ファッションと釣りが融合した「D-VEC」
釣りファンのなかで「DAIWA(ダイワ)」と言えば、おなじみの老舗釣具ブランドだ。では、そのダイワを中心にスポーツ用品の製造・販売を手がけるグローブライドが、2017年に立ち上げたブランド「D-VEC(ディーベック)」をご存知だろうか?
ディーベックは長年、フィッシング用品の開発で培ってきたダイワの技術をファッションに取り入れたアイテムを展開している。ダイワは釣りを中心とした”アウトドアブランド”だとすると、ディーベックはアウトドア技術を軸にした”ファッションブランド”だ。ディーベックは洗練された都会的な雰囲気をまとっているが、それもそのはず、デザインにはハイブランド出身のスタッフが関わっているという。
表参道ヒルズにコンセプトショップがオープン
ブランド立ち上げの同年に東京・原宿のキャットストリートに1号店を出店しているが、2019年3月2日に2店舗目となる新しいコンセプトショップ「D-VEC TOKYO EXCLUSIVE」を表参道ヒルズにオープンさせた。
「D-VEC TOKYO EXCLUSIVE」では、ディーベックに加えて、釣り具店でしか展開していなかったダイワのアイテムも一緒に提案していくという。
空間のデザインはディーベックのロゴなども手掛けているアートディレクターの佐藤可士和氏が担当。床や壁はシンプルに仕上げながらも、釣り具で使われるカーボン素材を巨大なブランドロゴのオブジェや什器に使うなどこだわりが光る。ほかにも、天井からラックを吊るす糸に50号の釣り糸を使うなど、ブランドの背景をリスペクトしたショップとなっている。
アパレルから釣り竿、釣り用の小物までディーベックとダイワ双方のメンズ・ウィメンズ商品を取り扱い、トレンドとなっているアウトドアミックスのスタイルを提案している。
D-VEC(ディーベック)の2019春夏の新作
春のアウターにぴったりなフライトジャケットは、釣り糸に使われる1本の糸でできているモノフィラメントを髪の毛よりも細い糸状にした”モノフィラメント技術”を採用して、約230グラムという超軽量化を実現した。
釣り棹で使うカーボン素材を中棒に採用した重量76グラムの折り畳み傘。これならふだんカバンに入れていても重くなくて重宝しそうだ。
釣り棹を振ったり、釣りでは腕の上げ下げが多いが、その動きをしても着崩れないような動体裁断技術を応用したはっ水生地のテーラードジャケット、ルアーを使ったピアスやイヤリングなど、商品にはフィッシングアイテムの技術がふんだんに盛り込まれている。
アウトドアファッションが人気となっているが、釣りを背景とした日本発のディーベックは他のブランドとは一線を画す技術やコンセプトが面白い。
業界初! ISPOアウトドア部門受賞のレインジャケット
一緒に置かれるダイワの商品は、ディーベックに合うように、機能性とファッション性が高い商品をセレクトするという。
たとえば、世界最大のスポーツ用品国際総合見本市「ISPO」でアウトドア部門の「Winner」に輝いた「ジャガードジャケット」がおすすめだ。通常、複数の柄を表現するには違う布地を縫い合わせないといけないが、そうするとつなぎ目ができて防風・防水性能は落ちてしまう。
このジャガードジャケットは、1枚の生地にいくつかの織り組織を組み込むことで、複数の柄がありながらも極力縫い目を少なくして、機能性、快適性、デザイン性を高めているのだ。そこを評価されてのISPOで受賞となった。
フィッシングアイテムを作ってきただけあって、水に対する性能の高さは折り紙付きだ。人とは異なるアウドドアファッションを求めるなら、ディーベックがおすすめだ。
D-VEC TOKYO EXCLUSIVE詳細
住所:東京都渋谷区神宮前4丁目12番10号 表参道ヒルズ 本館 B1階
営業時間:月曜日~土曜日 11:00~21:00、日曜日 11:00~20:00
定休日:館に準ずる
D-VECホームページ https://d-vec.jp/
DAIWAホームページ http://www.daiwa.com/jp/