× CLOSE

ヘリクルーズ、カヌー、トレッキング!星のや富士の「ディスカバー樹海ツアー」を徹底レポート

星のや富士が送る、ふだん体験できないぜいたくな樹海ツアー

国内外から多くの宿泊者が集まるグランピングリゾート、星のや富士。2020年4月から、1日1組限定のスペシャルなツアーを行うことが決定。その名も「ディスカバー樹海ツアー」!

この度、その魅力を多くの人に知ってもらいたいということで、特別に同ツアーを体験させせいただいた。スタートからフィニッシュまで、全行程を余すことなく紹介する。

>関連記事【【レビュー】星のや富士で日本初の本格的グランピングを体験してみた!】
>関連記事【星のや富士の極上”グランピング”サービスを体験! 料理もアメニティも別格!】

目的は「青木ヶ原樹海を観察して興味・理解を深めてもらうこと」

みなさんは、青木ヶ原樹海という場所をご存知だろうか。富士山麓の一帯に広がる森のことを指し、風が吹くと木々が波のようになびくことから「樹海」と名付けられたそうだ。

始まりは平安時代までさかのぼる。この時代に起きた富士山の大噴火で、周辺にマグマが流れ込み、2年をかけてようやく固い溶岩になった。その後あちこちで苔が生え、松やスギが育ち、1200年かけて現在の姿になったとされている。

一番の特徴は、その1200年の間で人の手がほとんど入っていないこと。つまり自然本来の姿がそのまま残っているのだ。青木ヶ原樹海を観察することで、生態系の進化や変化をじかに見ることができ、将来の貴重な経験・資料となる。

星のや富士では、そんな青木ヶ原樹海をただ「へぇ〜!」で終わらせるのではなく、空・湖・森の中の3つの視点から樹海を観察し、印象に残してもらうことで、観光や環境の立場から深く考えてもらうことを目的にしている。樹海に詳しいガイドも付くので、幅広い知見を得ることもできるのだ!

最初のアクティビティは「ヘリクルーズ」

「ディスカバー樹海ツアー」は2泊3日にわたって行われ、アクティビティは2日目の朝から実施される。最初に体験するのは、空から樹海を観察するヘリクルーズ。

AirX社が手配するヘリコプターに乗って、河口湖や西湖の上を通り、20分ほど周遊して戻ってくる。取材したのは2月で、多くの木々は褐色しているが、樹海の中央あたりは緑色のまま。

樹海にはヒノキやモミなどの常緑針葉樹と、ブナやミズナラなどの落葉広葉樹が混在しているため、冬でも緑が残る木と葉が落ちる木があり、キレイなグラデーションが見られた。

こちらは西湖を折り返した地点に、富士山、樹海、河口湖の街が一緒になった絵。奇跡的に雲ひとつなく、風もおだやかだったので最高の景色が広がっていた! 富士山の麓にはグリーンがびっしり生えているが、街との境目はややまだらになっている。マップアプリでは簡単に見られるが、このような風景を見ることはめったにない。

ヘリクルーズは通常では乗る機会がないので、このような素晴らしい機会を体験できるのはディスカバー樹海ツアーならでは。ぜひその目でこの風景を堪能してもらいたい。※天候・気候によっては中止する可能性あり

なお、ヘリクルーズの様子を動画で撮影したので、ぜひ参考にしてもらいたい。

次のアクティビティは「カヌー体験」

ヘリクルーズが終わったら一度宿に戻り、次は場所を変えて次は西湖へ。ここではガイドと一緒に青木ヶ原樹海の近くまで向かい、より近い距離で観察する。

同アクティビティは、体験とは言っても自分でカヌーを漕ぐわけではない。ガイドが牽引して近くまで連れていってくれる。カヌーを漕いだことがない人でも、気軽に利用できるのはうれしい。

青木ヶ原樹海近くに到着。湖畔側の木はまだ小さく、岩場に苔がところどころにある。樹海は溶岩の上にできていると前述したが、興味深いのは土の上ではないということ。つまり、水分は土ではなく苔から取っているため、苔の存在はとても大きいのだ。

また、溶岩は水を吸わないため、雪解け水や雨は溶岩をすり抜けて下に流れ、水たまりとなる。それが富士五湖になったと言われている。そんな自然界の話を聴くと、より樹海への興味がわいてくる!

