探している人はレッドレンサーもおすすめ
筆者はゴールゼロのライトハウスにスポットライトが搭載された「ライトハウス マイクロ」とML4の両方を持っているが、それぞれにメリット・デメリットがある。多くのアウトドアショップではサンプル品が置いているので、一度手に取って試してみてはいかがだろうか。
商品詳細 レッドレンサー「ML4」
サイズ:直径2.9×高さ97cm
重量:71g
光束:5〜300ルーメン
点灯時間:2.2〜40時間
充電時間:2.5時間
保護等級:IP66
【文/撮影】小川迪裕
【Profile/小川迪裕(オガワミチヒロ)】
『ロウホウ』代表。雑誌やWEBメディアの編集、
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