車中泊が快適になる場所選び、マナー、グッズをチェック!
いつでも好きな場所に出かけられて、宿泊代の節約にもつながる車中泊。最近は”バンライフ”などとも言われています。
気軽にアウトドアを楽しむための手段として、人気を集めています。
そんな車中泊を快適にするポイントがいくつかあります。
ずばり場所選びにあります。車中泊が可能な場所や安心して過ごせる場所、車中泊をする際のルール・マナーについて解説します。
加えて、より快適に過ごすためのグッズ選びについてもまとめました。
最低限、押さえておきたいルールをおさらい
車中泊の最大のメリットは、「車を駐車した場所が、そのまま宿泊場所になる」という点です。
宿泊だけであれば、設備が充実したキャンピングカーは必ずしも必要ではありません。場所さえ選べば、「トイレや水道は外で借りて、車の中は眠るだけ」といったスタイルで楽しむことも可能です。
さて、そんな車中泊を場所として人気が高いのが、以下のようなスポットです。
・高速道路上のサービスエリア
・道の駅
どちらもドライバーのために整備された施設であり、車を長時間駐車しやすいという特徴があります。
またトイレや食事で困るようなこともないでしょう。多くのドライバーが立ち寄るため、安全性が高いというメリットもあります。
ただしこれらの施設は、あくまでもドライバーが休息をとるためのもの。すべてのドライバーのための休憩所であり、特定のドライバーのための宿泊所ではありません。
特に道の駅などでは、明確に「車中泊禁止」というルールを打ち出すスポットもあります。
「車の中で眠るのだから、どこの場所を使っても良い」というわけではなく、車中泊が可能な場所は限られているということを頭に入れた上で、お出かけの計画を立ててみてください。
安心して車中泊を楽しめるとは? おすすめスポット3選
車中泊で場所選びを間違えると、深夜に移動を命じられたり、治安が悪くリラックスできなかったりすることもあります。
どのような場所であれば安心して車中泊を楽しむことができるのか、事前にしっかりとチェックしておきましょう。
車中泊スポットとしておすすめなのは、以下の場所です。
RVパーク
RVパークは、車中泊をしたい方が安心して過ごせるように整備された、車中泊専用スポットです。
各地で車中泊に関するトラブルが増える中で、日本RV協会が積極的に推進しているシステムとなっています。
RVパークはオートキャンプ場とは違って、あくまでも「車中泊をするためのスポット」です。このため、電源などは用意されているものの、基本的に屋外で調理をすることはできません。
トイレは24時間使用可能で、近隣に入浴施設がある場所もあります。多少費用はかかりますが、快適に過ごすことができるでしょう。
サービスエリア&パーキングエリア
あくまでも無料で車中泊をしたい! と思ったときに、候補に挙がりやすいのがサービスエリアやパーキングエリアです。
実際に出かけてみると、車中で仮眠をとっているトラック運転手も少なくありません。トイレや水道が24時間使えることからも、車中泊のベストスポットとして捉える方も多いことでしょう。
サービスエリアやパーキングエリアであれば、目的地へ移動するまでの高速道路上で、自由に宿泊場所を選ぶことができます。
コンビニやガソリンスタンド、シャワー施設などが揃ったサービスエリアは、特に人気です。
とはいえ、先にもお伝えしたとおり、サービスエリアやパーキングエリアは車中泊のために作られたスポットではありません。
通常利用する他の方々の迷惑にならないよう、マナーを守って過ごすことが大切です。
オートキャンプ場
オートキャンプ場での過ごし方は、人それぞれ。もちろん車中泊での使用も可能です。
キャンプ場内まで車で乗り入れることができ、自分たちのサイトで自由に過ごせるのが、オートキャンプ場の魅力です。
基本はキャンプ場なので、炊事場やトイレなど、最低限の設備は揃っていて自由に使えます。
ただし自分たちだけで使用する場所ではありませんから、深夜の騒音や車の移動には注意する必要があります。
オートキャンプ場では、区画ごとに料金が決められているケースもあれば、利用する人数で計算されるケースもあります。
コストが気になる場合には、無料で使用できるオートキャンプ場を探してみてください。
車中泊を計画するときは、最新情報のチェックがマスト!
車中泊の場所選びは、お出かけ前に済ませておくのが重要です。この際に重要なのが、「常に最新情報をチェックしておく」という点です。
車中泊を楽しむ方が増加するにつれて、マナー違反をする利用者に悩まされる施設も増えてきています。このため、施設利用の際のルールに新たに「車中泊禁止」を設けるケースも多くなってきています。
この前は車中泊OKだったとしても、今回も同じようにOKとは限りません。常に最新の情報をリサーチしてから出かけましょう。
また、いくらネットを使ったとしても、最新の情報を欠かさずチェックできるとは限りません。車中泊予定場所に到着したら、車中泊禁止の看板がないかどうかなど確認したうえで、決定してみてください。
マナーを守って、楽しい車中泊を実践しましょう!
