寝袋って高価だから、買って後悔したくない。
だからカタログのスペックを見比べる。
抑えるべくは3つ
1.フィルパワー
2.ダウン:フェザー比率
3.羽毛容量
と、じっくりカタログを考察し熟考に熟考を重ねたつもりだけど、買った寝袋は何だか寒く感じる!
そんな失敗をしないためにも、じっくり読んで欲しい「知ってるようで知らない寝袋のこと、世界一と名高いNANGAに聞いてきました」ナンガ社長・横田智之さんへのインタビュー。
惜しむらくは、社長本人のトークは面白いのに、文章にしづらいことかばかり!
だいぶ割愛しての掲載となることをご了承ください。
ところで、ナンガの創業はいつごろになりますか?
「よく聞かれるんですけど、いつも忘れるんで、年表を作ったんです・・・」
気さくさと人の良さが滲み出るナンガの社長・横田智之さん。
そうですよね。創業当初から寝袋を作ってたわけではない歴史の長い会社だから、創業年を聞くのもヤボですね。
ところで寝袋ブランドになる前は、何をしてる会社だったんですか?
「大阪の寝袋ブランドの下請けからはじまって、その後、寝袋メーカーとして独立してるって流れ。なので、寝袋作り出してから35〜40年ぐらい経ってるんじゃないかと思うんですけどもね。
その前は、布団の加工とかをやってました」
メーカーとしと独立する経緯は?
「寝袋製造の下請けをしていたころ、元請けの寝袋ブランドから、全面的に日本国内の製造をやめて、中国に工場を全部移すと言われて。下請けの国内工場として100%の仕事を請けてたので、そうなると僕らの仕事がなくなるじゃないですか。
でもまあ、作る技術はあるから、あくまでも寝袋製造をベースに、メーカーとして独立しようという流れに変わったのが、25〜26年前じゃないかなあと思うんですけど」
いきなり下請け仕事がなくなって、自分たちでスタートするしかないって?
「そうですね。
『薄情なこと言いよるな』と、先代の社長であるウチのオヤジ怒ってましたね。
だから、元請けだったブランドをいつか見返したいっていう気持ちでやってたのは、間違いないとは思います」
昭和16年スタートの寝具メーカーですか?
「最初は自転車屋です。チャリ直してました(笑)。
ウチのじいちゃんが、創業して自転車屋やってて」
平成2年の10年ぐらい前から寝袋製造の下請けを?
「そうですね。下請けをずっと10年ぐらいはやってたんじゃないかなぁと思いますけど」
寝袋ブランドの下請けになるということは、縫製の仕事がはじまってたんですか?
「布団の加工といっても、そんなに加工賃の高いような仕事じゃなくて、キルト綿を作ったりとか。
そのうち中国製が入ってくると単価が下がって。
たまたまそのときに、この地域で寝袋を作れる工場を探してる話があって『じゃあウチがって』手を挙げたのが、寝袋を作りはじめるきっかけと思います」
この地域で探したということは、もともと布団産業が盛んだったんですか?
「ナンガの本社工場から15分くらい行ったところに、近江町多和田っていう地区がありまして、そこが布団産業の中心地だったんです。聞いた話では、日本の布団の半分ぐらいを作ってた時期もあったっていうぐらい産業としては充実してたらしいです」
寝袋製造の下請けをはじめるのも、もともと寝具を作ってたから、ダウンのことに詳しかったんですか?
「羽毛の仕入先とかルートがあったので、それは使えたと思います。ただ、縫製面とか、技術面で言うと、まったくゼロスタートと同じですね。
設備のミシンを持ってて、縫うスタッフがいるっていう段階ではゼロからはじめるよか、プラスでしたでしょうけど。縫いはじめてみると、やっぱりわからない。
布団と同じように考えてたけど、縫えなかった。最初は1日で1人1枚、縫えるか縫えないって言ってました」
当時はは1日で1人1枚で、今はどのくらい縫えるものなんですか?
「1人7〜8枚は縫えます。慣れと技術と方法ですよね」
ただ素材の変化も著しい。特にいまの生地は薄いですよね?
「薄いですね。素材も当初と変わってきてるのは事実。すべての生地が縫いにくくなってますね」
それでいて薄い生地は縫ってしまったら、やり直しがきかない・・・
知ってるようで知らない寝袋のこと、世界一と名高いNANGAに聞いてきました/その2へ続く
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