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オールバーズ「ウールランナー・ミズル」購入レビュー!インソール自慢のスニーカー

オールバーズが待望の日本1号店をオープン!

シリコンバレーで誕生したシューズブランド「Allbirds(オールバーズ)」。

材料から製造、パッケージングまで全工程でサステナブルを意識した取り組みがなされ、シリコンバレーで働く業界人やハリウッド俳優など多くの著名人をとりこにしている。

アメリカの有名ニュース雑誌『TIME』は、同ブランドのシューズを「World’s Most Comfortable Shoe(世界で一番快適な靴)」と絶賛している。

今まで日本では購入ができなかったが(Amazonでは並行輸入かつ高価で販売されている)、2020年1月10日に原宿店がオープンし、これを機に国内でもシューズが買えるようになった!

そこで、筆者はオープン初日に開店1時間前から並び、なんとか目的のシューズを購入。実際に履いた感想や感じたことを紹介する。

まずはAllbirds(オールバーズ)のパッケージをチェック

今回購入したのはWool Runner Mizzles(ウールランナー・ミズル)というモデル。同ブランドのフラグシップモデルはWool Runner(ウールランナー)だが、それにPuddle Guard™と呼ばれるフッ素非含有コーティングを施した撥水機能が付いたのがこちら。

アウトドアで使うならとスタッフから教えてもらって購入した。価格は1万5000円(税込)で、一般的なシューズと比べるとやや高かった……。

商品を紹介する前に、まずはパッケージから見てみよう。

一見、普通のダンボールに見えるが、素材の90%はリサイクルダンボールが使用されている。パッケージの上部を見てみると……。

シューレースが使用されている! お店では3色のシューレースが無料でもらえ、その1本をパッケージの上部に通して持ち帰ることができる。レジ袋ではなくパッケージそのまま持ち帰るという新しい方法である。

次にウールランナー・ミズルの全体をチェック

パッケージからシューズをピックアップ!

こちらはナチュラルブラックというカラーで、真っ黒ではなくグレーに近い暗いトーンの色みだ。タン以外に装飾はほぼなく、非常にシンプルなデザイン。

素材のメリノウールは、寒いときには暖かく、暑いときには涼しいという温度調節機能がある。それにより、年中履いても足が快適に過ごせる特徴がある。

生地はフェルト状(ウールを圧縮して平べったくした状態)になっており、ゴワゴワしておらずすっきりした印象。なにより、メリノウールは天然繊維のためアレルギーがないと言われているので、素足で履いても足にアレルギー反応が出にくいのがうれしい。

リサイクルペットボトルを採用したシューレース。太くしなやかで縛りやすい

ソールの厚みは約4cm。コンバースのオールスターが約4cmなので、それと比べると肉厚

インソールを見てみたところ、表面にはアッパーと同じフェルト状のメリノウールが使われており、肌触りがとてもよい。裏面は「いい方法でいいシューズは作られる」と意味するメッセージが刻まれている。

インソールを取り出してみた。こちらが表面

こちらが裏面。ブランドのコンセプトが刻印されている

グリーンを採用したのは、ヒマシ油を原料にしたGreen EVAを搭載していることに合わせたものと思われる。

ソールの溝は深めに設計され、水がたまっているところを歩いても左右に分散して流れるようになっている。

アウトソールは形状に合わせて長短さまざまな溝がついている

なお、ここにもサステナブルを追求するポイントがあり、ソールはブラジル南部のサトウキビを原料にしたSweetFoam™と、グリップ力を高めるためにFSC®認定天然ゴムを使用している。

ウールランナー・ミズルを実際に履いて体験してみた

次に実際に履いてどんな履き心地がレポート。

率直な感想は、「シュッとしたデザインなのに意外と窮屈ではない」ということ。横から見ると甲が低く、見た目では日本人の足に合わないかもしれない……と思ったが、深さなのかフェルトのストレッチなのか、甲高な筆者の足でも違和感なく履けた。

まるで、クラークスのデザートブーツを履いたような感動。また幅も十分あり、3Eくらいのワイズがありそう。

歩いてみると、アウトソールの溝が機能して反り返りもスムーズ。アッパーもやわらかいので指の関節が痛くなることはない。

また、ラン系スニーカーのような反発性がない一方で、着地した際のクッション性があるので、土だけでなくアスファルトの上を歩いてもひざの負担はない。

水を当てて撥水性をチェック。しっかりと弾いた! これなら雨の日も安心、かと思いきや……。

少し強い水を上から当ててみたところ、徐々にウールに水分が染みてきて、3秒しないうちに「あれ、内側に染みてきたかな?」と感じた。

ちょっとした水を弾くことはできても、さすがに完全防水ではなさそう。使用する際には注意したいが、とはいえ急な天候の変化で水を弾いてくれるのはうれしい。

ウールランナー・ミズルを履いていて気になったこと

思った以上の履き心地のよさと、ある程度の撥水性があるので十分と感じたが、下り道を歩いていたところ、アッパーに指の形が浮き出ることに気づいた。

やわらかい素材ということもあるが、横から見ると思った以上に浮き出るため、激しい場面で使い続けると生地が耐えきれるか不安。使いどころを考慮して履いたほうがよさそうだ。

オールバーズのウールランナー・ミズルは足にも環境にもやさしい

もともとファッション誌の編集者だった筆者は、数え切れないほどのシューズを履いてきたが、オールバーズのシューズはトップクラスにいい履き心地だった。

クッション性だけでなく、ウール素材で足の寒さ対策にもなり、なおかつ撥水性もあるので天候を気にせずに履けるのがポイント。なお、オールバーズのシューズはどれも丸洗いが可能とのことで、ある程度履いたら実際に洗ってその仕上がりもレポートしたい。

「Simplicity In Every Step(すべての手順が簡潔)」というキャッチフレーズ

100%カーボンニュートラル(製造するときに出る二酸化炭素排出量と、植木などでそれを吸収する量が等しい状態)を達成したシューズでもあり、購入することで微量ながら環境保護活動に貢献していることを想像すると、少なからず罪悪感が軽くなる。

これからのオールバーズの発展に期待したい。

Allbirds(オールバーズ)「ウールランナー・ミズル」商品紹介

価格:1万5000円(税込)

サイズ:レディス/5(22.0)〜11(28.0)、メンズ/8(25.0)〜14(31.0)

カラー:ナチュラルグレー、ナチュラルブラック、サバンナナイト

商品の詳細はこちら(本国サイト)

オールバーズの公式ホームページはこちら(本国サイト)

Allbirds 原宿 ショップ詳細

住所:東京都渋谷区神宮前1-14-34 原宿神宮の森ビル1階

アクセス:JR原宿駅竹下口より徒歩1分

営業時間:11:00〜20:00

撮影・文/小川迪裕(オガワミチヒロ)

【Profile/小川迪裕(オガワミチヒロ)】

フリーランス編集者、ライター。得意ジャンルはキャンプとファッションで、雑誌からWEBまで幅広く寄稿する。最近はタブロイドやイベント冊子の製作、イベントの企画、ブランドPRなどもやる何でも屋に。


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