英国のアウトドアメーカーに小田原のアウトドアショップが別注
神奈川県の小田原に拠点を構えるアウトドアセレクトショップ『sotosotodays(ソトソトデイズ)』が、英国のアウトドアブランド『Snugpak(スナグパック)』に別注をかけた寝袋があるのをご存知だろうか。
スナグパックは、高い機能をもつ化繊(化学繊維)を封入した寝袋が有名で、すべて本国である英国で生産するこだわりを持っている。
なのにお値段がとてもお得! 車中泊ファンからキャンパーまで多くの人が利用している。
今回、創業5周年を迎えたsotosotodaysの周年祭にお邪魔したとき、目についたこちらを購入したので、その週末に行ったキャンプで実際に使ってみた。
ゆったり目な封筒タイプは想像以上に快適
こちらの別注寝袋は「Mariner SQ(マリナー スクエア)」というモデルで、スナグパックが展開する寝袋の中で保温レベルは中堅クラス。
ISOFIBRE(アイソファイバー)というシリコン加工ポリエステル中級繊維を使っていて、快適外気温度はマイナス2℃、下限外気温度はマイナス7℃で3シーズン対応となっている。
筆者が冬キャンプ用に持っているモンベル「ダウンハガー800 #1」を隣に置いてみた。スナグパックの収納サイズは40×24cmで、幅はほぼ変わらず、高さはややスナグパックのほうが高い。
こちらは広げた状態。全体サイズは220×80cmで、海外ブランドということもありサイズは大きめ。
フルファスナータイプを採用し、全開にすると掛け布団側をめくり、ラグとしても使える。足元だけ開ければ足先を出すこともできるので、暑くなったらそれで温度調整もできる。
sotosotodaysが別注でこだわったのは、パイピングの生地。通常はテレインカモを全体にあしらったミリタリー使用だが、こちらはその柄を顔まわりとファスナーを覆う生地だけに限定し、そのほかは使いやすいオリーブを採用した。
「少しでも遊び心を取り入れることで、より多くの人が親しんで使ってもらえるように工夫した」とのこと。
では実際に就寝。頭まわりがゆったりしており、ピローを置いても圧迫感がない。幅も80cmもあるので、寝返りをうっても窮屈に感じなかった。
この日は日中16℃と春並みの陽気になった一方で、夜は4℃と一気に冷え込んだ。実際にこれで寝てみたところ、少し寒いかな? と感じながらも、寒さで寝られないことはなく、無事にテントの中で一夜を過ごすことができた。
もし寒さが心配な人は、顔をしっかりと縛って冷気を完全遮断したり、フリースなどを着て寝るといいだろう。
ちなみに、マリナー スクエアには吸湿・放湿性があるので中は快適に過ごせるように作られている。また表面は撥水加工を施し、ある程度の水なら弾くので濡れる心配もない。
化繊の難題、収納を攻略するには?
化繊の寝袋は、ダウンと比べると小さくなりにくいことがあり、収納時も大変という声もよく聞く。ではどうすれば収納袋に収めればいいのか。簡単に紹介したい。
まず寝袋の裾(足先の部分)を収納袋に入れ、そこからねじ込むように突っ込んでいく。「きれいに丸めて入れないと形が悪くなるのでは?」という人もいるが、そうするとムダな空気が化繊に入り、小さくなりにくくなるため収納できない。
とにかく、できるだけ空気を入れないようにするために、素早く、ねじ込みながら入れたほうがいいのだ!
ある程度寝袋が中に入ったら、4箇所にあるコンプレッションベルトでギュッと縛ればコンパクトにまとまる。これがあるのとないのとでは大違いだ。
この寝袋を買うと寝袋型キーホルダーがもらえる!
購入時に「もしよろしければ……」という言葉とともに出てきたのがこちら。寝袋型のキーホルダーを付録でもらえるのだ!
なんともかわいらしいデザインで、後ろのカラビナでベルトなどに引っ掛けられる。鍵は最大3つまでつけられ、下のファスナーを開けて内側の鍵を取り出す。なくなり次第終了のため、気になる人は早めにゲットしよう。
シリーズの中では保温性は中堅レベルと言われながら、快適外気温度はマイナス2℃をマークし、2月のキャンプでも安心して寝られたスナグパック×sotosotodaysの寝袋。
ときに売り切れになることもあるそうなので、入荷したら購入してみて欲しい。
sotosotodays(ソトソトデイズ)×Snugpak(スナグパック)寝袋紹介
通常サイズ(約):220×80cm
解放サイズ(約):220×160cm
収納時サイズ(約):40×24cm
重量(約):1750g
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スナグパックの公式ページはこちら
撮影・文/小川迪裕(オガワミチヒロ)
【Profile/小川迪裕(オガワミチヒロ)】
フリーランス編集者、ライター。得意ジャンルはキャンプとファッションで、雑誌からWEBまで幅広く寄稿する。最近はタブロイドやイベント冊子の製作、イベントの企画、ブランドPRなどもやる何でも屋に。