東京在住者の4割が地方移住検討!?
キャンプ、登山、サーフィンなど、アウトドアアクティビティでさまざまな土地に行くと、「あ、この自然の雰囲気好きだな。こんな環境で暮らしたら最高だろうな」と思うこともしばしば。ちなみに、ある新聞調査によると東京在住者で移住を検討したことがある人は4割もいるとか。かくいう僕もそのひとり。そこで自然が豊かで移住政策に熱心な県を調べてみました!
歴史好きだけでなくアウトドア好きも魅了する高知県!
坂本龍馬、土佐藩など、歴史好きを魅了する高知県。それだけでなく、四万十川が代表するように自然もとっても豊かなエリアだ。山あり、川あり、海ありで、アウトドアアクティビティはなんでもござれ、まさにアウトドア天国なのです。しかも、移住政策にとても熱心だというのです。
アウトドア好きにオススメ! 高知は密かな移住人気県!
常日頃から、さまざまなアクティビティが楽しめる高知県は、移住を考えているアウトドアフリークにオススメ。
というのも、実は高知県は移住者が続々と増えているというのだ。平成23年度241人、平成24年度225人であった移住者が、プロモーションを強化した平成25年以降、順調に毎年増加中の高知県。平成27年度は平成24年度に比べ、移住者の数が約3.8倍になった!
総務省の「移住相談に関する調査結果」によると、高知県は平成27年度の移住相談件数が北海道を上回る全国第2位となるなど、移住人気県としてにわかに注目を集めている。
※【移住相談件数】
第1位:長野県(12,054件) 第2位:高知県(8,276件) 第3位:北海道(6,945件)
出典:総務省調査「移住相談に関する調査結果」
県を大家族に見立てた高知家キャンペーン
最大規模の移住・就職相談会「高知暮らしフェア」が12月に開催!
そんな高知県への移住相談会が12月、東京・大阪で開かれる。なんと、県内全市町村が東京、大阪に集結する、高知県史上最大規模の相談会だ。「移住に興味はあるけど、移住先でどうやって生計を立てていくの?」と不安に思う人は、就職相談もできるので、まずは気軽に相談会に行ってみるのもアリ。高知県内にある約20の企業が参加。就職相談に乗ってくれる。ほかにも農・林・漁業の一次産業、起業の相談ブースのほか、先輩移住者セミナーなど、高知で暮らすための仕事・住まい・地域などの情報満載のイベントとなっている。
【東京】12月11日(日)10:30~16:30/東京交通会館12階ダイヤモンドホール/入場無料
【大阪】12月10日(土)11:00~17:00/難波御堂筋ホール7階/入場無料
公式HP:http://www.pref.kochi.lg.jp/~chiiki/iju/doc/schedule/
全国47都道府県、約350の自治体・団体が大集合!「ふるさと回帰フェア2016」
12月まで待てないという人には、今週末の10月22日に開かれる「ふるさと回帰フェア2016」に行ってみよう。このイベントは、高知のみならず、全国47都道府県、約350自治体・団体が移住相談コーナーや特産品などのコーナーを開設。ふるさとでの暮らしを希望する都市住民とそれを受け入れたい地域の出会いの場を提供するイベントだ。
■イベント日時
10月22日(土)10:00~16:30/東京国際フォーラム/入場無料
高知県コーナー:ホールE
高知県からは、馬路村・香南市・香美市・南国市・高知市・本山町・土佐町・土佐市・仁淀川町・四万十町・四万十市が参加。高知県移住・交流コンシェルジュへの相談もできる。
詳細はこちら:http://www.furusatokaiki.net/fair/2016/exhibitor/page/15/
さまざま移住体験プログラムがある高知県
高知県出身者以外では、なかなか長期で高知に滞在したことがある人は少ない。そこで、旅行気分の気軽な「お試し滞在」から「本格移住体験」まで、さまざまな移住体験プログラムが用意されている。こういったプログラムを活用して、高知での生活をシミュレーションしてみるのもいいだろう。
