服や寝袋もかけられる万能ハンガー
韓国発のアウトドアブランド「MINIMAL WORKS(ミニマルワークス)」は、独創性のある焚き火台やテントを多く輩出し、日本国内でもファンが増えている人気上昇中のブランド。
今回は、ありそうでなかったハンガーをレビュー。4サイズのうちのもっとも大きいXLサイズをキャンプで使ってみた。
収納袋も機能にこだわる
今回紹介するインディアンハンガーは、テントやタープで使われるポールを参考にしたフレーム構造をもつハンガーラック。
インディアンという名称は、交差している脚のトップ部がインディアンテント(ティピーテント)の突き刺したポールのトップ部に似ていることに由来するのではないかと推測する。
S、M、L、XLの4サイズ展開で、筆者はいちばん大きいXLサイズを購入。
使用サイズはW101×H143cmなのに対し、収納サイズはW48×D8cmと非常にコンパクト。スマホを隣に置くと、幅が小さいことがわかる。
素材にアルミを使用していることから、重量も1.08kgと軽量である。
収納袋はひと味違った設計。口が2種類あり、1つはドローストリング(ひもで口をしばる仕組み)になった先端部と、2つはサイドにあるファスナー。
前者はラックをスムーズに取り出すことができ、後者は部品が袋に引っかかることなくラックを収納できる。ユーザー目線で作ったポイントだ。
フレームはポールと同じ構造で、中にショッキングコードが内蔵されており、まるで磁石のように自然と連結する。力を使う必要がないのはうれしい。
組み立てる際のポイントは、ものを引っかけるフレームに脚を交差して差し込むこと。差し込んだらキャップのような部品をつける。
ここがうまく差し込んでいないと安定感に欠け、たくさんのものを引っかけると崩れたり折れたりする恐れがあるので注意しよう。
実際にラックにかけてみた
それでは、実際にものを引っかけてみよう。
まずは洋服から。
お尻が隠れるほどのミドル丈のアウターが地面に当たることなくかけることができた。
公式ページには耐荷重の記載はないが、あるキャンパーはファミリー5人分のジャケットをかけていたので、アウターをかけるぶんには折れる心配はなさそうだ。
次に寝袋。
こちらはモンベル「アルパインダウンハガー800 #0」で、快適温度マイナス6度Cの厳冬期対応モデル。
身長183cmまでの人が入れる長さがあるが、それをかけても地面に当たる心配なし!
最後にブランケット。
こちらはペンドルトン「オーバーサイズ ジャガードスパタオル」で、バスタオルだけでなくラグやレジャーシートにも使える万能アイテム。
長さは178cmと大判サイズだが、こちらも地面に着くことはなかった。
ちなみに、XLサイズのバー部分の高さは143cmに対し、ワンサイズ下のLサイズの高さは110cmで、数字で見るとブランケットはOK、寝袋はギリギリ地面に当たらないくらいになりそうだ。
地面に当たらないようにかけたい人は、余裕をもってXLサイズを選ぶのが良いだろう。
焚き火ハンガーとして使うには重量と高さに注意を
ハンガーラックに焚き火道具を吊り下げて使用する人がいるが、こちらのXLはアウターもかけられるほどの高さがあるため、焚き火ハンガーとして使うには高さがありすぎるかも。
もし焚き火道具を引っ掛けたいなら、SやMを使用したほうがいいだろう。
なお公式ページによると、同商品はスチールハンガーではないため、焚き火台の近くに置いたり、重いアイテムは引っ掛けたりしないようにしよう。
インディアンハンガーをいろんな場所で使ってみよう
独自構造のインディアンハンガーは、衣類や寝袋だけでなく、様々なものをかけることができそうだ。
筆者としては、たとえば家に友人やお客さんを招いた際、アウターを臨時でかけるのに使うのもアリと感じた。
インディアンハンガーを、ぜひいろんな場面で使用してみてはいかがだろうか。
ミニマルワークス「インディアンハンガー XL」アイテム紹介
使用サイズ:W101×H143cm
収納サイズ:W48×D8cm
重量:1.08kg
価格:10,450円(税込)
文/撮影】小川迪裕
【Profile/小川迪裕(オガワミチヒロ)】
フリーランス編集者、ライター。得意ジャンルはキャンプとファッションで、雑誌からWEBまで幅広く寄稿する。最近はタブロイドやイベント冊子の製作、イベントの企画、ブランドPRなどもやる何でも屋に。