木製ナイフで肉が切れるのか?
自然と一体になることを追い求めるブランド「Bush Craft Inc.」(以下 ブッシュクラフト)は、キャンプにサバイバル要素を求める自然派キャンパーから人気を集めています。
そんなブッシュクラフトから、環境にやさしい使い捨てカトラリーセットが発売されました。木製のスプーン・フォーク・ナイフがセットになっており、使用後は焚火の燃料として火にくべることができるため、ゴミが出ずエコな商品として注目されています。
しかし、木製のナイフやフォークで肉を切ることができるのか、という疑問を持ちませんか?
そこで今回は、エコカトラリーセットを入手し実際に使用してみて、キャンプシーンで実使用に耐えられるだけの性能を持っているのか検証してみました。
キャンプのカトラリー選びに迷っているという方は、使い捨てできるこちらの商品もチェックして、ぜひ検討してみてください。
木製ナイフでステーキ肉が切れるか検証
ブッシュクラフトのエコカトラリーセットは、木製のスプーン・フォーク・ナイフが各10本ずつ、計30本同梱されています。
パッケージは自然派キャンパーから愛されるブッシュクラフトらしく、ナチュラルな印象です。
木製のフォークとナイフで、ステーキ肉を切ることができるか検証してみます。
使う肉はスーパーで販売されている、安価な牛ももステーキ肉。あえて少し硬めの肉で、木製ナイフの切れ味を確認します。
エコカトラリーセットの柄の部分には、「Bush Craft Inc.」の文字と企業ロゴが刻印されています。
アイスクリームの棒のような材質で、軽くて頑丈そうな印象です。
ナイフは刃の部分がギザギザになっており、肉がしっかり切れそうな見た目です。
刃先は丸くなっているため、誤って怪我をする心配はあまりなさそうです。
フォークもナイフと同様、先が丸くなっているため怪我の心配があまりなく、小さなお子さんに使わせるのにちょうどよさそうです。
しかし硬い肉に対して、フォークがしっかり刺さるか少々心配です。
フォークとナイフで実際にステーキ肉を切ってみたところ、正直なところ「少し切りづらいな」という感想を持ちました。
フォークは前述の通り先が丸いため、ステーキ肉に刺すというより、押さえるような使い方になります。
ナイフは前後に動かし、ギザギザで肉を裂き切るような使い方になります。繊維質な肉は切るのは苦労しそうです。
ナイフで切った肉の切断面は、包丁で切ったわけではないので、スパッときれいな断面ではありません。
しかし木製ナイフでここまで切れるのであれば、キャンプでの使用には充分でしょう。
ステーキ肉を切った後のナイフは、ギザギザの部分が少し潰れてしまいました。
これは肉を切る際に、ナイフをお皿に強く押し付けたのが原因のようです。後から新しいナイフに持ち替えて再度肉を切ってみたところ、ギザギザを潰さずに使うことができました。
フォークは元々先が丸いため、潰れてしまうようなことはありませんでした。
木製のため折れてしまうのではないかと心配していましたが、最後まで折れることなく使えました。
やわらかいハンバーグで再度検証
やわらかいハンバーグで、再度エコカトラリーセットを使ってみました。
ハンバーグのようにやわらかいものであれば、フォークはしっかり刺さり、ナイフですんなりと切ることができます。
食事をする際にプラスチックやステンレスなどのカトラリーは、少なからず硬い印象を受けます。歯や舌に当たると冷たく、人工の素材を感じてしまいます。
しかし木製のカトラリーはやわらかい印象で、温かみがあります。自然素材のカトラリーは、自然を楽しむキャンプの食事にぴったりではないでしょうか。
使用後は焚火の燃料になる
食事をした後のエコカトラリーセットは、焚火の燃料になるのが特徴です。
使い捨てとうたっていますが、捨てずに燃料として再利用すればとてもエコ。ゴミが出ないため食事の片づけもラクになります。
火付きがとても良いため、着火剤として使うのがおすすめです。
エコカトラリーセットは、食事を美味しくするアイテム
ブッシュクラフトが販売するエコカトラリーセットは、木の温かみを感じられる木製食器。
自然を楽しむキャンプで使うのにおすすめで、鋭利なナイフを持たせるのが心配な、小さなお子さんにもおすすめのアイテムです。
使用後は焚火にくべてしまえば、汚れ物を持ち帰る必要もなく、ゴミも出ないためとてもエコ。自然を愛するキャンパーに、とてもおすすめしたいカトラリーです。
キャンプのカトラリー選びに迷っているという方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
Bush Craft Inc. ECOカトラリーセット30Pcs 詳細
セット内容:スプーン・フォーク・ナイフ 各10本
価格:990円(税込)
写真・文/アサノダイスケ
【Profile/アサノダイスケ】
秋田県在住アウトドア系フリーライター。オリジナルのキャンプギアを設計・製作するのが趣味。年間30泊以上キャンプを楽しんでおり、将来は山を購入して自分で切り拓き、キャンプ場を作って経営するのが夢。
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