1.別荘感覚で高知体験!?滞在型市民農園「クラインガルテン」
滞在型市民農園「クラインガルテン」は、ドイツで盛んな200年の歴史をもつ農地の賃借制度だ。敷地の中には農園・菜園に加えて宿泊施設があり、野菜づくりを楽しんだり、他の利用者や地域住民と交流したりすることができる。
2.「田舎暮らし」を旅行で体験
高知県内には農村・漁村の暮らしを体験できる民宿や小学校などの廃校を活用した宿泊体験施設が豊富に存在。ホテルや旅館代わりに利用すれば、旅行をしながら田舎暮らしが体験できる。宿の“おんちゃん”、“おばちゃん”の人柄に魅かれ、移住を決意する人もいるとか。
3.短期滞在で高知を体感「移住体験ツアー」
普段の旅行では味わえない、高知の暮らしを体感できる「移住体験ツアー」もある。移住者のお宅訪問や、空き家・お試し体験施設の見学、夜は高知自慢の食を囲んで地元の方と楽しむ「おきゃく(宴会)」など高知の自然・食・人、暮らしを体感できるツアーだ。ツアースケジュールの例はこんな感じだ。
移住体験ツアーの詳細はこちらをチェック→ http://www.pref.kochi.lg.jp/~chiiki/iju/doc/schedule/10279/
4.中長期滞在で本格的に移住を検討「お試し滞在施設」
家財道具や調理器具が一式備えられていて、田舎暮らしを試してみることができるお試し滞在施設。いきなり移住することに不安を感じている方や、移住先を決めかねている方におすすめ。中長期の滞在で、地域に入り込んで、高知人の気質や習慣に触れるチャンスだ。
ほかに自然と寄り添って生計を立てる農林漁業に興味のある人向けのフォローにも積極的だ。
農業に興味のある方(http://www.nogyo.tosa.pref.kochi.lg.jp/)
・産地が求める人材ニーズを明確化にして発信する「産地提案型」の推進
・仕事をしながら農業について学べる「こうちアグリスクール」(東京・大阪・高知)の開催
林業に興味のある方
・2015年に開設された、林業を一から学べる高知県立林業学校での研修の実施
(http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/030201/files/2015021300174/gakkouannai.pdf)
・林業の現場を巡るツアー(年2回)の開催
漁業に興味のある方
・漁業を体験する「短期研修」、就業に向けた技術習得を目的とした「長期研修」の実施
・高知県での漁業に興味のある方はこちらをチェック
(http://www.pref.kochi.lg.jp/~chiiki/iju/shigoto/gyogyou.shtml)
自然に寄り添ったエリアでのライフスタイルに興味がある方は、まずは相談会などのイベントに行って、雰囲気だけでも感じてみるのもいいだろう。ふだんなかなかお目にかかれないさまざまな地方の暮らしぶりが見えるので、休日のお出かけ先のひとつとして大型の移住相談イベントはおもしろそうだ。
【移住に関する関連記事はこちら】
【東京・御前崎・白馬乗鞍】季節ごとに海と山のデュアルライフを楽しむ/スタイリスト野崎美穂さん
東京・奥多摩の自然を感じる、「エミケン」のオリジナルアウトドアギア
伊豆下田に行ったら迷わずGO! NanZ VILLAGEは地元に根ざした新型商業施設 移住者も続々⁉︎
【東京】奥多摩に移住したアートヤーン作家・森るるさんー羊毛を染めて紡ぐ、穏やかな暮らしとはー
【東京】奥多摩の自然に魅せられ移住した木工職人のライフスタイルストーリー
text:george
【PROFILE/george】
茨城県東海村出身の32歳。インテリア雑誌、週刊誌、書籍、ムックの編集を経て、現在Webディレクター。4年前の朝霧ジャムに行って以来、アウトドアにハマる。テントはMSRのエリクサー3、タープはZEROGRAM。車を持っていないので、キャンプに行くときは知人の車に相乗りが常。なので、基本の装備は「軽くコンパクトに、友人の負担にならないこと」が信条。