釣り好きなパパ&ママに朗報です!
竿先が折れたまま、放置してある釣り竿はありませんか?
「修理に出すほどの竿でもないし、かといって、先が折れただけで捨てるのは気が引ける……」
そんな釣り竿をお持ちの方は、リメイクにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
難しい作り方ではありません。工作がちょっと苦手な方でも、100均の材料で簡単に作ることができます。
この機会に、あきらめていた折れた釣り竿を、子どもがよろこぶミニ釣り竿に作り替えてしまいましょう。
ミニ釣竿を作る材料をそろえよう
折れてしまった竿先は、長さ50センチくらいから、長くても1メートル以内に収まるようにカットしてください。
子どもの身長を超えてしまうと扱いづらくなるので、使う子に合わせて長さを調節しましょう。
折れてしまった先端には、リリヤン(または刺繍糸)をつけて使います。ガイド(穴の開いた、釣り糸を通す金具)がついたままになっている場合、外したほうが使いやすいですが、ついたままでもかまいません。
<必要な材料>
- 竿先(折れてしまったもの) 1本
- ドアノブカバー(ベビー用の安全クッションカバー) 1個
- リリヤン、または刺繍糸 30センチほど
- デコレーションボール 3個
※竿先以外の材料はすべて100均で揃います。
<使用する道具>
- はさみ
- 瞬間接着剤
ミニ釣り竿を作ってみよう
1.ドアノブカバーを縦に切る。
2.1で切ったカバーの端に竿の根元部分を置き、瞬間接着剤を塗る。
3.なるべくきつく巻いていく。巻き終わりにも瞬間接着剤を塗り、押さえてとめる。
4.作った持ち手部分から2cmほど上の竿部分に、瞬間接着剤を塗り、デコレーションボールをとめる。
5.デコレーションボールの上から、リリヤン、または刺繍糸をぎゅっと巻く。結んで余分な糸を切り、結び目に瞬間接着剤を少し塗っておく。
6.竿の先端にリリヤン、または刺繍糸を巻きつける。刺繍糸の場合は写真のように2重にして、1~2cmほど巻きつけ、竿本体に1回結ぶ。
リリヤンの場合はそのまま1本で巻きつける。どちらも、巻いた部分に瞬間接着剤を塗ってしっかりとめておく。
7.竿の先端部分に瞬間接着剤を塗り、残りのデコレーションボール2つで挟むように貼り合わせる。
8.リリヤン、または刺繍糸の先端を1回結んで結び目を作り、できあがり。
ミニ釣り竿の使い方
写真は改良前のものなので、持ち手が少々違いますが、同じミニ釣り竿です。
ミニ釣り竿は、短い竿なので浅瀬でしか使えません。それでも、海や川で足下に潜んでいる魚を釣るには十分です。
実際に釣り糸と釣り針をつけてみましょう。
竿先のリリヤンに釣り糸を結ぶやり方は、「チチワ結び」が有名です。今回はアウトドアでもよく使う「2重8字結び」を使います(ほとんど同じ結び方です)。
写真の手順を参考にして、結んでみてください。
緑のロープは釣り糸。白いロープはリリヤン(または刺繍糸)を表しています。
釣り針は釣りたい魚に合わせて、あまり大きくないタナゴかメバル用の針がおすすめです。
釣り糸の長さは先端から、持ち手の上にあるデコレーションボールまでにしましょう。
釣り針から少し上に、ガン玉(丸い小さいおもり)をひとつつけると、沈みやすくなります。
遊び終わったら、持ち手上のデコレーションボールに釣り針を引っかけて収納します。安全のため、持ち運ぶときや収納するときには、針が刺さらないよう引っかけておきます。
釣り針を垂らしたまま移動すると危険ですので、必ず引っかけるようにしてください。
釣りはまだ早い?そんな年齢の子どもにこそ最適な釣り竿
ミニ釣り竿は、先端に煮干しを結んで、ザリガニ釣りなどにも使えます。針が危ないと心配な子どもには、こういった使い方が良いでしょう。
我が家の長女はこのリメイク竿を使って、1歳8か月頃から海釣りを始めました。
どの程度の年齢から釣り竿を持てるかは、子どもの性格にもよりますが、幼稚園くらいの子でしたら、すぐに使い方も覚えられると思います。
ミニ釣り竿は、安全対策として先端部分が目などに刺さらないよう、デコレーションボールやドアノブカバーをクッションにしています。
それでも針のついた道具ですので、無理のない範囲で、必ず大人の目が届くところで使用してください。
また、デコレーションボール部分は、ボロボロになったら取り替えましょう。1袋買えば山ほど入っているので、半永久的に交換が可能だと思います。
ミニ竿と侮るなかれ。目の前の浅瀬で、かなりの大物が釣れることもあります。カサゴやギンポなどの根魚がかかると、驚くほどの引きが楽しめますよ。
子どもと釣りに行くと、置いてあるところを踏まれたり、持たせてほしいとせがまれて壁や地面に当てたり……どうしても「竿先ポッキリ事件」が起こります。
それ自体は悲報ですが、ちょっとした工夫で、折れた竿も楽しいアイテムに生まれ変わらせることができます。
市販の竿でこんなに小さいものはまず見ませんので、子どもも自分専用の竿として、とてもよろこんでくれるでしょう。
パパママ手作りのミニ竿で、子どもと一緒に存分に釣りを楽しんでみてくださいね。
【PROFILE/天嶺 葵】
アウトドア系フリーライターで、3児の母。海にも山にも出没するママキャンパー。子どもを中心に楽しめる、ファミリーライクなアウトドアライフを提案します。料理、DIYが得意。”ないもの、欲しいものはお金をかけずに作る!”がモットー。
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