棚田キャンピングの目的とは?
傾斜した土地を稲作に利用する棚田を、キャンプ場にしてしまうというユニークなプロジェクトが長野県上田市でスタートした。その名も「棚田キャンピング」。
棚田は傾斜地を階段状に造成し、一つ一つの段を田んぼとしたもの。平地の田んぼとは異なり、一つ一つの区画が小さく急勾配にあるため、大型の機械による耕作が出来ず手間がかかってしまう。そのため、昭和の減反政策とともに棚田の耕作放棄が進んでしまった。
しかし、それではいけないと棚田を守るための様々な保全活動を通して、徐々に棚田の復活とともに共感者も増えている。
そうしたなか、棚田自体の魅力を未来に向けて伝える活動として立ち上がったのが「棚田キャンピング」だ。
「棚田キャンピング」を運営する「棚田フューチャーズ」は稲倉の棚田オーナー、稲倉の棚田保全委員会、菅平ファミリーオートキャンプ場、NPO法人 野原の学校の有志が集い組織された任意団体だ。
プロジェクトでは2017年10月21日から22日の期間、棚田でキャンプをするイベントを予定しており、現在、参加者を募集している。
会場となる「稲倉の棚田」(いなぐらのたなだ)は、その美しい景観から日本の棚田百選にも選出されている。
※信州上田 稲倉の棚田について詳しく知りたい方はコチラ>> https://inaguranotanada.jimdo.com/
田おこしや炊飯、キャンプファイヤー体験ができる
棚田キャンピングのおもしろい点は、ただキャンプをするだけではなく3つの企画を柱に展開される点だ。
その1 耕作機で田おこし作業体験
米の収穫後の乾いた田んぼの土を掘り起こし、細かく砕く作業を行う。小型の耕作機の使い方を教わりながら、実際に動かす体験ができる。力を入れずに真直ぐ進むことやクラッチを握って方向転換するのはエキサイティングな体験だ。
その2 棚田の新米で飯ごう炊き体験
稲架(ハサ)掛けにより天日干しされた美味しい棚田米。現地の湧水を汲んで、飯ごう炊きを行なう。焦げ付かない工夫や火加減のコツなど専門家のレクチャーをもとに炊き上がった白米のご飯を皆んなで味わう。(おかずは準備されていないので、参加者各自にて対応)
その3 キャンプファイヤー体験
陽が落ちると真っ暗になる棚田にかがり火を焚いて、キャンプファイヤーを行なう。点火の演出やトワリング、やぐら火を囲んでのゲームなど参加者同士の交流を一緒になって楽しめる。火が落ち着いたらスモア(焼きマシュマロ)の体験も予定されている。
「棚田キャンピング」開催概要
開催日時
2017年10月21日~10月22日
開催場所
信州上田 稲倉の棚田
住所/長野県上田市殿城2889-1
料金
持ち込みテント区画 3000円
1組あたり3m×6m範囲を提供。持込んだキャンプ用具を自分達で設営するエリア。テントは範囲内で何張でも設営可能で、1組あたりの人数制限はないが、スペース的に6人用テントが1張+家具設置が最大。
常設テント区画6000円
6人用テント+ランタンを設営済み。キャンプ用具なしで日中イベントだけの参加者やキャンプ用具を全てレンタルする参加者にも対応するエリア。テントのサイズにより最大6人まで。
※レンタル用品もあり(要事前予約)。
詳細・参加申し込み
詳細と申し込みについては、以下のサイトにて。
https://peraichi.com/landing_pages/view/tanada-camping
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文/川田剛史
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