創意工夫するのが楽しいスノーピークの鍛造ペグ「ソリッドステーク」
デザイン性や信頼性に優れるキャンプ用品を多数販売していることで人気のスノーピーク。
そんなスノーピークが製造している鍛造ペグ「ソリッドステーク」は、鋼材に高熱処理をほどこした後にプレス機で数回叩いて強度を高め、最後に黒電着塗装という特殊な塗装をすることで耐食性を付加するという、こだわりの製法によって生み出される逸品。
ほかのペグでは歯が立たないような固い地面をも貫く頑強さと、実際のキャンプシーンにおける実用性の高さを兼ね備えています。
そんな「最強のペグ」の呼び名も高いソリッドステークは、テントの設営に使用する以外にもアイディア次第でいろんな使い道があることをご存知でしょうか?
スノーピーク「ソリッドステーク」のアレンジテクをご紹介!
新型コロナウイルスの影響でキャンプに出かけることができない今、おうちキャンプ、お庭キャンプを実践している人も多いことでしょう。
自宅の庭でできるキャンプ術としてお伝えしたいのが、ソリッドステークを使ったアレンジテクです。
ソリッドステーク1本でできるものから4本使用するものまでを画像付きでご紹介するので、面白そうだと感じたらぜひ挑戦してみてください。
見る人をアッと驚かせるような、画期的なアイディアを形にすることができるかもしれません。
ソリッドステーク活用術1:蚊取り線香スタンド
ソリッドステークの活用の仕方としては割と定番なもの。
蚊取り線香の中心にソリッドステークを通した状態で地面に突き刺し、蚊取り線香を持ち上げて引っかけるだけで完成です。
主に夏場のキャンプで役に立つ活用術で、なんの変哲もない蚊取り線香をちょっとだけオシャレに設置することができます。
短くなった蚊取り線香が地面に落ちる前に回収するようにしましょう。
ソリッドステーク活用術2:ランタンスタンド
ブッシュクラフトにおいても役に立つ活用術。現地調達した木の枝をソリッドステークにくくりつけることで、ランタンスタンドが完成します。
ランタンは高い場所に設置するほうが広い空間を効率的に照らすことができるので、ランタンスタンドはできれば持って行きたいキャンプ用品。
しかし、ランタンスタンドは収納時のサイズが大きくてけっこうな荷物になるものも多いです。
その点、この活用術はソリッドステーク1本と木の枝をくくりつけるためのヒモさえ用意しておけばいいだけなので、荷物のコンパクト化にもつながります。
それに拾った木の枝を使うため、よりワイルドなキャンプの雰囲気を味わうことができます。
ソリッドステーク活用術3:ゴミ袋スタンド
ソリッドステークとレジ袋を組み合わせて作るゴミ袋スタンドです。
2本のソリッドステークの穴にレジ袋の持ち手の部分を通して固定し、レジ袋が広がるようにしてソリッドステークを地面に刺します。
ゴミ袋をただ地面に置いて使うよりもいくらか見た目が良くなりますし、風で飛ばされることがなくなります。
今回使用したソリッドステークは長さ30cmのものですが、40cmや50cmのソリッドステークを使用するともっと使い勝手の良いゴミ袋スタンドができるはずです。
ソリッドステーク活用術4:ハンガーラック
ハンガーラックは、小物を吊り下げておくことができる便利なキャンプ用品。
ソリッドステーク1本でできるランタンスタンドを2つ作り、その2つの間にハンギングチェーンというロープ状の道具を渡して作ります。
ハンギングチェーンはカラビナやS字フックを取り付けるためのループがついているので、ただのロープよりもハンガーラックとしての使い勝手に優れています。
重量物を吊り下げると支柱にしているランタンスタンドが倒れる可能性があるので、あくまで小物用として使用してください。
ソリッドステーク活用術5:ウインドスクリーン
風が強い時にはなくてはならないウインドスクリーンも、ソリッドステークを利用して自作することができます。
ソリッドステークに組み合わせるのはプラダンなどの板状のもの、もしくはアルミシートのような柔らかいものでも大丈夫です。今回はアルミシートの端をソリッドステークにクルクルと巻きつけて製作しました。
