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夏野菜を燻製に!初心者でも簡単に作れる絶品レシピ集

燻製チャレンジvol.2 ”夏のメニュー”

お酒のつまみとしてはもちろん、キャンパーに人気なのが燻製だ。おしゃれな燻製用のスモーカーで知られるアペルカの亀山 桂さんに、燻製の作り方を教わる本企画。第2回は夏に最適な燻製メニューにチャレンジしてみよう。

手軽に使えるオシャレなコンパクトスモーカー

今回の企画では、アペルカの『テーブルトップ スモーカー』で燻製づくり行なった。この製品は鍋状の本体とスモークチップの受け皿、網、ふたがセットになっていて、卓上ガスコンロで使用できる。ふたのつまみを回すと、ふた上部から煙を逃がす穴の開閉ができる設計だ。

専用の収納袋に加え、スモーク用のチップとウッド、レシピブック付きなので、食材を用意すればすぐに燻製づくりに取りかかれる。なお、コンパクトながら、チップとウッドの両方に対応している。15,000円(税抜き)

燻製の基本については、前回をご参照いただくとして、今回は夏メニュー3種のおすすめを亀山さんに教わった。

【夏食材の燻製レシピ】ミニトマト

「前回、水分の多いものは燻製に不向きとご説明しました。が、トマトは水分がありながら、燻製することでトマトソースのような味わいになる逸品です」(亀山さん)

燻製中に様子を見て、トマト表面やふたの裏側の水滴をこまめにふき取る。トマトの汁けでチップがぬれてしまう場合もあるので、アルミホイルで汁受けを作り、チップの上に置く。この2つが注意点だ。

作り方(熱燻)

 常温に戻したミニトマトを水洗いして、表面の水分をキッチンペーパーで拭きとり、30分ほど乾燥させる。

 チップ皿にスモークチップを入れて、本体に入れる。ふたをして上部の穴を半開にし、強火にかける。

 煙が出たら、網にミニトマトを乗せて、本体にセットする。上部の穴は半開のまま、中弱火で8~10分間燻製する。

【夏食材の燻製レシピ】枝豆

夏のビールのお供である枝豆は、燻製することでいっそう味わい深くなる。意外と短時間で格上のうまさになるのだから、これは試さなきゃソンだ。

手順(熱燻)

 枝豆を塩ゆでにする。

 枝豆をキッチンペーパーの上にしばらくのせて、水分をとり、30分ほど乾燥させる。

 チップ皿にスモークチップを入れて、本体に入れる。ふたをして上部の穴を半開にし、強火にかける。

 煙が出たら、網に枝豆を乗せて、本体にセットする。上部の穴は半開のまま、中弱火で5~10分間燻製する。

【夏食材の燻製レシピ】タコ

食べやすいひと口サイズと弾力のある歯ごたえが醍醐味の食材、タコ。火がとおりすぎると固くなるので、スモーク時間は短めでよいそう。

「燻製中に水分が出るので、こまめに水分を拭き取るほか、チップの上にアルミホイルで作った汁受けをのせてください」(亀山さん)

作り方(熱燻)

 ゆでタコをぶつ切りにして、水けをふき取る

 タコに塩少々を振りかけ、1時間ほど乾かす。乾燥中も水分を拭き取る。

 チップ皿にスモークチップを入れて、本体に入れる。ふたをして上部の穴を半開にし、強火にかける。

 煙が出たら、網にタコを乗せて、本体にセットする。上部の穴は半開のまま、中弱火で5分間燻製する。

 5分の燻製の後、火を止めてふたをしたまましばらく放置し、その後、ふたを取って少し空気にさらす。

調味料の燻製で、いろんなものが燻製フレーバーに!

2回にわたり、燻製のレシピをご紹介したところで、亀山さんからユニークなアイデアを伝授してもらった。それが調味料の燻製だ。食材そのものがいつもの調理法や生であっても、燻製調味料を使うことで、いつもとひと味もふた味も違う味わいが楽しめる。簡単に、燻製におすすめの調味料をご紹介しよう。

燻製オリーブオイル

パンやピザにつけたり、サラダに掛けたりとオリーブオイルは、もともと万能調味料として知られる。それだけに燻製風味のオリーブオイルなら、いかに便利かがおわかりいただけるだろう。

作り方(熱燻)

 耐熱性の容器にオリーブオイルを入れ、中火で10分ほど熱燻し、火を止めて余熱で4分ほど燻す。

燻製黒コショウ

イタリアンやフレンチに欠かせない黒コショウ。ミルで挽く前の粒の状態なら、燻製もいたって簡単だ。食べる直前につぶしてパスタに掛けるもよし、チーズに振りかけるもよし。用意しておけば、平凡な食材も一級のおつまみには早変わりする。なお、前回、ご紹介したチーズの燻製には、白、黒、ピンクの三色の燻製コショウを振りかけている。これなら、味わいだけでなく、見た目もいいので、ぜひ見返してみてほしい。

作り方(温燻)

 鍋側面の穴をふさがないようにアルミホイルを敷き、着火したスモークウッドを本体に入れる。

 網の上に黒コショウをホールのまま乗せてふたをする。このとき、ふた上部の穴は全開にしておく。

 途中で何度か黒コショウを混ぜながら45分間燻製する。


一見、難しそうでこれまで燻製に尻込みしていた人も、意外と燻製が簡単に始められるとわかってもらえたのではないだろうか。

今回、達人に教えてもらった基本的なレシピをマスターしたら、次はぜひ自分だけのユニークな燻製にチャレンジしてみてほしい。この夏のキャンプで、燻製マスターを目指してみるのも悪くないのでは?

取材・文/T.Kawata

取材協力/アペルカ

アペルカのHP http://apeluca.jp/


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