× CLOSE

グランピングでヨーロッパ貴族気分!意外なつながりがあった!【連載vol.5】

グランピングの原型には貴族が強く影響していた⁉︎

大好評の週末連載「グランピングってなんなの?」も今回で第5回。前回に引き続き、グランピングのルーツに迫るのですが、意外な歴史があることが判明!

2016年は一大ブームを巻き起こした”グランピング”だが、そもそも一体どういうものか、わかっている人は意外と少数。そんな、いまさら聞けない疑問を解決したい! ということで、グランピングについて独自に調査しているというビューティフルキャンピングさんに、編集部員トコロが突撃インタビューをしてまいりました!

←vol.4「グランピングのルーツはどこにある?」はこちらから

【PROFILE/ビューティフルキャンピング】

本業はファッション誌、ファッション広告の編集・執筆。2011年春から、キャンプ空間をスタイリッシュに演出する楽しみ方「ビューティフルキャンピング」を広めようと活動中。

20130429-0025
http://beautifulcamping.net/
https://www.facebook.com/BeautifulCamping

【PROFILE/編集部員トコロ】

キャンプ歴4年。「cazual」立ち上げと同時に編集チームに配属され、全国を飛び回り、アウトドアメーカーやキャンパーへの取材を行っている。

prof_tokoro

アフリカにもグランピングがある?

ビューティフルキャンピング(以下BC)前回は、カナダのアウトドアリゾートがいまのグランピングのイメージを形成した一例と分析したけど、さらに僕がグランピングのルーツの一つと考えるのがアフリカなんだ」

トコロ「いきなりアフリカとは、また唐突っスね」

BC「キミ、『ダウントン・アビー』って知ってる?」

トコロ「ななな、なんスか、それ?」

BC「ですよね~(笑)。世界中で大ヒットした20世紀初頭を舞台にした英国ドラマだよ。この作品てさ、貴族と使用人を描いたドラマで専門家がスタッフに加わって当時の貴族の生活様式をものすごく忠実に再現している。そのなかで貴族の当然のイベントとして描かれているのが狩猟」

トコロ「それがグランピングに関係が??」

707e7723f5f58ac7dd7f52eb1cfa1309_s

ヨーロッパの貴族が目指したアフリカ。豪奢な普段の生活をサバンナでも再現していた

BC「そだよ。自国での狩猟に飽き足らない貴族や富裕層が次に目指したのがアフリカ。1800年代後半から狩猟目的のアフリカ渡航が行われていて、現地ではガイドサービスも行われていたんだって」

トコロ「詳しいッスねー」

BC「実はアフリカ旅行専門に37年!っていう旅行会社“道祖神”のエキスパート、羽鳥健一さんに根掘り葉掘り取材して教えてもらってきた」

トコロ「コケッ、受け売りじゃないッスか(笑)」

貴族のアフリカでの狩猟旅行がグランピングの原型とも言える

BC「まあ、聞きたまえ。当時は狩場を前もって整地させておいて、そこに飛行機で乗り付けるなんて贅沢もあったそうだ。当時の貴族の様子が映画『愛と悲しみの果て』に描かれていると聞いて見てみたけど、これがまあ贅沢! 主人公の女性がアフリカの荒れ地を何日も移動するときなんて、使用人を大勢連れ立っていてコックが料理を作ったりする」

トコロ「なんかグランピング的ッスね」

BC「でも、当時の貴族の目的はあくまで狩猟。ロマンチックなグランピング体験をするために、贅沢なキャンプをしていたわけじゃない。当時の貴族階級にとっては、どこにいても快適に過ごせる備えが当たり前だったんだと思う」

トコロ「特別な人たちだったんッスね」

BC「そうした特別な人たちに向けたサービスの土壌がアフリカにはあって、1960~70年代には常設のロッジがたくさん作られ、2000年代初頭にはグランピングに通じる贅沢なロッジもすでに生まれていた。この10年くらいは移動できるモバイル型のロッジが人気なんだって」

トコロ「なんスか? モバイル型って?」

BC「動物は時期によって移動するから、それに合わせて宿泊施設を用意しておくってことだよ。つまりベストな環境で動物を見ることが出来るってわけ。ついでにいうと、現在のアフリカを訪れる旅行者の主流は狩猟ではなく写真撮影だそうな。いくつかアフリカのロッジを紹介しよう」

1

ケニアのエンティム・キャンプのラウンジ。ケニアを代表する野生動物保護区、マサイ・マラの中央部、奥まった藪の中にある。部屋数も少なく、ワイルドな雰囲気満天の隠れ家的なテント式ロッジ。取材・画像協力:道祖神 https://www.dososhin.com/

2

ケニアのエンティム・キャンプの部屋内。ヌーの河渡りで知られるマラ川に面しており、運が良ければ、河渡りの時期に迫力のある渡りの様子がロッジの敷地内からでも見ることができる。取材・画像協力:道祖神 https://www.dososhin.com/

3

カサカ・リバー・ロッジ。ザンビアの南部、ジンバブエとの国境を形成し、ロウワー・ザンベジ国立公園の中を流れるザンベジ川の川岸に位置するロッジ。すべての部屋から川沿いを見渡せる。取材・画像協力:道祖神 https://www.dososhin.com/

4

ザンビアのカサカ・リバー・ロッジのダイニング。川岸に集まるバッファロー、ゾウ、カバ、ワニなどを観察できるほか、四駆サファリカーを使った陸上でのサファリ、ザンビア川でのボートサファリ、フィッシングなどアクティビティのベースキャンプとして、自然の中でリラックスできる空間を提供。取材・画像協力:道祖神 https://www.dososhin.com/

まとめ:グランピングの原型はアフリカでの貴族の狩猟旅行にもあり

次回はグランピングの種類についてビューティフルキャンピングさんに解説してもらいます! 乞うご期待!

→vol.6「グランピングにはどんな種類があるの?」(12月31日(土)公開予定)へ続く

取材協力:道祖神 https://www.dososhin.com/

【グランピング連載 記事リスト】
vol.1/そもそもグランピングってなんなの?
vol.2/なぜグランピングは日本で流行っているの?
vol.3/グランピングって言葉はいつ誕生したの?
vol.4/グランピングのルーツはどこにある?
vol.5/グランピングとヨーロッパ貴族の意外な関係とは?
vol.6/グランピングにはどんな種類があるの?
vol.7/グランピングブームは今後も続くの?


  • この記事が気に入ったらcazual(カズアル)に いいね! / フォロー しよう

  • 漏れない”超精密タンクキャップ”!
  • おすすめ!しょうゆ香るアウトドアソース

クラウドファンディングサイト「Fannova」

クラウドファンディングサイト「Fannova」

L-Breath

新着記事

PAGE TOP
COPYRIGHT © SHUFU TO SEIKATSU SHA CO.,LTD. All rights reserved.