ただし、火のすぐ近くで使用する場合は、燃えやすいものを使用することは避けましょう。
このソリッドステークで作るウインドスクリーンは市販のものと比べて、地面にしっかり固定できるのが良いところ。
強い風が吹いても簡単には倒れないので、ストレスを感じることなく使用できます。
ソリッドステーク活用術6:ゴトク
ソリッドステーク4本と金属製の網を組み合わせて作ったゴトクです。
網はバーベキュー用のものでもいいですし、キッチンで使用する水切り用のものでもOK。ソリッドステークと網の固定方法を工夫すれば、どのような網でも作ることができます。
ただし、網は頑丈なものを選ぶのが重要なポイント。熱で簡単に変形してしまいそうな網は、使っているうちに壊れてしまう可能性があります。
頼りなさそうに見えるかもしれませんが、そこそこ重いものを乗せても安定しています。幅が広いので小さいテーブルとしても使用可能です。
ソリッドステーク4本だけでしっかりしたゴトクを作るのは少々難易度が上がりますが、焚き火にもアルコールストーブにも使用できる便利なアイテムになるので挑戦してみてください。
ソリッドステーク活用術7:荷物置き
ソリッドステークに自転車のカゴ用のネット、もしくはバイクの荷物を固定するツーリングネットを組み合わせれば荷物置きができます。
ネットについているフックをソリッドステークの穴に引っかけ、まずは1本地面に突き刺します。それからはネットの張り具合を調整しながら、ほかのソリッドステークを同様に地面に刺していったら完成です。
たるまないようにテンションを強めにして張るのがコツ。
地面に直接置きたくない小物類を置いておくのに便利で、テーブルを持ち運ぶより荷物にならないというメリットがあります。
使用するネットは、網の目が細かいものの方が乗せた小物が落ちづらいのでおすすめです。
ソリッドステーク活用術8:薪置き
ソリッドステーク4本のみで完成する薪置きです。
太い薪にはあまり役に立ちませんが、、手のひらサイズの焚き火台に使うような細い薪であれば十分に使えます。
作り方は至って簡単。ソリッドステークを2本ずつクロスさせて地面に刺すだけです。
こうすることにより薪を地面に直接置かずにすむので、地面が濡れていても薪が湿ってしまうことがなくなります。
また、薪ではなくバッグを置くための台としても使えます。この場合も、バッグが濡れたり汚れたりするのを防ぐことができて便利です。
ソリッドステークの可能性を探究しよう!
スノーピークのソリッドステークは、単なるペグとしてのみ使用するのはもったいない優秀なキャンプ用品です。
構造が極めてシンプルなだけに、使う人のアイディア次第で様々な姿に変化します。
考えれば考えるほど「こんなことができるのでは?」というひらめきが生まれ、それが成功しても失敗しても楽しめる。まるで子どもがブロックで遊んでいるような感覚です。
キャンプは必要な道具をしっかり揃えていくのもいいですが、無いものをその場で作り出すのも一つの楽しみ方。
ソリッドステークがあれば、現地にあるものでなんとかするというちょっとしたサバイバル感を味わうことができます。
そしてソリッドステークの活用をおすすめしたいのは、普段のキャンプにワイルドさを取り入れたい方や、ものにあふれたキャンプが好きではない方、そしてキャンプのスタイルがマンネリ化していると感じている方などです。
そういった方は、あえて最小限のキャンプ用品とソリッドステークだけをキャンプ場に持っていくのはいかがでしょうか?
そうすることで、よりクリエイティブなキャンプが楽しめると思います。
スノーピーク「ソリッドステーク」商品詳細
サイズ:300mm(ヘッド部/φ15mm、打込み部/φ8mm)
重量180g(×6)
材質:スチール(S55C、黒電着塗装)
セット内容:ソリッドステーク30(×6)
文/斎藤純平
【Profile/斎藤純平】
キャンプ、バイクツーリング、スキューバダイビングを趣味とするアウトドアライター。加えてこれから狩猟を始めようかと画策中。何をするのにも基本的にすべて一人で、キャンプもツーリングも思い立ったら即出発。読み手にとって本当に役に立つ情報を発信します。