アウトドアで活躍するシュラフ
シュラフは、キャンプでの就寝時などのアウトドアで活躍するアイテムですが、決して安いものではありません。
長く快適に使い続けていくために重要となるのが、使用後のメンテナンス。
今回は、シュラフの正しいメンテナンス方法について、詳しく解説していきます!
使用後のシュラフは意外と汚れている
キャンプで使用したシュラフは、見た目は変わらずとも意外と汚れているもの。中に入り込んで眠れば、人間の身体から発生する湿気や皮脂が、シュラフに移ってしまうのです。
そんなシュラフのもっともポピュラーなメンテナンス法と言えば、湿気対策。使用後の朝にはシュラフを干して、よく乾かしてから収納する方も多いでしょう。もちろんこれは、カビ対策としても有効な方法です。
しかし、もう一つ忘れてはいけないのが皮脂対策。シュラフに付着した皮脂を放置すれば、臭いや汚れの原因になってしまいます。
それだけではなく、シュラフの素材に皮脂が付着すると、保温性が低下するなどのトラブルの原因になってしまう可能性も。
ニオイや衛生面だけでなく、シュラフの大切な機能性を守るためにも、汚れ対策はしっかりと行うようにしましょう。
基本のシュラフメンテナンス方法は?
シュラフは意外と汚れやすいものですが、使うたびに丸洗いをする必要はありません。頻繁に丸洗いをしていると、素材を傷めてしまう可能性があります。
シュラフの一部分のみに汚れが付着している場合には、部分洗いをするのがおすすめ。ダウンクリーナーなどを用意したら、水に溶かしておきましょう。
スポンジやタオルなどの柔らかい洗濯道具を使い、、シュラフの素材を傷めないように汚れを落とすことを意識してください。
また、シュラフの汚れをチェックしていると、小さな破れや傷などを発見するケースも少なくありません。
リベアシートなどを準備して洗濯後に修理しておけば、次の使用時も安心です。
シュラフは全体的に汚れやへたりが気になってきたら丸洗いがおすすめ
シュラフのへたりや汚れが目立ってきたり、しばらく使用する予定がないときには、シュラフを丸洗いしましょう。部分汚れでは対応できない汚れも、スッキリ除去できます。
ただしシュラフの素材によって、洗濯方法や使用する洗剤には違いがあります。お手持ちのシュラフの素材に合わせて、丸洗いの方法をチェックしてみてください。
またシュラフを丸洗いする前には、洗濯表示タグを必ずチェックしましょう。
▼モンベルのダウン用洗剤を使ったダウンジャケットの洗い方はこちらの記事をチェック
ダウン素材シュラフの洗い方&干し方
ダウンのシュラフの場合、使用する洗剤はダウン製品専用のものです。
普通の洗濯用洗剤を使うと、ダウン製品の性能が低下してしまう可能性があるので、避けてください。
ダウン専用洗剤を用意したら、以下の手順で洗っていきます。
1.浴槽などでぬるま湯に洗剤を入れ、シュラフを浸す(ジッパーは閉めておく)
2.足で優しく踏んで、洗う
3.全体を洗ったら、一度お湯を入れ換えてすすぐ(水が濁らなくなるまで繰り返す)
4.浴室の床にシュラフを広げ、上から押して水分を抜く
5.バスタオルで挟んで、さらに脱水する
6.ジッパーを開けて、乾燥機に入れる(低温)
7.撥水剤を塗布する
乾燥機を使ってある程度乾かすことができますが、内部まで完全に乾かすためには、ある程度の時間がかかります。
風通しのよい日陰にシュラフを置いて、1週間ほど乾燥させると安心できます。乾燥過程が終了したら、シュラフの全体を触りながら、中身の偏りをほぐしてお手入れ完了です。
化繊綿素材のシュラフの洗い方&干し方
化繊綿のシュラフの場合は、家庭用の中性洗剤を使用することができます。
専用の洗剤を用意する必要がないので、ダウン製品よりもメンテナンスしやすいかもしれません。
1.ぬるま湯に浸す(※ダウン製品と同じ手順で)
2.洗ってすすぐ(※ダウン製品と同じ手順で)
3.脱水(※ダウン製品と同じ手順で)
4.風通しのよい日陰に、形を整えて置く、もしくは吊るしてゆっくりと乾燥させる
5.完全に乾いたのちに、中綿の偏りをほぐしていく
化繊綿のシュラフは、時間をかけてじっくりと乾かしていきます。
気象条件によっては、1週間以上の時間が必要となるケースもあるので、焦らずにじっくりと作業していきましょう。
化繊綿の場合、素材にダメージを与える恐れがあるため、乾燥機の使用はNG。
また天日干しにすると、表の生地が紫外線によって劣化する可能性があるので、こちらも避けるようにしてください。
化繊綿のシュラフの場合もダウン素材と同様に、仕上げに撥水剤を塗布しておくのがおすすめです。
正しいメンテナンスでシュラフはもっと長持ちする
シュラフの寿命は、普段のメンテナンスによって大きく左右されます。
普段、こまめに行いたいメンテナンスと、時折行う丸洗いで、清潔さと機能性を維持していきましょう。
シュラフを丸洗いする際には、いくつかの注意点を守って丁寧に洗うことが大切です。
「最近ちょっとシュラフの汚れが気になる」「シュラフが臭ってきた」なんて時は、ぜひメンテナンスを行ってみてくださいね。