車中泊であると便利な寝具アイテム編
続いては、車中泊を快適にしてくれるアイテムを12個ほど紹介します。
まずは寝具アイテムです。
1.寝袋
寝袋があれば毛布やブランケットがいらないので、場所をとりません。使わない時はコンパクトに収納できるので、あまり大型の車ではない人には重宝します。
ただ、身動きが取りにくい点や、体が大きい人には窮屈であることが難点です。
2.スリーピングマット
車のシートなどのデコボコ部分が気になる人もいることでしょう。そんな時はスリーピングマットがあると快適です。
折り畳むと枕にもなりますので、シートに敷くのもよし、枕にするにもよし、使い方は自由です。使わない時は、折り畳んでコンパクトに収納できます。
3.ブランケット/毛布
ブランケットか毛布はあったほうがよいです。寝る時以外も、少し寒くなってきたら羽織ることができますし、外に出た時にも利用することができます。
おすすめは綿素材です。柔らかく、通気性もすぐれています。夏でも冬でも重宝することは間違いありません。
4.エアマット/エアーベッド
空気を入れることで膨らみ簡易的にベッドになるのが、エアマットやエアーベッドです。普段は空気を抜けばコンパクトに収納できるので、場所もとりません。
空気を入れるのが大変ですが、別売りのポンプなどを買うとラクです。エアマットの中には、バルブを回すだけで自動的に空気が入るものもあります。
ただ非常に大きいので、キャンピングカーなど大きめの車でなければ利用するのは難しいです。
車中泊の車内を快適にするアイテム編
次に、居住空間としての車内の快適性をグッとアップしてくれるおすすめアイテムを紹介します。
1.カーテン、サンシェード
普通に車を使うぶんには、窓になにかを設置することはありません。しかし車中泊をする場合は外からの日光、特に朝日を遮るために、カーテンやサンシェードは必要です。
光を遮るだけではなく、外気温からの影響を防ぐ目的でも使えます。車によって窓のサイズは異なりますので、購入する時はサイズに気をつけましょう。
2.USB扇風機
夜寝る時にエンジンを切る人が多く、時期によっては車内が暑くて寝苦しくなることもあります。そんな時に活躍するのが、USBポートに挿して使える扇風機です。
コンパクトでどこでも置くことができ、エンジンを切っても利用できます。ただ首振り機能が付いていない商品がほとんどなので、車内全体に風のいかないのが難点です。
3.USB電気毛布
秋から冬にかけての寒い季節は、USB電気毛布があると重宝します。寒いと毛布を掛けたり寝袋に入るだけでは、なかなか暖をとることができません。
電気毛布にくるまれば、まるでこたつの中にいるような温かさのため、快適に眠ることができるでしょう。普段のひざかけにも使えます。
4.カップホルダータイプの空気清浄機
車の中のニオイやほこりっぽさが苦手という人もいますよね。そんな人はカップホルダータイプの空気清浄機がおすすめです。
車のドリンクホルダーに置ける大きさであり、置くだけで嫌なニオイやほこりなどを吸い取り、快適な空気にしてくれます。音も無いため、利用していても気になりません。
5.冷温庫
飲み物を保管しておきたいけど、車内に置いておくとすぐにぬるくなってしまいます。でも冷温庫があれば、飲み物を常に冷やしておくことができます。
コンセントやシガーソケットで使えて、しかも持ち運びができる車載用の冷温庫があるので、ひとつ持っておけばキャンプでも活躍してくれます。
車中泊で準備しておきたいバッテリー関連アイテム
スマホ、PC、調理家電など、車中泊をする際は、さまざまな電化製品を使います。バッテリーの確保もとても重要です。
1.モバイルバッテリー
車中泊で困るのが電気です。スマホの充電もそうですし、先ほど紹介したUSBタイプの商品も、供給元がないと利用できません。
そこで活躍するのがモバイルバッテリーです。最近のものはいくつものタイプの差し込み口がついているため、さまざまなタイプのスマホに対応しておりますし、USBも挿すことができます。
できれば、二つ以上携帯していた方が安心です。
2.シガーソケット車載電源充電器
モバイルバッテリーと合わせてあると便利なのが、シガーソケット車載電源充電器です。車のシガーソケットに差し込むことで、充電できるようになります。
複数人ででかけるときは、モバイルバッテリーだけでは充電が足りないことも考えられます。そんなときは、二つの方法を用意しておくと安心です。
その他
最後に、あると便利なアイテムたちです。
1.風呂セット
車中泊はどこでも寝泊まりできるため気楽でよいものですが、風呂がないので銭湯や温泉に行きたいですよね。なので、常にお風呂セットは車の中に置いておきたいものです。
シャンプーやリンス、タオル、石けんなどを、小さいバッグにまとめておくといいですね。風呂セット用のバッグもあり、乾きやすい素材でできているためおすすめです。
2.ランタン
寝るときはエンジンを切ってしまうので、夜起きたときの明かりが不安です。そんなときはランタンを用意しておくとよいでしょう。
LEDタイプだと乾電池でも長持ちしますし、非常に明るいので外に出る時の携帯用としても便利です。
車中泊の準備は防災の備えとしても有効
災害があったときにどうするか、防災の備えは多くの人が意識しています。
出先で被災してしまったり、自宅で過ごすことが困難になってしまったり、そういった非常時の備えとして車を有効活用する方も増えています。
せめて寝袋とバッテリーだけでも常に車載していれば、非常時でもいくらか安心です。
地震、台風、洪水など、日本にはさまざまな災害が隣り合わせです。ときには自宅からの移動を迫られることもあるでしょう。
車中泊の備えがあれば、移動しながら生活できるので、より安全な場所へ移動しながら生活できます。いざというときの防災対策としても、車中泊が注目を集めています。
快適な車中泊は事前の準備が不可欠!
車中泊は宿泊費がかからず、好きなときに好きな場所で寝られるという自由さが魅力です。
一方で、やはり普通のベッドや布団で寝るよりも大変なので、快適に過ごすための事前の準備が大切です。
便利なアイテムを用意し、車中泊を楽しく、より快適にさせましょう。