カヌーでひと通り樹海を見た後は、テーブルの上でアペリティフタイムを満喫。実はこのテーブル、ガイドがD.I.Yで取り付けたものだとか!

その上で、施設が作った軽食とジンジャーハイボール(ウイスキーは国産)で乾杯できるなんて、とても幸せなひと時。サンドイッチの中には鹿肉のリエットが入っており、手軽にジビエ料理が味わえる。

こちらのアクティビティは1時間ほどで終了。2日目はこれで終了し、宿でゆっくり休む。クラウドテラスや夕食などを楽しもう。

最後のアクティビティは「樹海トレッキング」

3日目は、朝6時20分に宿泊施設を出て青木ヶ原樹海へ向かい、最後のアクティビティ「樹海トレッキング」を体験。こちらもガイドが付いているので、樹海に関するさまざまなことを教えてもらえる。

空から樹海の全体像を観て、湖から断面を観た後は、実際に中に入ってミクロな部分を観察。筆者は以前にも異なるツアーで樹海に入ったが、たとえば松の木の子どもが生えていたことは気づかなかった。ガイドがていねいに教えてくれたので、そのかわいらしい姿にほっこりしてしまった。

目的地は竜宮洞穴。途中に倒木が見られた。こちらは1月に起きた強風でなぎ倒されてしまったそうだ。溶岩は非常に硬く、木の根が下ろせず安定しないことから、このような光景はたまに見かけるとのこと。

また、あまりに危険なものでない限りはこのままの状態で残すともガイドから話を聴き、本当に自然そのままの状態を残しているのだと感心した。

30分ほど歩いて洞穴に到達。中に入ると外とは気温が数℃も異なることにあらためてびっくり! また、洞穴の上にはいくつもの氷柱があり、長いもので1メートルもあった。気温差があることで見られる現象は、ぜひ同ツアーに参加してじかに見てもらいたい。

1時間半弱をかけて樹海を歩き、これにて全プログラムは終了。あとは荷物をまとめてチェックアウト。濃厚な3日間で、1週間を経ってもいろんな場面が頭に焼き付いていた。

カヌー体験と樹海トレッキングも動画で撮影したので、合わせてご覧いただきたい。

樹海を見るだけではない貴重な体験ができた3日間

実際に体験した感想として、日本人なのにまだ知らないことがたくさんあるものだ! と率直に感じた。

青木ヶ原樹海をただ散策するだけでなく、マクロからミクロまで広い視点で見ることで、より理解が深まり、また行きたい気持ちになった。そう感じられたのも、星のや富士のおかげであり、また行き届いたサービスで心ゆくまで癒されたことに他ならない。

このディスカバー樹海ツアーは2020年4月1日(水)から5月31日(日)の2か月間開催され、申し込みは体験日の1か月前までに行うようになっている。気になったら人は、ぜひ申し込んでもらいたい。

星のや富士「ディスカバー樹海ツアー」概要

期間:2020年4月1日(水)〜5月31日(日)

料金:1名12万円(税・サービス料別、宿泊代別)

予約:公式サイトにて1ヶ月前までに

星のや富士 施設情報

山梨県南都留郡富士河口湖町大石1408

TEL:0570-073-066(星のや総合予約)

チェックイン:15:00/チェックアウト:12:00

ツアーの申込と施設の詳しい情報はこちら

【Profile/小川迪裕(オガワミチヒロ)】

フリーランス編集者、ライター。得意ジャンルはキャンプとファッションで、雑誌からWEBまで幅広く寄稿する。最近はタブロイドやイベント冊子の製作、イベントの企画、ブランドPRなどもやる何でも屋に。


  • この記事が気に入ったらcazual(カズアル)に いいね! / フォロー しよう

  • 漏れない”超精密タンクキャップ”!
  • おすすめ!しょうゆ香るアウトドアソース

クラウドファンディングサイト「Fannova」

クラウドファンディングサイト「Fannova」

L-Breath

新着記事

PAGE TOP
COPYRIGHT © SHUFU TO SEIKATSU SHA CO.,LTD. All rights reserved.