満足度最高ランク!本当に買ってよかったと思えるギア
アウトドアライターとして活動している筆者が、「これは買って良かった! 絶対に手放したくない!」と感じるほど気に入っているキャンプ用品を5つ(シングルバーナー、テーブル、チェア、ナイフ、ランタン)ご紹介します。
そのなかには誰もが知っている超有名な商品もあれば、少しマイナーですが非常に使い勝手が良いアイテムもあります。
そしてこれらのキャンプ用品はすべて、キャンプ初心者の方にもおすすめしたいものばかり。
道具選びに迷ったら、このなかから選べばきっと後悔しません。それくらい自信を持っておすすめできる逸品をピックアップしました。
【SOTO(ソト)】G-ストーブ ST-320
最初にご紹介するアイテムは「G-ストーブ」というシングルバーナー。新富士バーナー株式会社が展開するアウトドアブランド『SOTO(ソト)』の商品です。
現在のアウトドア用品の市場には、実にさまざまなシングルバーナーが存在しています。そのなかにあっても、G-ストーブのキャラクターは強烈です。
もっとも特徴的なのが収納時のコンパクトさ。世界最薄となる厚さ2.5cmを誇り、バッグのなかの小さな隙間にも入ります。
本のように開いて使用する点がユニークで、ワイド&ローなスタイルは、ほかのどのシングルバーナーよりも低重心。
クッカーを乗せたときの安心感がちがいます。
V字に展開した外装が風防として機能している点も、このG-ストーブの強みです。
バーナーの最高出力はそれほど高くないものの、風に影響されることなく効率的に加熱できます。
同時にこの外装は遮熱板としてもはたらき、テーブルにダメージを与えにくいのも良いところです。
なお、この画像に写っているGストーブは旧モデルです。
現行モデルも構造や基本性能は同じですが、本体にプリントされているロゴやゴトクの色など、細かい部分に変更がなされています。
【キャプテンスタッグ】トレッカー ジュラルミンロールテーブル
『CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)』の商品である「トレッカー ジュラルミンロールテーブル」は、分解してコンパクトに収納できるテーブル。
耐久性・携帯性・使いやすさなど、どれをとっても弱点らしい弱点が見当たらない良品です。
そしてこのテーブルのもっとも気に入っているポイントが天板の高さ。
地面から天板まで32cmほどあり、あぐらスタイルで使用するにしても、チェアに座って使用するにしても快適そのものです。
キャプテンスタッグのロールテーブルというと、この商品よりも有名なものがあります。それは「アルミロールテーブル」です。
そちらはもはや、アウトドア用テーブル界のレジェンド的存在。
きわめて高い実用性とコストパフォーマンスで、いまも多くのキャンパーの心をつかんで離しません。
しかしこの2つのうちのどちらかを選ぶとしたら、私なら「トレッカー ジュラルミンロールテーブル」です。
収納時のサイズは大きくなるものの、高さがもたらす快適性は圧倒的。使用する時間が長いほど、この差が顕著にあらわれます。
ただしテントの内部や前室で使用する場合には、逆にアルミロールテーブルの方が好都合。
そのような狭い場所においては、低いテーブルの方が扱いやすいからです。
どちらを選択してもおそらく後悔はしないので、使用目的にあわせてチョイスしましょう。
【Helinox(ヘリノックス)】チェアワン
「コンパクトなアウトドア用チェア」というカテゴリーのなかで、おそらくもっとも有名なのが『Helinox(ヘリノックス)』の「チェアワン」。
よく似た商品がたくさん出回っていますが、このチェアワンが本家本元です。
幅35×奥行き10×高さ12cmのサイズに収納でき、重量は890gと非常に軽量。
収納袋に大きくプリントされたブランドロゴも、満足感をいっそう高めてくれる要素です。
収納サイズがコンパクトであるいっぽう、展開するとふくらはぎから背中までをしっかりサポートしてくれる、十分なサイズのチェアになります。
アルミニウム合金製のフレームが体勢にあわせて適度にしなり、座り心地はきわめて良好。
そして体重をうまい具合に分散することで、長時間の使用においても疲労を感じさせないすぐれものです。
これからキャンプを始めようとしている方にとっては、1万円超えの値段に少々気が引けてしまうかもしれません。
しかしチェアワンには、その値段以上の価値があると断言できます。座り心地の良さだけでなく、使い所の多さもこのチェアワンの魅力だからです。
キャンプだけでなく、地域のお祭りやお子様の運動会など、幅広いシチュエーションで活用できます。
【G・SAKAI(ジー・サカイ)】サビナイフ3
「サビナイフ」シリーズは日本が世界に誇る岐阜県関市のナイフメーカー『G・SAKAI(ジー・サカイ)』が手がけるハイクオリティーなナイフ。
その名前のとおり、錆びることを知らないナイフです。
このきわめて高い耐食性は、サビナイフに使用されている「H-1鋼」という素材の特性によるもの。
H-1鋼がどれほどサビに強いのかについては、販売元のG・SAKAIが実験で証明しています。
なんと海水と同じ塩分濃度の塩水に1年間入れておいても、まったく錆が見られなかったというのです。
この脅威的なほどの錆びにくさは、キャンプでの使用においてはとても大きなメリットとなります。
料理で使用したあと、毎回きれいに洗えるとも限らないからです。
通常、料理中に付着した果汁や魚の血などをそのままにしておくと、錆が発生する原因になります。
しかしサビナイフであれば、そのまま放置しても錆びることはありません。メンテナンスに気をつかわなくても、きれいな状態を長年維持してくれます。
そのため手入れが面倒な方や、長持ちする道具が欲しい方にうってつけのナイフです。
またサビナイフシリーズは、サイズや刃の形状が異なるモデルが豊富にラインナップされています。
そのなかでも刃渡り13.1cmの「サビナイフ3」が、汎用性にすぐれているためおすすめです。
キャンプから家庭での料理まで、オールラウンドに活躍してくれます。
>レビュー記事はこちら/【レビュー】”錆びない”ナイフ「サビナイフ」は釣りにキャンプに激しくオススメ!
