千葉の人気イベントとなっているグリーンマーケット
千葉県佐倉市で年に一回開催されているイベント、「グリーンマーケット」が今年も2017年12月23日に開催される。グリーンマーケットは2013年に、「ヒルズグリーンマーケット」を前身として始まり、以降、毎年クリスマスの時期に開催され、多くの来場者がある人気イベントだ。
イベントはグリーンが主役で、オシャレなフラワーショップや園芸にまつわるショップ、飲食店、アウトドアショップなどが出店を行なう。出店者はいずれも個性と独自のテイストを持ったものばかりというのが印象的だ。
今年は会場がいつもと異なる場所に変わり、出店者たちを輪のようにレイアウトする新しい試みがなされる。従来は木立の中に点在していた出店者が、今年は密集することで雰囲気がより、にぎやかになりそうだ。
飲食店、スラックライン(強く張ったベルト状のロープの上を渡る競技)の体験なども行われていた。オシャレなフラワーショップがたくさん出店しているのも人気の理由のひとつ。
男性にはビンテージカーやキャンピングトレーラーの展示などが好評だった。
地元の女性が市とともに運営
さて、このイベントへ行くと、女性の視点が生かされた雰囲気が伝わってくる。聞けば、主催は地元の女性たちによる043meisje(ゼロヨンサン・メイシェ)というユニットが行っているとのこと。
メンバーの一人であるサカモトトモコさんは、本業がグラフィックデザイナー。
その一方で地元に貢献するための活動をいろいろと手掛けている人物だ。グリーンマーケットや千葉への思いを彼女に聞いてみた。
女性同士のつながりが活動の原点
「私は生まれも育ちも千葉市です。結婚して3~4年、東京に住んだ後、家を買うために千葉に戻り佐倉に移住しました。
当初は縁もゆかりもなく住み始めたので、友達が誰もいなくて、右も左もわからない状態。そのうち、地元のお花屋さんやワインバー、パン屋さんなどの同世代の女性オーナーさんたちとつながりができていきました。
聞くと、みなさん、お店の告知や宣伝で悩んでいらしたんですね。私は本業がデザイナーなので、印刷物などを作る技術はありました。そこでお店の人たちが出資し、私も一緒になってフリーペーパーを作ることになったのです。それが2001年~2002年頃のことでした。
当時は千葉の佐倉、八千代エリアにはフリーペーパーがなかったこともあって、徐々に認知が進み、お店を使ってイベントを行うなど、活動は広がりをみせることに。そこでネットワークが広がるとともに、単独だった地域で活動する女性たちが、一人一人つながることにもなりました」
地域の女性のつながりが広がり、イベントにつながった
いろいろな人たちとつながっていく中で、サカモトさんの出会ったのが佐倉市在住・在勤(当時)の3人の女性。
ちょうどその頃、佐倉市が「花と緑の観光都市」をテーマにイベントを計画。イベントではポール・スミザーさん(※ポール・スミザーさんは英国出身のランドスケープデザイナー、ホーティカルチャリスト(園芸家))の講演会が企画されており、ほかにも魅力ある企画が必要とされていた。
サカモトさんと佐倉市在住・在勤の女性たちが、新企画としてお花屋さんを集めることを提案。これが現在のグリーンマーケットの母体である、2013年のヒルズグリーンマーケットになったのだ。
サカモトさんたちは運営にあたり、自らもイベントを楽しむために、遊び心でユニット名「043meisje」を付けたという。
当初、4名だったが、現在は佐倉在住の3名で活動中。
現在、サカモトさんはグリーンマーケットのほか、地元で造り酒屋として約300年続く飯沼本家の敷地内にある、まがり家ギャラリーの企画、アート&クラフトイベント「にわのわ」の運営などで幅広く活躍中。
「千葉がすごく好き」とサカモトさん。のんびりしているけれど、表情の違ういろいろなエリアがある。東京にもほどよく近く、そのぶん、オシャレな情報も手に入る。そんなところが千葉の魅力なのだそうだ。
花や緑、屋外で過ごす心地よさを満喫できる恒例のグリーンマーケットには、地元の魅力を発信したいという女性たちの思いが詰まっている。クリスマスシーズンの思い出に足を運んでみてはいかがか?
グリーンマーケット2017開催概要
日時:2017年12月23日(土・祝)10:00~16:00
会場:佐倉市民の森広場(千葉県佐倉市)
入場料:大人(高校生以上)300円、小人(小・中学生)100円、未就学児 無料。
詳細はfacebookにて
http://ja-jp.facebook.com/greenmarket.sakura/
飯沼本家HP
http://www.iinumahonke.co.jp/
にわのわHP
http://niwanowa.info/