今日のグランピングのイメージがどうやって形成されたのかを分析!
今週もやって来ました!週末連載「グランピングってなんなの?」。第4回のテーマは、いかにして今日のグランピングのイメージが形成されたのか、そのルーツに迫ります。
2016年はキャンプだけでなく、レストランやショッピングモールなど、さまざまなところで展開された”グランピング”。そもそもこれって一体どういうものなの? そんな、いまさら聞けない疑問を解決したい! ということで、グランピングについて独自に調査しているというビューティフルキャンピングさんに、編集部員トコロが突撃インタビューをしてまいりました!
←vol.3「グランピングっていつ誕生したの?」はこちらから
【PROFILE/ビューティフルキャンピング】
本業はファッション誌、ファッション広告の編集・執筆。2011年春から、キャンプ空間をスタイリッシュに演出する楽しみ方「ビューティフルキャンピング」を広めようと活動中。
http://beautifulcamping.net/
https://www.facebook.com/BeautifulCamping
【PROFILE/編集部員トコロ】
キャンプ歴4年。「cazual」立ち上げと同時に編集チームに配属され、全国を飛び回り、アウトドアメーカーやキャンパーへの取材を行っている。
ツイッターから探るグランピングのルーツは?
トコロ「前回までの話だとグランピングって言葉は2005年に英国とアイルランドで生まれたってことっスよね。しかも、グランピング誕生の2005年以前から、それっぽい施設はあったと?」
ビューティフルキャンピング(以下BC)「そうそう。そのヒントはツイッターにあるのだよ」
トコロ「詳しくおせーて!」
BC「ツイッターが運用を始めたのは2006年。いまツイッターで”glamping”と検索してヒットする最古のツイートは2007年6月20日、bertperrynewsというアカウントによるものだ。このツイートではカナダの施設“クラークワット ワイルダーネス リゾート” が紹介されている」
トコロ「どんな施設なんスか?」
BC「気になるでしょ。バンクーバー島にあるキャンプテイストの高級リゾートホテルで、大自然の中に白いキャンバステント、豪華な家具を備えているのが特徴。しかも現地へは本土から水上飛行機で向かうって趣向になってる。ほい、これがそのホームページ(http://www.wildretreat.com/)」
トコロ「あー、このテントや調度品の雰囲気は、いまイメージされているグランピングそのものッスね」
メディアへの露出と海外グランピングブームの盛り上がりが一致
BC「そうなんだよね。興味深いのは彼らのメディアへの露出。ホームページによるとメディア初登場は2001年で、2007年頃から雑誌などでの紹介が急増している。これって海外のグランピングブームの盛り上がりとも重なるんだよ。一番と断定する証拠はないけれど、クラークワット ワイルダーネス リゾートが、現在のグランピングのイメージを非常に早い段階で確立した施設であることは間違いない」
トコロ「いまのグランピングのお手本のひとつにはなっていそうッスね」
BC「注意してほしいのは施設側がグランピングとは自称していない点。つまり、見た目にはグランピングそのもの! だけど、創業時にその言葉はなかったし、彼ら自身も開業後に生まれたグランピングをうたい文句にすることをしなかった」
トコロ「なるほど。やりますね、おやっさん!」
BC「誰がッおやっさんじゃいッ! 今回はここまで! 次回は、僕が考えるグランピングのルーツ第2弾を解説するよ」
まとめ:カナダのアウトドアリゾートが今日のグランピングのイメージを早くから実践していた
次回はグランピングのルーツ第2弾です。「実は本記事の分析とはまた違ったルーツもある」とビューティフルキャンピングさんの目が光ります。乞うご期待!
【グランピング連載 記事リスト】
vol.1/そもそもグランピングってなんなの?
vol.2/なぜグランピングは日本で流行っているの?
vol.3/グランピングって言葉はいつ誕生したの?
vol.4/グランピングのルーツはどこにある?
vol.5/グランピングとヨーロッパ貴族の意外な関係とは?
vol.6/グランピングにはどんな種類があるの?
vol.7/グランピングブームは今後も続くの?