【FEUERHAND(フュアーハンド)】ベイビースペシャル276
キャンプにおいて、ランタンはなくてはならない道具。明かりがなければ、キャンプを楽しむどころではなくなってしまいます。
これからキャンプを始める方にとっては、最優先で手に入れるべきキャンプ用品の1つです。
そして数あるランタンのなかでも、ドイツの『FEUERHAND(フュアーハンド)』が販売する「ベイビースペシャル276」は不動の人気を誇る逸品。
灯油を燃料とするランタンのベストセラーです。
実際に使用してみると、人気の理由がよくわかります。このランタン、雰囲気が抜群に良いのです。
やさしい光、灯油の匂い、持った手に伝わる熱。そのように五感に伝わってくるものが、心を安らぎをもたらしてくれます。
実用性においては、現在の主流であるLEDランタンには遠く及びません。
しかしこのローテクのなかにこそ、なかなか言語化しきれない魅力が詰まっているのです。
大きくて荷物になる。灯油を入れる手間がかかる。煤(すす)が溜まるから掃除が必要。
そういった不便さえ尊く感じてしまう。そんなランタンです。
キャンプになくてはならない道具たち
アウトドアライターである筆者のお気に入りとして、今回ご紹介した5つのキャンプ用品。
それぞれシングルバーナー・テーブル・チェア・ナイフ・ランタンのカテゴリに分類されるものです。
その5つのカテゴリに該当するキャンプ用品はとくに重要度が高く、優先的にそろえていくべきであるといえます。
現在使用している道具に不満がある方や、これからキャンプ用品を買いそろえていこうとしている方。
そのような方々は、今回ピックアップしたアイテムをチェックしてみてください。
SOTO(ソト) G-ストーブ ST-320 詳細
使用時サイズ:幅15.3×奥行き19.5×高さ7.7cm
収納時サイズ:幅14.2×奥行き7.8×高さ2.5cm
重量:380g
最高出力:2.1kw(1800kcal/h)
素材:アルミニウム、ステンレス、真鍮
価格:6800円
キャプテンスタッグ トレッカー ジュラルミンロールテーブル 詳細
使用時サイズ:幅39.5×奥行き35×高さ31.5cm
収納時サイズ:幅44×奥行き13.5×高さ6cm
重量:900g
耐荷重:10kg
素材:アルミニウム合金
価格:7800円
ヘリノックス チェアワン 詳細
使用時サイズ:幅52×奥行き50×高さ66cm
収納時サイズ:幅35×奥行き10×高さ12cm
重量:890g
耐荷重:145kg
価格:11550円
ジー・サカイ サビナイフ3 詳細
全長:24.3cm
刃渡り:13.1cm
刃厚:2.3mm
重量:120g
素材:H-1鋼、FRN、18−8ステンレス
価格:12100円
フュアーハンド ベイビースペシャル276(ジンク)詳細
サイズ:幅15×高さ26cm
重量:480g
タンク容量:340ml
素材:ガルバナイズドスチール
燃焼時間:20時間以上
価格:4400円
写真・文/斎藤純平
【Profile/斎藤純平】
キャンプ、バイクツーリング、スキューバダイビングを趣味とするアウトドアライター。加えてこれから狩猟を始めようかと画策中。何をするのにも基本的にすべて一人で、キャンプもツーリングも思い立ったら即出発。読み手にとって本当に役に立つ情報を発信します。